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2006年01月11日

LG のカナダ向け携帯電話

CNET Japan の特集で CES で発表された主に韓国メーカーのさまざまな形状の携帯電話が取り上げられている。

フォトレポート:CESに登場した世界のユニーク携帯電話

あまり目新しいものは無いのだけれど、ちょっと気になったのはこの LG のカナダ向け CDMA 端末のキー配置。

QWERTY 配列でもなく、数字キーだけでもなく、単純だけれど新しいアルファベットキーの配列。新しいユーザインタフェイスの登場となるのでしょうか?

2006年01月16日

NTT ドコモが HSDPA で定額制って、そりゃないだろう。

FujiSankei Business i に、今夏の提供開始が予定されている NTT ドコモの HSDPA ベースのサービスで定額制のサービスの提供を決めたというニュースがある。

NTTドコモ データ通信に定額制 無線ネットが使い放題

中村維夫社長は、HS-DPAの導入にともない、「データ通信の本質は定額制。当然考えなければいけない」とし、使った分だけ料金を支払う従量制と定額制の二本立ての料金体系を検討していることを示した。

<中略>

HS-DPAは今夏にボーダフォンも導入予定。KDDIのauもデータ通信の高速化を予定している。また、年内にアイピー・モバイルが、また来年以降にイー・アクセスとソフトバンクが、新規参入する携帯電話事業でパソコンにつないでの高速データ通信サービスに定額制を導入する見通し。ドコモの定額制導入はこうした新規参入組を牽制(けんせい)する狙いもある。

ドコモが定額制を導入した場合、それはソフトバンク、イーアクセス、アイピーモバイルのような新規参入組を牽制するのではなく、引くに引けない状況を作り出して自らモバイル市場を泥沼化する一方だと思うのだが、そういうふうに指摘することって、マスメディアではまず見かけない。だいたい、ソフトバンクもイーアクセスも長い目で見て携帯ビジネスを展開するといっているが、あれっぽっちの周波数帯域しか割り当ててもらえなかったら、どこまで本気でやる気があるのかなんともいえないと思うのだが。そういう指摘もあまり見かけない。

NTT ドコモや KDDI (au) にとっては、今のうちに電波開放&新規参入政策をやわらかくつぶせるオプションを検討し、打てる手を打っておくことは必要だろう。

また、データ通信の裏側には、Skype やら Google Talk のような、従来の電話サービスとは異なるビジネススキームをもった無料の電話サービスの仕組みが控えているわけで、NTT ドコモがデータ通信の定額制化によって、これらの無料電話サービス普及への先鞭をつけるとも思えない。

端末を囲い込んでいるから大丈夫といっていても、ソフトバンク、イーアクセス、アイピーモバイルのような新規参入組がオープンな端末戦略にシフトしない可能性がないわけでもないし、さらにはこの後電波の割り当てが予定されているモバイル WiMAX についてはオープンな端末戦略になる可能性のほうが高いわけだから、NTT ドコモ的にはまだまだ従量制で ARPU を下げないようにするほうが正しい戦略なのでは、と。

従量制から定額制にシフトするタイミングはもう少し先のことだと思っている(思っていた)のだが、その時期がもう来てしまったのだったら、「そりゃないだろう」とつぶやく人はいろんなところにいるような気がする。

2006年01月21日

802.20 のドラフト案に QUALCOMM と京セラ案が採用に

今週のワイヤレス関係のニュースのクリッピングを、エントリを分けて。

日経 Tech-On! に IEEE 802.20 のドラフト案に QUALCOMM と京セラ案が採用になったというニュースが 1/19 に出ていた。

IEEEの次世代モバイル規格「802.20」,米QUALCOMM社と京セラの提案方式を採用へ

IEEE802.20は別名MBWA(Mobile Broadband Wireless Access)とも呼ばれるもので,時速100kmを超える高速移動体にも高速の無線インターネット・サービスを提供するコンセプトで規格策定が進んでいた。2002年から作業部会での討議が始まっていたが,このほど伝送方式案を1本化する投票を行ったもの。その結果FDD(frequency division duplex)モードにQUALCOMM社の技術提案「MBFDD」が,そしてTDD(time division duplex)モードについてはQUALCOMM社と京セラの統合案の「MBTDD」(MBTDD 625k-MC(BEST-WINE)モードを含む)で認められた。一部で強行に反対する陣営もあったが,投票結果は大差での賛成となった。

「2002年から作業部会での討議が始まっていたが」とあるが、昨年(2005 年)はこの 802.20 ワーキンググループでの議論はほとんどなされていなかったと聞いている。だが、ようやくドラフト案を作るためのベース技術が固まったということ。

この分野は既に同じIEEE の 802.16e で議論されてきたモバイル WiMAX が昨年末に 802.16-2005 として標準化を完了しており、サムソンの協力の元で韓国版モバイル WiMAX である WiBro を使用して、テレコムイタリアが 2006/2/10 - 26 に開催されるトリノオリンピックのスキー場でトライヤルを実施したり、日本では総務省のワイヤレスブロードバンド推進研究会において2.5GHz をモバイル WiMAX 等の広帯域移動無線アクセスシステムに向けて割り当てようという議論結果が出されていたりと、実環境での利用に向けて各種作業が進んでいるわけだが、いまさら良く似た技術の標準化議論を同じ IEEE で開始してどうするのだろう、と思う。

CDMA の特許を押さえていて(=主戦場は 3G を決めた ITU)携帯電話側のプレーヤーである QUALCOMM が IEEE も押さえたいということなんだろうなあ、と。そないにうまいこといくもんかいな。

ワイヤレス技術の標準化:分裂と統合

今週は IEEE の会議がハワイであったので、IEEE 関係のニュースが多い。

まずは分裂のほうから。

IEEE802.15 の TG3a タスクグループで議論されていた UWB を使用した無線方式の標準化作業を断念することを決めた。

米IEEEのUWB標準化作業,合意得られずついに解散へ

米Intel Corp.などが推進するWiMedia(マルチバンドOFDM方式)と,米Freescale Semiconductor Inc.などが中心のDS-UWB方式という2方式の対立が長引き,予想を大きく上回る時間が経過しながらも,ドラフト案の一本化を達成できずにいた。

<中略>

既にFreescale社はUWB用チップセットを発売済みであり,またWiMedia陣営も「Certified Wireless USB」に向けたチップセットを市場投入する段階に達している。「これ以上標準化の議論をしていても埒が明かない。市場でデファクトを取るほうがよっぽど早い」(ある半導体メーカーの技術者)といった声が多くなってきていることが,解散案の提出につながったもようである。

おそらく家電系は DS-UWB で、コンピュータ系が WiMedia という風に分かれて、市場で戦いましょうということになるのでしょう。

ついで、統合のほうを。

IEEE802.11n で議論されていた MIMO (Multi Input Multi Output) を使用した無線 LAN の高速化技術のドラフト案が承認され、今後修正を重ねて、1年後の標準化完了を目標とすることになった。

高速版Wi-Fi規格「802.11n」、IEEEがドラフトを承認

802.11nの作業部会は米国時間19日、米ハワイで開催された会合で、同規格の最初のドラフトを承認した。

<中略>

802.11nが登場すれば、ノートPCユーザーは現行の802.11gよりもはるかに高速な無線LANを利用できる。802.11nでは MIMO(Multiple Input/Multiple Output)を用いる。MIMOは複数のアンテナを利用してデータを送受信する技術で、各アンテナは複数のデータ信号を同時に処理できる。

<中略>

また、802.11nをサポートしたチップを搭載した製品は、802.11a/b/gとの互換性も実現する予定だ。

同じ CNET の記事に詳しいのだが(高速版Wi-Fi規格「802.11n」、標準化作業が正常化へ)802.11n では、Airgo の提出した案と Intel が中心になってまとめた案が対立していた。Airgo Networks は MIMO ベースのチップを現在発売中の唯一のベンダーで、その技術をベースに提案していたのだが、どうやら Intel が中心になってまとめた Enhanced Wireless Consortium (EWC) という団体で議論された提案をベースに、今回のドラフト案承認となった模様。

一本化されたという点は評価できるが、すでに市場に製品を出荷している Airgo はどうするのだろう?また、Airgo のチップをつかった無線LAN アクセスポイントってコレガやプラネックスからすでに発売されているのだが、ああいう機器はどうなるのだろう?

初めての WiMAX 認定製品が発表される by WiMAX Forum

ホントに今週はワイヤレスネットワーク関連のニュースが多いような気が……

unstrung.com や日経 ITPro でも伝えられている通り、WiMAX フォーラムによって規格準拠と相互運用性の点で認定された WiMAX 機器4種類が発表されました。

WiMax Gear Approved for Market

The first round of certification tests have been completed, and base stations from Aperto Networks , Redline Communications Inc. , and Sequans Communications , plus Wavesat Wireless Inc. 's customer equipment have got the seal of approval from the WiMAX Forum .

The testing process went on until the final minute, lasting well into the night on Wednesday. But the completion of the first round of certifications means that initial WiMax gear should be on the streets within months.

WiMAX Forum,WiMAX規格に準拠した初の認定製品を発表

無線ブロードバンド規格WiMAXを推進するWiMAX Forumは,同規格への準拠と相互運用性のテストで初めて認定を受けた4製品を米国時間1月19日に発表した。テストは,WiMAX対応製品の認証プログラム「WiMAX Forum Certified」を通じて行なわれた。

認証テストに合格したのは,米Aperto Networksのベース・ステーション「PacketMAX 5000」,米Redline Communicationsのベース・ステーション「RedMAX AN-100U」,仏Sequans Communicationsのベース・ステーション参照デザイン「SQN2010 SoC」,カナダWavesatの顧客宅内機器(CPE)「miniMAX」。これら4製品は,3.5GHz帯域を利用している。

なお、WiMAX フォーラムが提案している地域別の周波数割り当てプランによると、米国以外の地域に 3.5GHz が挙がっている(日本は 3.5GHz の再割り当てはまだまだ先のこと……)。次の地図は WiMAX フォーラムのプレゼンテーション資料から切り出したもの。

radioallocation_by_wimaxforum_06_0002

日本の場合、固定用の WiMAX を飛び越して、2.5GHz でのモバイル WiMAX ベースのサービスが開始される可能性が高いはずです。このため WiMAX フォーラムが 802.16-2005 (旧 802.16e) の認定プログラムをいつから開始するかが注目されるでしょう。

WiMAX 関係のイベントとしては 2 月に WiMAX Summit が、3 月に相互接続のイベント "Plugfest" がそれぞれフランスで開催されます。このタイミングで何か出てくればいいのですが。

2006年01月22日

IEEE 802.11nドラフト仕様準拠のチップセット by Broadcom

昨日 802.11n のドラフト仕様が固まった、というエントリを書きましたが、早速ブロードコムからドラフト仕様準拠のチップセットが発表されたようです。

ブロードコム、IEEE 802.11nドラフト仕様準拠のWi-Fiソリューションを発表

ブロードコムは1月19日、IEEE 802.11nドラフト仕様に準拠した初のソリューションとなる無線LAN(WLAN)チップセットファミリ「Intensi-fi」の出荷を開始したことを発表した。Intensi-fiチップセットは、現在サンプル出荷中。

Intensi-fiは、IEEE 802.11nドラフト仕様で定められた必須要素をすべて取り込んでおり、標準化作業が完了次第、正式な最終仕様にソフトウェアアップデートできるよう設計されている。

どのベンダーも「標準化作業が完了次第、正式な最終仕様にソフトウェアアップデートできるよう設計」するのだろうから、そこでの競争を考えるとチップベンダーも大変ですね……

2006年01月24日

モバイル TV (over IP) のためのワイヤレスにおけるマルチキャストってそんなに難しいか?

CNET JAPAN にアイピーモバイルも採用を予定している IP Wireless がモバイル TV のために新しい技術を公開したというニュースが出ている。

米新興企業、モバイルTVのための新しい仕組みを確立--3G用周波数を使用

Sprint Nextelが一部資金を援助する新興企業IPWirelessによれば、同社の技術を使用すれば、携帯電話事業者は既存の3G用周波数を使用してテレビ番組を大量に伝送できるようになるという。

携帯電話業界向けにチップや無線機器を製造するIPWirelessは先週、「TDtv」と称する技術を発表した。同社によると、この技術を使用すれば既存の3G用周波数帯でも十分な容量が確保でき、携帯電話事業者はテレビ番組の伝送のために別のオーバーレイネットワークを用意する必要がなくなるという。

<中略>

3G無線網は、信号が単一の送信者から単一の受信者まで伝送されることを意味する「ユニキャスト」を想定して設計されているのである。これは、異なる利用者がテレビを視聴しようとするたびに、同じコンテンツがネットワーク上で再送信される必要があることを意味する。これにより貴重な周波数が使い果たされてしまう。

<中略>

IPWirelessはモバイルテレビの問題を解決するために異なるアプローチをとった。同社は別のネットワークを構築する代わりに、ラップトップPCやその他のインターネット機器に高速無線アクセスを提供するUMTS TD-CDMA規格を採用し、これにより無線信号をユニキャストではなくマルチキャストで伝送できるようにした。

今の 3G が回線交換モデルをベースに作られていることを考えたら「『ユニキャスト』を想定して設計されている」なーんていうのは当たり前のこと。わざわざ指摘するまでもないと思うけれど。

で、All IP なネットワークを構築できる TD-CDMA やその他の仕組み(多分モバイル WiMAX も含まれるかと)であれば、この記事で取り上げられている IP Wireless の "TDtv" でなくともマルチキャストに対応したワイヤレスネットワークを作るのはそんなに難しいことではないと思うのだけれど、それもどうかと。

でも、この記事を読んだだけでは汲み取れない部分はたぶんにあると思われたりして、その点に立脚してみればアイピーモバイルは "TDtv" の機能を充分に使って「放送と通信の融合」分野に躍り出てくるのかもと、いささか妄想性を豊かにしてみたりして……

2006年01月28日

NTTドコモは,Windows Mobile 5.0 搭載のFOMA端末を10月にも提供することを表明

元記事は W-ZERO3 のシルバーモデルが登場するというものなのですが。

1カ月で5万台売れた「W-ZERO3」,シルバー・モデルが3月登場:IT Pro

W-ZERO3のヒットを背景に,Windows Mobile 5.0を採用した電話端末は今後も増えていく模様。NTTドコモは,同OS搭載のFOMA端末を10月にも提供することを表明している。

M1000 から買い替える人も結構多いのかも……

ウィルコム:次世代 PHS 実験と PHS 高速化開始でも 2.5GHz 帯獲得は難しいのでは

2.5GHz の開放に向けて、ウィルコムがいろいろ仕掛けていますね。

2.5GHz帯への展開をアピール,ウィルコムが次世代PHSの実験免許:IT Pro

ウィルコムは1月27日,現在より高速な通信を可能にする「次世代PHSシステム」の実用化に向け,実験局免許を取得したと発表した。同社は,2005年11月に予備免許を取得(関連記事)。実証実験を始める準備を進めていた。

周波数は2.3GHz帯の5MHz幅を利用し,ウィルコム本社の屋上と屋内に,アンテナと基地局設備を設置して実験する。実験期間は1年間の予定で,システムのスループットや伝搬特性などを評価する。この実験は第1期試験で,結果を踏まえて装置を改良した後,さらに詳細な評価を目的とした第2期試験の実施も検討している。

<中略>

なお,ウィルコムが本日発表した高度化PHS規格「W-OAM」と次世代PHSは全くの別物。W-OAMが現行PHSの方式改善で高速化を実現しているのに対し,次世代PHSは通信方式を根本的に見直す。そのため1.9GHz帯とは別の周波数帯の獲得が,商用サービスのためには必須となる。

ウィルコム、通信速度を最大408kbpsに向上--月額料金は変わらず - CNET Japan

ウィルコムは1月27日、通信速度を向上させる新しいPHS通信規格「W-OAM」を採用すると発表した。これにより、通信速度が最大408kbpsに向上する。利用には専用の端末が必要となるが、月額利用料金は変わらない。2月下旬よりサービスを開始する。

W-OAMはWILLCOM Optimized Adaptive Modulationの略で、ウィルコムが独自に開発したものだ。電波の状態に応じてより高速な変調方式を自動的に選択する。これまではQPSKと呼ばれる変調方式を使っていたが、W-OAMではこれに加えて、電波が良い環境ではより高速な8PSKと呼ばれる変調方式を使う。また、電波の悪い環境では通信速度が遅いものの、安定性の高いBPSKと呼ばれる変調方式を使う。

日本産の通信技術である PHS を発展させるというストーリーはよいですが、外資ファンドであるカーライル 60% の資本を持つウィルコムに、新しいサービスを拓くための新しい周波数帯を与えるのは難しいんじゃないかな。

2006年02月01日

日本でも今夏に UWB が利用可能に

ちゃんと追ってなかったのですが、情報通信審議会で UWB のことも議論していたのですね。

UWBが2006年初夏にも日本で利用可能に,出力許容値に一部猶予措置も - モバイル - Tech-On!

総務省の情報通信審議会は,広帯域無線技術であるUWB(ultra wideband)の日本での出力許容値案をとりまとめた。この案は総務省が2005年10月のITU-Rの会合に提出したものをベースに,一部の周波数帯での干渉回避機能の装備に最大2008年末までの猶予期間を設けたものになっている(関連記事)。総務省は近日中に同案に対するパブリック・コメントを募集し,2006年3月末までの答申を目指す考え。早ければ,2006年初夏にもUWBシステムを搭載した製品が日本で利用可能になる見通しである。

先だってのエントリ「ワイヤレス技術の標準化:分裂と統合」で触れたように、IEEE802.15 の TG3a タスクグループで議論されていた UWB を使用した無線方式の標準化作業は断念しており、市場でデファクトを狙いましょうということになっているので、WiMedia が推す「Certified Wireless USB」対応製品(まずは Wireless USB 対応 USB アダプタなのかな?)が夏ごろに向けてざざっと市場に出てくるのでしょう。

ただ、実装にはいくつか条件もついているようです。

このほか,最終報告書案には,他の無線システムとの共用をはかるために,(1)屋内利用限定,(2)USBのホストとなる機器には交流電源がつながれている必要がある,(3)航空機内,船舶内などでの利用禁止や玩具への使用禁止,(4)利用密度や利用シーンなどUWBシステムの使われ方の実態が大きく変わった場合は技術的条件を見直す,(5)DAAの有効性については関係者の合意に基づく実証実験での確認が必要,(6)既存の無線システムに有害な電波干渉を与えた場合は,技術的条件を見直す,などといった条件が盛り込まれた。

こう見ると、メーカーにとっては PC 周りで様子を見て、家電へ応用するというのが無難なシナリオなのでしょうかね。

2006年02月08日

Google、Skype がスペインの WiFi ベンチャーに出資

韓国出張を無事終えて(昨夜はずいぶんチャミスルを飲みました……)今日の午後、羽田空港に到着しました。

さて。

このブログを読んでいる友人と、少し外れた領域の話をメールでやり取りしているときに「こんなのがあるけれどどうかね?」と紹介してもらったネタ。何かというと「Google、Skype がスペインの WiFi ベンチャーに出資したというニュースが Lightreading に出てるけれど、どうよ?」と。

通信インフラって「バザール」的に成立させるのってうまくいくのかね?単なる実験かも知れないよね?という感じのニュースです。

Google, Skype Back WiFi Startup

まずはざっと記事を抜粋してみましょう。

Google and eBay Inc. division Skype have invested in the Spanish start-up company FON , whose software turns home wireless routers into WiFi hotspots for broadband sharing among a worldwide community of "foneros."

Google and Skype joined VCs Index Ventures and Sequoia Capital in a $21.7 million round led by Index, according to a statement released Sunday. The individual funding contributions of the investors were not disclosed. (See FON Raises $21.7M.)

Index Ventures がリードを取る案件で、Sequoia Capital と Google と Skype がスペインのスタートアップの "FON" に出資した、と。FON が調達した資金は 2170 万ドル。

ちなみに投資してないものの Cisco Systems の routing group の副社長である Mike Volpi が、Skype 創業者の Niklas Zennstrom などと並んで Fon の board member として参加。

FON’s goal is to create a global network of shared WiFi connections. To join the network, a broadband customer signs up on the FON Website, then downloads some software onto his wireless router that turns the router into a wireless hotspot. He is now a member of the FON community -- a “fonero.” He then places his router near a window so that other foneros roaming around can pick up the signal.

The WiFi sharers can choose either to charge and be charged for shared WiFi usage with other members, or to participate on a share-and-share-alike (free) basis. They can also stipulate how much total bandwidth is shared, and set security levels to ensure that local PC assets can't be touched from outside.

FON の仕組みは次のような感じ。

・FON の web サイトから FON コミュニティに登録して(登録メンバーは "fonero" と呼ばれる)無線 LAN ルータで動作するソフトウェアをダウンロードする。
・ダウンロードしたソフトウェアが動作するた無線 LAN ルータを窓際に置くと、近くにいる他の fonero メンバーがそのルータをホットスポットとして利用することができる。
・fonero に利用させるに当たっては有償モデルと無償モデルがある。
・ルータで動作するソフトウェアを設定すると、帯域制限やセキュリティレベルをセットすることが可能。

Skype is facing a barrier to mainstream use because its VOIP service is still very much tied to the PC, where the broadband connection is. Skype is WiFi-ready, and might become more popular if wireless broadband was more available.

Skype にとっては、現時点では PC のみで Skype の音声サービスが利用可能であることがメインストリームになるための障害になっていると。そのため WiFi ベースのワイヤレスブロードバンドがもっと普及すれば、現時点で WiFi-ready な Skype が音声ツールのメインストリームになれるのでは、と狙っているようです。

Google has installed a WiFi network in Mountain View, California, and has entered a proposal to build a larger one in San Francisco. (See SF Muni WiFi in Low Gear.) Analysts say a key logistical problem in such projects is the placement of enough wireless access points to achieve seamless coverage. By enlisting wireless routers in the home, FON may provide part of the answer. (See Google's Own Private Internet.)

一方の Google は、Mountain View や San Francisco で展開(予定)している WiFi サービスにおける問題を解決する手段として FON に期待をかけているのでは、とアナリストが分析しています。

FON plans to make its profit by charging a fee from members called “Aliens” who use other members' wireless hotspots but don't share their own. FON says it will share 50 percent of those usage fees with ISPs, who might naturally feel a little left out.

Broadband service providers such as cable MSOs, telephone companies, and independent ISPs may lose revenue from new broadband service sales if broadband sharing communities like FON prove successful. Some broadband providers already expressly prohibit users from sharing the service outside the home.

FON の収益源は非 (fonero) メンバーが FON サービスを利用する際に支払う利用料を予定していて、その際の利用料の 50% は接続に使用される ISP に還元する、という構図を描いているようす。ただ、こうしたビジネスモデルは ISP、ケーブル TV、地域電話会社等のインターネット接続ビジネスの減収を招く可能性があるので、戸外からサービスを共有して利用することを禁止しているサービスプロバイダーがいくつかある、と。

記事の紹介はこれぐらいにしておいて、読んでいてふつふつと「ホントにこんなモデルがうまく行くのかいな」と疑問が湧き上がってきました。

まず、無線 LAN ルータでどうやってソフトウェアを動作させるのかという点。市販の無線 LAN ルータは、専用のファームウェアで動作しているのでそんなに簡単に別のソフトウェアを動かせないような気がします。うがった見方をすれば、裏側にチップベンダーとか特定のブロードバンドメーカーもいるんじゃないのか、と。

また、こういう互助会または共済的な仕組みだとある程度の数のユーザが参加する可能性はあっても、通信インフラとして快適に利用できるまでスケールしないんじゃないの?という気もします。Skype は(アーリーアダプターから)メインストリーム市場に拡大したくて投資していると記事で紹介されていましたが、通信インフラとして快適に使用できるレベルまでスケール(&ホールプロダクト化)しないと、メインストリームまで広げていけないような気がします。

直感的にはうまくいくとは思えないので、Google / Skype がどこに刺さってるのか知りたいのですが、たださすがに Cisco や Sequoia Capital といったビックネームが出てくると、何かあるのか/何か隠されてるのかと思うんですよねぇ。

まあ、時間を見つけて地道に FON コミュニティに入ってみることにしますか……

2006年02月09日

ケータイ電話向けの無線LANチップセット

ケータイ向けという風に紹介されていますが、どこまで汎用性があるのかが気になります。

2日ほど前の日経 Tech-On にこんなニュースが出ていました。

携帯電話機向けの無線LANチップセットが登場,待機時の消費電力は80μW

早稲田大学 大学院 国際情報通信研究科教授の佐藤拓朗氏が興したベンチャー企業のキーストリームは,消費電力が小さい無線LANチップセットを開発した。2006年1月からサンプル出荷を始めており,サンプル価格は5000円。2006年4月には量産に移行する予定にしている。

 同チップセットは,ベースバンド処理用の「KS7010」とRF処理用の「KS3021」で構成する。無線LAN方式は,2.4GHz帯を利用するIEEE802.11gに対応する。

こういう消費電力が小さい無線 LAN チップは、ケータイ電話だけではなくてポータブルシリコンオーディオデバイス(iPod、iRiver……)やら、携帯ゲーム機(PSP、ニンテンドーDS)等にも利用することが可能かと。まあ少なくとも WiFi ベースの通話をしているとそれなりに発熱する N900iL のような端末には適しているのかも知れません。ホントはノート PC やら PDA でも採用されるといいのですが、こういうデバイスはプロセッサよりも液晶の省電力化が大きな課題なので享受可能なメリットが小さいかな、と。

先のエントリでも多少触れたように、WiFi ベースのインフラ展開には思惑が先行して実際には問題があるケースが多いので、端末サイドの展開がどこまで想定通りに行くかわかりません。しかし、「スリープモードの低消費電力化」の汎用性があるのならば、WiFi チップを足がかりとして、WiMAX のようなその他のワイヤレス技術へ展開することで面白くなるのかもしれません。

2006年02月24日

Fast 50 に選ばれる CEO @ Ruckus Wireless

シリコンバレーにいる知り合いから「僕のお手伝いしている会社の CEO が Fast 50 に選ばれました」と連絡があったのでみてみたら、リストにはビル・ゲイツやビル・クリントンといった人達がいてなかなかすごいところに選ばれているようなので、ちょっと紹介。

Fast 50: Report From the Future

Ruckus Wireless Named Fast by Fast Company

この写真の女性が、Fast 50 に選ばれた Ruckus Wireless CEO の Selina Lo さん。Selina さんとは、彼女が関わった別の会社と仕事していたこともあって、何度か話したことや一緒に飲んだことがあります。とても聡明な方で、すごくエネルギーがあって、本来の意味での眼力(めぢから)がある人です。ちなみに酒も強くて、テキーラをがんがんあおっていたのは、僕の周りではちょっとした伝説です(笑)

彼女の会社、Ruckus Wireless も MIMO っぽい並列伝送方式を使うことで、安定して高速な無線 LAN 環境をリビングで実現するプロダクトを提供してます。802.11n や WIreless USB や IPTV の実用化が進んでいる現在の状況からすると、かなり面白いポジショニングにあることは間違いないでしょう。

知っている人がこういうところに選ばれているのって、ちょっと嬉しいので紹介でした。

2006年02月27日

アッカ・ネットワークス、モバイル WiMAX 参入へ

2.5GHz の開放に向けて、アッカ・ネットワークスも参入してきました。(以下は、それぞれ CNET、Impress から)

アッカとNICT、モバイルWiMAXの実証実験を6月に実施--FMCの実現目指す
アッカ、モバイルWiMAX参入を表明。NICTと共同で実証実験を開始

アッカは、モバイルWiMAXへの取り組みを本格化させるとしている。個人向け市場に対しては、FMCによるVoIPサービスやモバイルエンターテインメント端末へのコンテンツ配信環境の実現を、法人向け市場に対しては、ネットワークソリューションや新型WANへの無線アクセス回線の提供を検討していく。また端末同士が通信するMtoMにおいても、固定通信と無線通信を統合させたアクセス回線の提供を図る。

これでそれなりのサイズの通信事業者の中でモバイル WiMAX に手を挙げていないのは(NTT、KDDI、ソフトバンクそれぞれをグループとして一つに見れば)、ボーダフォンぐらいですかね。ボーダフォンは NTT ドコモ同様に HSDPA に取り組んでいるし、去年のウィルコムの大躍進をくらってそれどころじゃないんでしょう。

802.16e は「モバイル」WiMAX という名前がついてますが、仕組みとしてはデータ通信を主眼に設計された通信方式なので、PHS の二の舞にならないためにも、この点をちゃんと理解している人達に電波を割り当てて欲しいものです。

そうすれば、街中で高速なネット接続ができるようになって嬉しいので。

携帯通信事業者分野の見通しをよくするための本

昨日の日曜日は、耳の奥が痛いなあと思いながら、先日アマゾンで購入した「風雲児たちが巻き起こす携帯電話崩壊の序曲―知られざる通信戦争の真実」を読みました。

日経コミュニケーションの記者の取材をまとめて、昨年(2005 年)の 12 月に発行された本。通信分野に関してある程度の経験・知識を持っている人であれば、現時点での携帯通信事業者(特に、設備面から見た事業分野)を取り巻く環境が短時間でわかりやすく理解できると思います。

ソフトバンクの携帯事業への参入に始まり、ライブドアの無線 LAN 事業への挑戦(いまはどうなっているのか不明ですが、同事業におけるパートナー各社のポジショニングなどは知らないことも多くて「へぇ」と)、NTT ドコモ・KDDI・ボーダフォンそれぞれのお家事情、ウィルコムの復活劇の詳細等、ずいぶんきちんとまとまっています。

携帯通信事業者(移動体通信事業者といったほうがいいのかな)のインフラ事業者としての側面を見るには、ハンディでちょうどよい本だと思います。ただし、この分野は今年もさらに動く年なので、賞味期限としては今年末までぐらいかもしれません。

ちなみに耳の奥の痛みですが、今朝病院に行ったのですが、少々ハズレの病院だったような気が。とりあえずもらった薬を飲んでるのですが、これで直るんだろうかという心配が少し……

今年 11 月頃には誰が WiMAX を 2.5GHz 帯で使うか判明するだろう

モバイル WiMAX ネタをも一つ。

無線ブロードバンド用周波数の割り当ての審議開始,WiMAX系が有力候補

現時点で総務省は無線システムが満たすべき条件として,(1)3Gや3.5Gを上回る,20M~30Mビット/秒の伝送速度,(2)上り通信(端末から基地局方向)でも10Mビット/秒,(3)3Gと3.5Gを上回る周波数利用効率,(4)上り通信と下り通信を同一周波数帯で行うTDD(time division duplex)方式,の4点を挙げた。いくつかある無線システムの候補の中で,現状でこれらをほぼ満たすのは,WiMAX系とIEEE802.20の「TDD-Wideband」と呼ぶQUALCOMM社の仕様,そして次世代PHSシステムの3仕様に絞られる。特に,WiMAX系が最有力だ。「今回の諮問に先駆けて,候補となる無線システムを議論したワイヤレスブロードバンド推進研究会でアンケートをとったところ,WiMAX系が最も支持が多かった」(総務省)ためである。

この審議会での検討事項を読み解くためには、昨年 12 月 27 日に出された「ワイヤレスブロードバンド推進研究会」の最終報告書の概要をざっと読むといいかもしれません。

「ワイヤレスブロードバンド推進研究会」最終報告書案に対する意見の募集の結果及び最終報告書の公表

802.20 は米 Qualcomm が一人でがんばっているようなので、実質は WiMAX と次世代 PHS の 2 つに絞ってしまってもいいと思うのだが。

2006年03月04日

ソフトバンクのボーダフォン買収で、Vodafone Live! が Yahoo! Live! に!?

しばらく前から関係方面で話題になっていたソフトバンクによるボーダフォンほ買収が、どうやら具体化してきた様子。

英ボーダフォン、日本法人をソフトバンクに売却へ--株式譲渡交渉を認める

ソフトバンクとしては、孫社長以下がものすごくいろんなことをして 1.7GHz の周波数帯のライセンスを取得したのは、先日も紹介した「風雲児たちが巻き起こす携帯電話崩壊の序曲―知られざる通信戦争の真実」にも書かれていて周知の事実ですね(って、2回取り上げているからといって、日経コミュニケーションとはなんにも関係ないですから。念のため)。

風雲児たちが巻き起こす携帯電話崩壊の序曲―知られざる通信戦争の真実

でも、実際に取得できた周波数帯域はたったの 5MHz しかなくて、追加周波数をもらおうとすると 250 万人以上の加入者を確保しなければならないわけです。250 万人以上の加入者を短期間で確保するためには、音声サービスを提供せざるを得ず、音声サービスには全国展開が必要、つまり大量の基地局設置が必要です。3G ベースの基地局を一から全国展開すると、3G 基地局の価格がある程度下がっているとはいえ、ボーダフォンレベルのエリアカバーのためには 5000 - 7000 億程度(含む中継設備)は必要(なはず)です。

音声サービスには経済性が合わないと考えていたのか(どうかはホントのところはわかりませんが)、サービス開始時に提供するのは音声サービスではなくて、データ通信サービスを W-CDMA で提供するとのことでした。データ通信サービスだと音声サービスよりエリアカバーする必要がなくなります(接続相手は携帯端末じゃないので)。人口分布を考えると、極論では首都圏、関西圏、中部圏+αぐらいでもよいわけです。

ただ、現時点で見えているデータ通信サービスのユーザなのは、PHS のデータ通信ユーザ+無線 LAN サービスのユーザです。今のユーザ規模は 200 ± 50 万人ぐらいと言われています。これを取りこみつつ音声インフラを展開しなくちゃいけないのか、マジかよ……というのが、5MHz の帯域を手に入れたソフトバンクの状態です。おまけにソフトバンクが採用する W-CDMA や HSDPA の場合、経済性も考慮にいれると 5MHz で 250 万加入者は無理じゃないか、という噂もあったりするし。


一方のボーダフォンとしては、英国本社的にはノキアやエリクソンといったヨーロッパの端末メーカーだけではなくて、日本の携帯端末メーカーと共同で(3G)端末開発を行いたい、というのが日本に拠点を作った目的の一つ。で、シャープや三洋電機等と端末を(一応)開発したのでその目的は果たしたと(おまけにノキアと三洋電機は合弁会社まで作ったし)。

また、成長性の低い日本市場より、BRIC を含めて高成長市場に投資するための原資も確保しなくちゃならないわけです。あとは次の CNET の記事にもあるとおり。

現在世界戦略の見直しを進めており、成長率の高いインドなどの発展途上国に経営資源を集中させる方針を打ち出している。日本市場については、英国の通信方式であるGSMとは異なるW-CDMA方式を利用していることもあり、Vodafoneの強みである規模の経済効果が出せないといった課題を抱えていた。

と、ここまでが今の環境の整理です。では、今後どうなるかをまったくあてずっぽうで想像してみましょう。

まずは、Vodafone Live! のトップページは緩やかに Yahoo! Live! に形を変えていき、日本最高の PV を誇るサイトの地位を安泰にするでしょう。もちろん Yahoo! のサービスががっつりと無料で利用できるようになります。メールアドレスも気が付いたら @yahoo.co.jp ドメインに変わってしまっているかもしれません。

ケータイサービスそのものも、Yahoo! モバイルフォンという名前に変わりますね。もしかすると、BB フォンで使われている 050 番号も使えるようになるかもしれません。(追記 [3/5 10:30] :050 じゃなくて、FMC 番号として検討している 060(?)かもしれませんね)


なーんて言っていると、NTT 再々編の話に再び火をつけることになりかねませんし(固定と携帯の融合とか)、NTT、KDDI との競合が激しくなると 4G の導入スケジュールにも影響が出てきて、総務省的にも困ったことになるのかもしれません。

また無根拠ですが(全部が無根拠っちゃあそうだけれど……)端末メーカーのラインアップが変わるような気がします。なんだかんだで携帯通信事業者が大変なのは顧客獲得費用で、インパクトを与えるのが端末の仕入費用と販売費用の差額。ソフトバンクがドコモ同様にプレミアムな路線をとると思えないので、バリュープライス路線を進むのは想像しやすいわけですが、バリュープライス路線に進むには顧客獲得費用の抑制は避けて通れない道かなと。それに加えてイメージを変えるためにも、端末メーカーが変わるんじゃないかなという気がします。

そうなることで日本の携帯電話メーカーのポジショニングはずいぶん変わるかもしれません。メモリ会社の合弁(ルネサス:日立と三菱)やネットワーク機器会社の合弁(アラクサラ:日立とNEC)に続いて、パナソニック+NEC という組み合わせはともかくとして、富士通+三菱+シャープなんていう組み合わせの合弁会社設立も、経済産業省の主導でありえるかもしれません。

しかし大変なのは、ソフトバンクに営業を仕掛けていた基地局メーカーの人達でしょうね。直近予定していた、数千億のビジネスがなくなったわけですから……

(追記 [3/5 12:35] : R30 さんのところにソフトバンク×ボーダフォン関連まとめエントリがあります。「ざっと見渡した限り、SBの買収資金の調達方法と、端末とサービスの競争軸の変化あたりがこれからの論点」だろうとのことですが、それ以外も含めて、様々な方々のエントリへのリンクがあり、今回の話のブログ界隈の議論を見渡すには中心点になると思われますので、ご興味があるかたは是非。)

(追記 [3/5 13:07] : 上の追記で触れた R30 さんエントリだけでなく、SW's memo の「ソフトバンク × ボーダフォンの問題整理」でも取り上げていただきました。「モバイル系ではなく、無線系というところがポイント。」と括っていただいて何よりです。電波系といわれたらどうしようかと思いました……)

2006年03月06日

au 無線 LAN / 3G デュアルモード端末の発表(法人市場向け)

ソフトバンクによるボーダフォン買収で騒がしい携帯電話業界ですが、KDDI がひっそりと(というのは言いすぎですかね?)法人市場向けの無線 LAN/3G のデュアルモードの携帯電話 "E02SA" を発表しました。

KDDI、無線LAN機能内蔵など法人向け携帯電話2機種を発表--発売は7月を予定
KDDIが無線LAN/3Gデュアル端末を7月発売,先行するドコモを追撃

左側は同時期に発表される「B01K」で、右が「E02SA」。「E02SA」は色がシルバーで、ビジネス用とはいえずいぶん地味なデザインです。

端末概要について、上記の CNET から引用しておきます。

E02SAは、三洋電機製のCDMA 1x WIN端末だ。メイン液晶は約2.3インチのQVGAで、サブ液晶は約1.1インチ、有効画素数127万画素のカメラ機能を搭載している。無線LAN機能はIEEE802.11bおよび11gに対応。標準時の連続通話時間などは検討中となっているが、ビジネスニーズの高い長時間利用に対応するために標準バッテリーの2倍の通話時間を実現する大容量バッテリーをオプションとして提供する予定だ。また、機能面でもビジネス向けのものが盛り込まれている。セキュリティ機能としては、2つ折りになる本体を閉じた時に自動的にロックをする「とじるロック」および、紛失時などに遠隔地から対応できる「遠隔オートロック」機能と「遠隔データ消去」機能などを搭載している。また、パソコン向けのウェブサイトが閲覧可能な「PCサイトビューアー」、Wordや Excelのファイルが閲覧できる「PCドキュメントビューアー」も搭載している。

無線 LAN が搭載された端末の課題の一つにバッテリ駆動時間がありますが、今回の E02SA はオプションとはいえ、大容量バッテリーを提供するということで、先行する NTT ドコモ N900iL と比較検討する際の優位点の一つになるかもしれません。

KDDI の法人向けモバイルソリューションのページにはまだ今回の E02SA や関連するソリューションの情報はありませんが、企業内でのワイヤレスネットワーク展開のイメージや、今回の端末の利用イメージなどについては、そのうち日経コミュニケーションあたりが詳しい続報を教えてくれることでしょう。

しかしソフトバンクが、 「800MHz をよこせー」といってみたり、ボーダフォン買収で騒いでいる間に NTT ドコモや KDDI はひっそりと FMC にどう対処するかについて、インパクトのあまり大きくない法人市場で実験していますねぇ。

携帯電話市場だけで盛り上がっても仕方ないので、ソフトバンク以外の固定系の通信事業者(NTT 東日本&西日本、NTT コミュニケーションズ、イー・アクセス、アッカ・ネットワークス、フュージョン・コミュニケーションズ等)にはもっと通信業界を面白くして欲しいと思うんですよね……

2006年03月09日

初期の携帯電話

調べ物をしている最中に、ちょっとすごいものを見つけたのでご紹介。

1987 年頃に登場した、初期の携帯電話端末だそうです。
20 年経つと、いまの先端デザインのケータイもこういう風に見えるようになってしまうんでしょうね……

2006年03月17日

ボーダフォンは 1.75兆円:ソフトバンクによる Vodafone の買収決定

実はあまりブログを書いている余裕が無いので、記事のコピペ&ショートコメントで。

買収価格については、ボーダフォンのインフラの査定が 7000 億円で、1500 万人のユーザの獲得費用が 1 ユーザあたり 4 万円とするとユーザベースの査定は 6000 億円、もろもろ入れて全体で 1 兆 5000 億円ぐらいで、あとはどれだけソフトバンクがプレミアを乗せるか、という風に考えてたので(一応リアルワールドではこの計算式の話をしたことがあるのだけれど、こんなの書いたら、後だしジャンケンの言い訳みたいだ、まったく)、直感的には 1.75 兆円というのは、ボーダフォンとソフトバンクの両方にとって「引き分け」な買収価格かな、と。あとは、今後のソフトバンクの展開を注視しましょうという、という感じですね。

で、今の時点(3/17 19:25)で一番まとまった情報があるのは CNET。

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2006年03月29日

CTIA Wireless 2006 に行かれる方、いますか?

4/2 - 4/5 まで、ラスベガスで開催される CITA Wireless 2006IEEE Wireless Communications and Network Conference に参加します。

これらのカンファレンス参加される方で現地で話をしてみたいと思われる方、連絡ください。また、今回のカンファレンスには行けないけれどこんなこと気になるから聞いて来い!という方がおられれば、連絡をいただければ、内容次第でネ申扱いするか、鼻クソ扱いするかを決めさせてもらいます。

あと、ラスベガスで飲もうぜ!という方からのお誘いもありがたくお待ちしております。4/3 の場合、無線、携帯、他の通信、IT分野のギーク (Geek) の方の場合には、もれなく「無線ギークの集い」に参加できる可能性があります。

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2006年04月04日

ドコモの実験免許申請、アッカの WiMAX 推進室、YOZAN の PHS 事業停止、韓国 KT の WiBro 試験サービス - 最近の WiMAX 関係の動き

WiMAX 関係のニュースをまとめてクリッピング。しばらくフォローしてなかったので。

まずは、NTT ドコモの屋外実証実験用無線局の免許申請について。

ドコモもWiMAXに参入--屋外実証実験用無線局