メイン

wireless アーカイブ

2006年01月11日

LG のカナダ向け携帯電話

CNET Japan の特集で CES で発表された主に韓国メーカーのさまざまな形状の携帯電話が取り上げられている。

フォトレポート:CESに登場した世界のユニーク携帯電話

あまり目新しいものは無いのだけれど、ちょっと気になったのはこの LG のカナダ向け CDMA 端末のキー配置。

QWERTY 配列でもなく、数字キーだけでもなく、単純だけれど新しいアルファベットキーの配列。新しいユーザインタフェイスの登場となるのでしょうか?

2006年01月16日

NTT ドコモが HSDPA で定額制って、そりゃないだろう。

FujiSankei Business i に、今夏の提供開始が予定されている NTT ドコモの HSDPA ベースのサービスで定額制のサービスの提供を決めたというニュースがある。

NTTドコモ データ通信に定額制 無線ネットが使い放題

中村維夫社長は、HS-DPAの導入にともない、「データ通信の本質は定額制。当然考えなければいけない」とし、使った分だけ料金を支払う従量制と定額制の二本立ての料金体系を検討していることを示した。

<中略>

HS-DPAは今夏にボーダフォンも導入予定。KDDIのauもデータ通信の高速化を予定している。また、年内にアイピー・モバイルが、また来年以降にイー・アクセスとソフトバンクが、新規参入する携帯電話事業でパソコンにつないでの高速データ通信サービスに定額制を導入する見通し。ドコモの定額制導入はこうした新規参入組を牽制(けんせい)する狙いもある。

ドコモが定額制を導入した場合、それはソフトバンク、イーアクセス、アイピーモバイルのような新規参入組を牽制するのではなく、引くに引けない状況を作り出して自らモバイル市場を泥沼化する一方だと思うのだが、そういうふうに指摘することって、マスメディアではまず見かけない。だいたい、ソフトバンクもイーアクセスも長い目で見て携帯ビジネスを展開するといっているが、あれっぽっちの周波数帯域しか割り当ててもらえなかったら、どこまで本気でやる気があるのかなんともいえないと思うのだが。そういう指摘もあまり見かけない。

NTT ドコモや KDDI (au) にとっては、今のうちに電波開放&新規参入政策をやわらかくつぶせるオプションを検討し、打てる手を打っておくことは必要だろう。

また、データ通信の裏側には、Skype やら Google Talk のような、従来の電話サービスとは異なるビジネススキームをもった無料の電話サービスの仕組みが控えているわけで、NTT ドコモがデータ通信の定額制化によって、これらの無料電話サービス普及への先鞭をつけるとも思えない。

端末を囲い込んでいるから大丈夫といっていても、ソフトバンク、イーアクセス、アイピーモバイルのような新規参入組がオープンな端末戦略にシフトしない可能性がないわけでもないし、さらにはこの後電波の割り当てが予定されているモバイル WiMAX についてはオープンな端末戦略になる可能性のほうが高いわけだから、NTT ドコモ的にはまだまだ従量制で ARPU を下げないようにするほうが正しい戦略なのでは、と。

従量制から定額制にシフトするタイミングはもう少し先のことだと思っている(思っていた)のだが、その時期がもう来てしまったのだったら、「そりゃないだろう」とつぶやく人はいろんなところにいるような気がする。

2006年01月21日

802.20 のドラフト案に QUALCOMM と京セラ案が採用に

今週のワイヤレス関係のニュースのクリッピングを、エントリを分けて。

日経 Tech-On! に IEEE 802.20 のドラフト案に QUALCOMM と京セラ案が採用になったというニュースが 1/19 に出ていた。

IEEEの次世代モバイル規格「802.20」,米QUALCOMM社と京セラの提案方式を採用へ

IEEE802.20は別名MBWA(Mobile Broadband Wireless Access)とも呼ばれるもので,時速100kmを超える高速移動体にも高速の無線インターネット・サービスを提供するコンセプトで規格策定が進んでいた。2002年から作業部会での討議が始まっていたが,このほど伝送方式案を1本化する投票を行ったもの。その結果FDD(frequency division duplex)モードにQUALCOMM社の技術提案「MBFDD」が,そしてTDD(time division duplex)モードについてはQUALCOMM社と京セラの統合案の「MBTDD」(MBTDD 625k-MC(BEST-WINE)モードを含む)で認められた。一部で強行に反対する陣営もあったが,投票結果は大差での賛成となった。

「2002年から作業部会での討議が始まっていたが」とあるが、昨年(2005 年)はこの 802.20 ワーキンググループでの議論はほとんどなされていなかったと聞いている。だが、ようやくドラフト案を作るためのベース技術が固まったということ。

この分野は既に同じIEEE の 802.16e で議論されてきたモバイル WiMAX が昨年末に 802.16-2005 として標準化を完了しており、サムソンの協力の元で韓国版モバイル WiMAX である WiBro を使用して、テレコムイタリアが 2006/2/10 - 26 に開催されるトリノオリンピックのスキー場でトライヤルを実施したり、日本では総務省のワイヤレスブロードバンド推進研究会において2.5GHz をモバイル WiMAX 等の広帯域移動無線アクセスシステムに向けて割り当てようという議論結果が出されていたりと、実環境での利用に向けて各種作業が進んでいるわけだが、いまさら良く似た技術の標準化議論を同じ IEEE で開始してどうするのだろう、と思う。

CDMA の特許を押さえていて(=主戦場は 3G を決めた ITU)携帯電話側のプレーヤーである QUALCOMM が IEEE も押さえたいということなんだろうなあ、と。そないにうまいこといくもんかいな。

ワイヤレス技術の標準化:分裂と統合

今週は IEEE の会議がハワイであったので、IEEE 関係のニュースが多い。

まずは分裂のほうから。

IEEE802.15 の TG3a タスクグループで議論されていた UWB を使用した無線方式の標準化作業を断念することを決めた。

米IEEEのUWB標準化作業,合意得られずついに解散へ

米Intel Corp.などが推進するWiMedia(マルチバンドOFDM方式)と,米Freescale Semiconductor Inc.などが中心のDS-UWB方式という2方式の対立が長引き,予想を大きく上回る時間が経過しながらも,ドラフト案の一本化を達成できずにいた。

<中略>

既にFreescale社はUWB用チップセットを発売済みであり,またWiMedia陣営も「Certified Wireless USB」に向けたチップセットを市場投入する段階に達している。「これ以上標準化の議論をしていても埒が明かない。市場でデファクトを取るほうがよっぽど早い」(ある半導体メーカーの技術者)といった声が多くなってきていることが,解散案の提出につながったもようである。

おそらく家電系は DS-UWB で、コンピュータ系が WiMedia という風に分かれて、市場で戦いましょうということになるのでしょう。

ついで、統合のほうを。

IEEE802.11n で議論されていた MIMO (Multi Input Multi Output) を使用した無線 LAN の高速化技術のドラフト案が承認され、今後修正を重ねて、1年後の標準化完了を目標とすることになった。

高速版Wi-Fi規格「802.11n」、IEEEがドラフトを承認

802.11nの作業部会は米国時間19日、米ハワイで開催された会合で、同規格の最初のドラフトを承認した。

<中略>

802.11nが登場すれば、ノートPCユーザーは現行の802.11gよりもはるかに高速な無線LANを利用できる。802.11nでは MIMO(Multiple Input/Multiple Output)を用いる。MIMOは複数のアンテナを利用してデータを送受信する技術で、各アンテナは複数のデータ信号を同時に処理できる。

<中略>

また、802.11nをサポートしたチップを搭載した製品は、802.11a/b/gとの互換性も実現する予定だ。

同じ CNET の記事に詳しいのだが(高速版Wi-Fi規格「802.11n」、標準化作業が正常化へ)802.11n では、Airgo の提出した案と Intel が中心になってまとめた案が対立していた。Airgo Networks は MIMO ベースのチップを現在発売中の唯一のベンダーで、その技術をベースに提案していたのだが、どうやら Intel が中心になってまとめた Enhanced Wireless Consortium (EWC) という団体で議論された提案をベースに、今回のドラフト案承認となった模様。

一本化されたという点は評価できるが、すでに市場に製品を出荷している Airgo はどうするのだろう?また、Airgo のチップをつかった無線LAN アクセスポイントってコレガやプラネックスからすでに発売されているのだが、ああいう機器はどうなるのだろう?

初めての WiMAX 認定製品が発表される by WiMAX Forum

ホントに今週はワイヤレスネットワーク関連のニュースが多いような気が……

unstrung.com や日経 ITPro でも伝えられている通り、WiMAX フォーラムによって規格準拠と相互運用性の点で認定された WiMAX 機器4種類が発表されました。

WiMax Gear Approved for Market

The first round of certification tests have been completed, and base stations from Aperto Networks , Redline Communications Inc. , and Sequans Communications , plus Wavesat Wireless Inc. 's customer equipment have got the seal of approval from the WiMAX Forum .

The testing process went on until the final minute, lasting well into the night on Wednesday. But the completion of the first round of certifications means that initial WiMax gear should be on the streets within months.

WiMAX Forum,WiMAX規格に準拠した初の認定製品を発表

無線ブロードバンド規格WiMAXを推進するWiMAX Forumは,同規格への準拠と相互運用性のテストで初めて認定を受けた4製品を米国時間1月19日に発表した。テストは,WiMAX対応製品の認証プログラム「WiMAX Forum Certified」を通じて行なわれた。

認証テストに合格したのは,米Aperto Networksのベース・ステーション「PacketMAX 5000」,米Redline Communicationsのベース・ステーション「RedMAX AN-100U」,仏Sequans Communicationsのベース・ステーション参照デザイン「SQN2010 SoC」,カナダWavesatの顧客宅内機器(CPE)「miniMAX」。これら4製品は,3.5GHz帯域を利用している。

なお、WiMAX フォーラムが提案している地域別の周波数割り当てプランによると、米国以外の地域に 3.5GHz が挙がっている(日本は 3.5GHz の再割り当てはまだまだ先のこと……)。次の地図は WiMAX フォーラムのプレゼンテーション資料から切り出したもの。

radioallocation_by_wimaxforum_06_0002

日本の場合、固定用の WiMAX を飛び越して、2.5GHz でのモバイル WiMAX ベースのサービスが開始される可能性が高いはずです。このため WiMAX フォーラムが 802.16-2005 (旧 802.16e) の認定プログラムをいつから開始するかが注目されるでしょう。

WiMAX 関係のイベントとしては 2 月に WiMAX Summit が、3 月に相互接続のイベント "Plugfest" がそれぞれフランスで開催されます。このタイミングで何か出てくればいいのですが。

2006年01月22日

IEEE 802.11nドラフト仕様準拠のチップセット by Broadcom

昨日 802.11n のドラフト仕様が固まった、というエントリを書きましたが、早速ブロードコムからドラフト仕様準拠のチップセットが発表されたようです。

ブロードコム、IEEE 802.11nドラフト仕様準拠のWi-Fiソリューションを発表

ブロードコムは1月19日、IEEE 802.11nドラフト仕様に準拠した初のソリューションとなる無線LAN(WLAN)チップセットファミリ「Intensi-fi」の出荷を開始したことを発表した。Intensi-fiチップセットは、現在サンプル出荷中。

Intensi-fiは、IEEE 802.11nドラフト仕様で定められた必須要素をすべて取り込んでおり、標準化作業が完了次第、正式な最終仕様にソフトウェアアップデートできるよう設計されている。

どのベンダーも「標準化作業が完了次第、正式な最終仕様にソフトウェアアップデートできるよう設計」するのだろうから、そこでの競争を考えるとチップベンダーも大変ですね……

2006年01月24日

モバイル TV (over IP) のためのワイヤレスにおけるマルチキャストってそんなに難しいか?

CNET JAPAN にアイピーモバイルも採用を予定している IP Wireless がモバイル TV のために新しい技術を公開したというニュースが出ている。

米新興企業、モバイルTVのための新しい仕組みを確立--3G用周波数を使用

Sprint Nextelが一部資金を援助する新興企業IPWirelessによれば、同社の技術を使用すれば、携帯電話事業者は既存の3G用周波数を使用してテレビ番組を大量に伝送できるようになるという。

携帯電話業界向けにチップや無線機器を製造するIPWirelessは先週、「TDtv」と称する技術を発表した。同社によると、この技術を使用すれば既存の3G用周波数帯でも十分な容量が確保でき、携帯電話事業者はテレビ番組の伝送のために別のオーバーレイネットワークを用意する必要がなくなるという。

<中略>

3G無線網は、信号が単一の送信者から単一の受信者まで伝送されることを意味する「ユニキャスト」を想定して設計されているのである。これは、異なる利用者がテレビを視聴しようとするたびに、同じコンテンツがネットワーク上で再送信される必要があることを意味する。これにより貴重な周波数が使い果たされてしまう。

<中略>

IPWirelessはモバイルテレビの問題を解決するために異なるアプローチをとった。同社は別のネットワークを構築する代わりに、ラップトップPCやその他のインターネット機器に高速無線アクセスを提供するUMTS TD-CDMA規格を採用し、これにより無線信号をユニキャストではなくマルチキャストで伝送できるようにした。

今の 3G が回線交換モデルをベースに作られていることを考えたら「『ユニキャスト』を想定して設計されている」なーんていうのは当たり前のこと。わざわざ指摘するまでもないと思うけれど。

で、All IP なネットワークを構築できる TD-CDMA やその他の仕組み(多分モバイル WiMAX も含まれるかと)であれば、この記事で取り上げられている IP Wireless の "TDtv" でなくともマルチキャストに対応したワイヤレスネットワークを作るのはそんなに難しいことではないと思うのだけれど、それもどうかと。

でも、この記事を読んだだけでは汲み取れない部分はたぶんにあると思われたりして、その点に立脚してみればアイピーモバイルは "TDtv" の機能を充分に使って「放送と通信の融合」分野に躍り出てくるのかもと、いささか妄想性を豊かにしてみたりして……

2006年01月28日

NTTドコモは,Windows Mobile 5.0 搭載のFOMA端末を10月にも提供することを表明

元記事は W-ZERO3 のシルバーモデルが登場するというものなのですが。

1カ月で5万台売れた「W-ZERO3」,シルバー・モデルが3月登場:IT Pro

W-ZERO3のヒットを背景に,Windows Mobile 5.0を採用した電話端末は今後も増えていく模様。NTTドコモは,同OS搭載のFOMA端末を10月にも提供することを表明している。

M1000 から買い替える人も結構多いのかも……

ウィルコム:次世代 PHS 実験と PHS 高速化開始でも 2.5GHz 帯獲得は難しいのでは

2.5GHz の開放に向けて、ウィルコムがいろいろ仕掛けていますね。

2.5GHz帯への展開をアピール,ウィルコムが次世代PHSの実験免許:IT Pro

ウィルコムは1月27日,現在より高速な通信を可能にする「次世代PHSシステム」の実用化に向け,実験局免許を取得したと発表した。同社は,2005年11月に予備免許を取得(関連記事)。実証実験を始める準備を進めていた。

周波数は2.3GHz帯の5MHz幅を利用し,ウィルコム本社の屋上と屋内に,アンテナと基地局設備を設置して実験する。実験期間は1年間の予定で,システムのスループットや伝搬特性などを評価する。この実験は第1期試験で,結果を踏まえて装置を改良した後,さらに詳細な評価を目的とした第2期試験の実施も検討している。

<中略>

なお,ウィルコムが本日発表した高度化PHS規格「W-OAM」と次世代PHSは全くの別物。W-OAMが現行PHSの方式改善で高速化を実現しているのに対し,次世代PHSは通信方式を根本的に見直す。そのため1.9GHz帯とは別の周波数帯の獲得が,商用サービスのためには必須となる。

ウィルコム、通信速度を最大408kbpsに向上--月額料金は変わらず - CNET Japan

ウィルコムは1月27日、通信速度を向上させる新しいPHS通信規格「W-OAM」を採用すると発表した。これにより、通信速度が最大408kbpsに向上する。利用には専用の端末が必要となるが、月額利用料金は変わらない。2月下旬よりサービスを開始する。

W-OAMはWILLCOM Optimized Adaptive Modulationの略で、ウィルコムが独自に開発したものだ。電波の状態に応じてより高速な変調方式を自動的に選択する。これまではQPSKと呼ばれる変調方式を使っていたが、W-OAMではこれに加えて、電波が良い環境ではより高速な8PSKと呼ばれる変調方式を使う。また、電波の悪い環境では通信速度が遅いものの、安定性の高いBPSKと呼ばれる変調方式を使う。

日本産の通信技術である PHS を発展させるというストーリーはよいですが、外資ファンドであるカーライル 60% の資本を持つウィルコムに、新しいサービスを拓くための新しい周波数帯を与えるのは難しいんじゃないかな。

2006年02月01日

日本でも今夏に UWB が利用可能に

ちゃんと追ってなかったのですが、情報通信審議会で UWB のことも議論していたのですね。

UWBが2006年初夏にも日本で利用可能に,出力許容値に一部猶予措置も - モバイル - Tech-On!

総務省の情報通信審議会は,広帯域無線技術であるUWB(ultra wideband)の日本での出力許容値案をとりまとめた。この案は総務省が2005年10月のITU-Rの会合に提出したものをベースに,一部の周波数帯での干渉回避機能の装備に最大2008年末までの猶予期間を設けたものになっている(関連記事)。総務省は近日中に同案に対するパブリック・コメントを募集し,2006年3月末までの答申を目指す考え。早ければ,2006年初夏にもUWBシステムを搭載した製品が日本で利用可能になる見通しである。

先だってのエントリ「ワイヤレス技術の標準化:分裂と統合」で触れたように、IEEE802.15 の TG3a タスクグループで議論されていた UWB を使用した無線方式の標準化作業は断念しており、市場でデファクトを狙いましょうということになっているので、WiMedia が推す「Certified Wireless USB」対応製品(まずは Wireless USB 対応 USB アダプタなのかな?)が夏ごろに向けてざざっと市場に出てくるのでしょう。

ただ、実装にはいくつか条件もついているようです。

このほか,最終報告書案には,他の無線システムとの共用をはかるために,(1)屋内利用限定,(2)USBのホストとなる機器には交流電源がつながれている必要がある,(3)航空機内,船舶内などでの利用禁止や玩具への使用禁止,(4)利用密度や利用シーンなどUWBシステムの使われ方の実態が大きく変わった場合は技術的条件を見直す,(5)DAAの有効性については関係者の合意に基づく実証実験での確認が必要,(6)既存の無線システムに有害な電波干渉を与えた場合は,技術的条件を見直す,などといった条件が盛り込まれた。

こう見ると、メーカーにとっては PC 周りで様子を見て、家電へ応用するというのが無難なシナリオなのでしょうかね。

2006年02月08日

Google、Skype がスペインの WiFi ベンチャーに出資

韓国出張を無事終えて(昨夜はずいぶんチャミスルを飲みました……)今日の午後、羽田空港に到着しました。

さて。

このブログを読んでいる友人と、少し外れた領域の話をメールでやり取りしているときに「こんなのがあるけれどどうかね?」と紹介してもらったネタ。何かというと「Google、Skype がスペインの WiFi ベンチャーに出資したというニュースが Lightreading に出てるけれど、どうよ?」と。

通信インフラって「バザール」的に成立させるのってうまくいくのかね?単なる実験かも知れないよね?という感じのニュースです。

Google, Skype Back WiFi Startup

まずはざっと記事を抜粋してみましょう。

Google and eBay Inc. division Skype have invested in the Spanish start-up company FON , whose software turns home wireless routers into WiFi hotspots for broadband sharing among a worldwide community of "foneros."

Google and Skype joined VCs Index Ventures and Sequoia Capital in a $21.7 million round led by Index, according to a statement released Sunday. The individual funding contributions of the investors were not disclosed. (See FON Raises $21.7M.)

Index Ventures がリードを取る案件で、Sequoia Capital と Google と Skype がスペインのスタートアップの "FON" に出資した、と。FON が調達した資金は 2170 万ドル。

ちなみに投資してないものの Cisco Systems の routing group の副社長である Mike Volpi が、Skype 創業者の Niklas Zennstrom などと並んで Fon の board member として参加。

FON’s goal is to create a global network of shared WiFi connections. To join the network, a broadband customer signs up on the FON Website, then downloads some software onto his wireless router that turns the router into a wireless hotspot. He is now a member of the FON community -- a “fonero.” He then places his router near a window so that other foneros roaming around can pick up the signal.

The WiFi sharers can choose either to charge and be charged for shared WiFi usage with other members, or to participate on a share-and-share-alike (free) basis. They can also stipulate how much total bandwidth is shared, and set security levels to ensure that local PC assets can't be touched from outside.

FON の仕組みは次のような感じ。

・FON の web サイトから FON コミュニティに登録して(登録メンバーは "fonero" と呼ばれる)無線 LAN ルータで動作するソフトウェアをダウンロードする。
・ダウンロードしたソフトウェアが動作するた無線 LAN ルータを窓際に置くと、近くにいる他の fonero メンバーがそのルータをホットスポットとして利用することができる。
・fonero に利用させるに当たっては有償モデルと無償モデルがある。
・ルータで動作するソフトウェアを設定すると、帯域制限やセキュリティレベルをセットすることが可能。

Skype is facing a barrier to mainstream use because its VOIP service is still very much tied to the PC, where the broadband connection is. Skype is WiFi-ready, and might become more popular if wireless broadband was more available.

Skype にとっては、現時点では PC のみで Skype の音声サービスが利用可能であることがメインストリームになるための障害になっていると。そのため WiFi ベースのワイヤレスブロードバンドがもっと普及すれば、現時点で WiFi-ready な Skype が音声ツールのメインストリームになれるのでは、と狙っているようです。

Google has installed a WiFi network in Mountain View, California, and has entered a proposal to build a larger one in San Francisco. (See SF Muni WiFi in Low Gear.) Analysts say a key logistical problem in such projects is the placement of enough wireless access points to achieve seamless coverage. By enlisting wireless routers in the home, FON may provide part of the answer. (See Google's Own Private Internet.)

一方の Google は、Mountain View や San Francisco で展開(予定)している WiFi サービスにおける問題を解決する手段として FON に期待をかけているのでは、とアナリストが分析しています。

FON plans to make its profit by charging a fee from members called “Aliens” who use other members' wireless hotspots but don't share their own. FON says it will share 50 percent of those usage fees with ISPs, who might naturally feel a little left out.

Broadband service providers such as cable MSOs, telephone companies, and independent ISPs may lose revenue from new broadband service sales if broadband sharing communities like FON prove successful. Some broadband providers already expressly prohibit users from sharing the service outside the home.

FON の収益源は非 (fonero) メンバーが FON サービスを利用する際に支払う利用料を予定していて、その際の利用料の 50% は接続に使用される ISP に還元する、という構図を描いているようす。ただ、こうしたビジネスモデルは ISP、ケーブル TV、地域電話会社等のインターネット接続ビジネスの減収を招く可能性があるので、戸外からサービスを共有して利用することを禁止しているサービスプロバイダーがいくつかある、と。

記事の紹介はこれぐらいにしておいて、読んでいてふつふつと「ホントにこんなモデルがうまく行くのかいな」と疑問が湧き上がってきました。

まず、無線 LAN ルータでどうやってソフトウェアを動作させるのかという点。市販の無線 LAN ルータは、専用のファームウェアで動作しているのでそんなに簡単に別のソフトウェアを動かせないような気がします。うがった見方をすれば、裏側にチップベンダーとか特定のブロードバンドメーカーもいるんじゃないのか、と。

また、こういう互助会または共済的な仕組みだとある程度の数のユーザが参加する可能性はあっても、通信インフラとして快適に利用できるまでスケールしないんじゃないの?という気もします。Skype は(アーリーアダプターから)メインストリーム市場に拡大したくて投資していると記事で紹介されていましたが、通信インフラとして快適に使用できるレベルまでスケール(&ホールプロダクト化)しないと、メインストリームまで広げていけないような気がします。

直感的にはうまくいくとは思えないので、Google / Skype がどこに刺さってるのか知りたいのですが、たださすがに Cisco や Sequoia Capital といったビックネームが出てくると、何かあるのか/何か隠されてるのかと思うんですよねぇ。

まあ、時間を見つけて地道に FON コミュニティに入ってみることにしますか……

2006年02月09日

ケータイ電話向けの無線LANチップセット

ケータイ向けという風に紹介されていますが、どこまで汎用性があるのかが気になります。

2日ほど前の日経 Tech-On にこんなニュースが出ていました。

携帯電話機向けの無線LANチップセットが登場,待機時の消費電力は80μW

早稲田大学 大学院 国際情報通信研究科教授の佐藤拓朗氏が興したベンチャー企業のキーストリームは,消費電力が小さい無線LANチップセットを開発した。2006年1月からサンプル出荷を始めており,サンプル価格は5000円。2006年4月には量産に移行する予定にしている。

 同チップセットは,ベースバンド処理用の「KS7010」とRF処理用の「KS3021」で構成する。無線LAN方式は,2.4GHz帯を利用するIEEE802.11gに対応する。

こういう消費電力が小さい無線 LAN チップは、ケータイ電話だけではなくてポータブルシリコンオーディオデバイス(iPod、iRiver……)やら、携帯ゲーム機(PSP、ニンテンドーDS)等にも利用することが可能かと。まあ少なくとも WiFi ベースの通話をしているとそれなりに発熱する N900iL のような端末には適しているのかも知れません。ホントはノート PC やら PDA でも採用されるといいのですが、こういうデバイスはプロセッサよりも液晶の省電力化が大きな課題なので享受可能なメリットが小さいかな、と。

先のエントリでも多少触れたように、WiFi ベースのインフラ展開には思惑が先行して実際には問題があるケースが多いので、端末サイドの展開がどこまで想定通りに行くかわかりません。しかし、「スリープモードの低消費電力化」の汎用性があるのならば、WiFi チップを足がかりとして、WiMAX のようなその他のワイヤレス技術へ展開することで面白くなるのかもしれません。

2006年02月24日

Fast 50 に選ばれる CEO @ Ruckus Wireless

シリコンバレーにいる知り合いから「僕のお手伝いしている会社の CEO が Fast 50 に選ばれました」と連絡があったのでみてみたら、リストにはビル・ゲイツやビル・クリントンといった人達がいてなかなかすごいところに選ばれているようなので、ちょっと紹介。

Fast 50: Report From the Future

Ruckus Wireless Named Fast by Fast Company

この写真の女性が、Fast 50 に選ばれた Ruckus Wireless CEO の Selina Lo さん。Selina さんとは、彼女が関わった別の会社と仕事していたこともあって、何度か話したことや一緒に飲んだことがあります。とても聡明な方で、すごくエネルギーがあって、本来の意味での眼力(めぢから)がある人です。ちなみに酒も強くて、テキーラをがんがんあおっていたのは、僕の周りではちょっとした伝説です(笑)

彼女の会社、Ruckus Wireless も MIMO っぽい並列伝送方式を使うことで、安定して高速な無線 LAN 環境をリビングで実現するプロダクトを提供してます。802.11n や WIreless USB や IPTV の実用化が進んでいる現在の状況からすると、かなり面白いポジショニングにあることは間違いないでしょう。

知っている人がこういうところに選ばれているのって、ちょっと嬉しいので紹介でした。

2006年02月27日

アッカ・ネットワークス、モバイル WiMAX 参入へ

2.5GHz の開放に向けて、アッカ・ネットワークスも参入してきました。(以下は、それぞれ CNET、Impress から)

アッカとNICT、モバイルWiMAXの実証実験を6月に実施--FMCの実現目指す
アッカ、モバイルWiMAX参入を表明。NICTと共同で実証実験を開始

アッカは、モバイルWiMAXへの取り組みを本格化させるとしている。個人向け市場に対しては、FMCによるVoIPサービスやモバイルエンターテインメント端末へのコンテンツ配信環境の実現を、法人向け市場に対しては、ネットワークソリューションや新型WANへの無線アクセス回線の提供を検討していく。また端末同士が通信するMtoMにおいても、固定通信と無線通信を統合させたアクセス回線の提供を図る。

これでそれなりのサイズの通信事業者の中でモバイル WiMAX に手を挙げていないのは(NTT、KDDI、ソフトバンクそれぞれをグループとして一つに見れば)、ボーダフォンぐらいですかね。ボーダフォンは NTT ドコモ同様に HSDPA に取り組んでいるし、去年のウィルコムの大躍進をくらってそれどころじゃないんでしょう。

802.16e は「モバイル」WiMAX という名前がついてますが、仕組みとしてはデータ通信を主眼に設計された通信方式なので、PHS の二の舞にならないためにも、この点をちゃんと理解している人達に電波を割り当てて欲しいものです。

そうすれば、街中で高速なネット接続ができるようになって嬉しいので。

携帯通信事業者分野の見通しをよくするための本

昨日の日曜日は、耳の奥が痛いなあと思いながら、先日アマゾンで購入した「風雲児たちが巻き起こす携帯電話崩壊の序曲―知られざる通信戦争の真実」を読みました。

日経コミュニケーションの記者の取材をまとめて、昨年(2005 年)の 12 月に発行された本。通信分野に関してある程度の経験・知識を持っている人であれば、現時点での携帯通信事業者(特に、設備面から見た事業分野)を取り巻く環境が短時間でわかりやすく理解できると思います。

ソフトバンクの携帯事業への参入に始まり、ライブドアの無線 LAN 事業への挑戦(いまはどうなっているのか不明ですが、同事業におけるパートナー各社のポジショニングなどは知らないことも多くて「へぇ」と)、NTT ドコモ・KDDI・ボーダフォンそれぞれのお家事情、ウィルコムの復活劇の詳細等、ずいぶんきちんとまとまっています。

携帯通信事業者(移動体通信事業者といったほうがいいのかな)のインフラ事業者としての側面を見るには、ハンディでちょうどよい本だと思います。ただし、この分野は今年もさらに動く年なので、賞味期限としては今年末までぐらいかもしれません。

ちなみに耳の奥の痛みですが、今朝病院に行ったのですが、少々ハズレの病院だったような気が。とりあえずもらった薬を飲んでるのですが、これで直るんだろうかという心配が少し……

今年 11 月頃には誰が WiMAX を 2.5GHz 帯で使うか判明するだろう

モバイル WiMAX ネタをも一つ。

無線ブロードバンド用周波数の割り当ての審議開始,WiMAX系が有力候補

現時点で総務省は無線システムが満たすべき条件として,(1)3Gや3.5Gを上回る,20M~30Mビット/秒の伝送速度,(2)上り通信(端末から基地局方向)でも10Mビット/秒,(3)3Gと3.5Gを上回る周波数利用効率,(4)上り通信と下り通信を同一周波数帯で行うTDD(time division duplex)方式,の4点を挙げた。いくつかある無線システムの候補の中で,現状でこれらをほぼ満たすのは,WiMAX系とIEEE802.20の「TDD-Wideband」と呼ぶQUALCOMM社の仕様,そして次世代PHSシステムの3仕様に絞られる。特に,WiMAX系が最有力だ。「今回の諮問に先駆けて,候補となる無線システムを議論したワイヤレスブロードバンド推進研究会でアンケートをとったところ,WiMAX系が最も支持が多かった」(総務省)ためである。

この審議会での検討事項を読み解くためには、昨年 12 月 27 日に出された「ワイヤレスブロードバンド推進研究会」の最終報告書の概要をざっと読むといいかもしれません。

「ワイヤレスブロードバンド推進研究会」最終報告書案に対する意見の募集の結果及び最終報告書の公表

802.20 は米 Qualcomm が一人でがんばっているようなので、実質は WiMAX と次世代 PHS の 2 つに絞ってしまってもいいと思うのだが。

2006年03月04日

ソフトバンクのボーダフォン買収で、Vodafone Live! が Yahoo! Live! に!?

しばらく前から関係方面で話題になっていたソフトバンクによるボーダフォンほ買収が、どうやら具体化してきた様子。

英ボーダフォン、日本法人をソフトバンクに売却へ--株式譲渡交渉を認める

ソフトバンクとしては、孫社長以下がものすごくいろんなことをして 1.7GHz の周波数帯のライセンスを取得したのは、先日も紹介した「風雲児たちが巻き起こす携帯電話崩壊の序曲―知られざる通信戦争の真実」にも書かれていて周知の事実ですね(って、2回取り上げているからといって、日経コミュニケーションとはなんにも関係ないですから。念のため)。

風雲児たちが巻き起こす携帯電話崩壊の序曲―知られざる通信戦争の真実

でも、実際に取得できた周波数帯域はたったの 5MHz しかなくて、追加周波数をもらおうとすると 250 万人以上の加入者を確保しなければならないわけです。250 万人以上の加入者を短期間で確保するためには、音声サービスを提供せざるを得ず、音声サービスには全国展開が必要、つまり大量の基地局設置が必要です。3G ベースの基地局を一から全国展開すると、3G 基地局の価格がある程度下がっているとはいえ、ボーダフォンレベルのエリアカバーのためには 5000 - 7000 億程度(含む中継設備)は必要(なはず)です。

音声サービスには経済性が合わないと考えていたのか(どうかはホントのところはわかりませんが)、サービス開始時に提供するのは音声サービスではなくて、データ通信サービスを W-CDMA で提供するとのことでした。データ通信サービスだと音声サービスよりエリアカバーする必要がなくなります(接続相手は携帯端末じゃないので)。人口分布を考えると、極論では首都圏、関西圏、中部圏+αぐらいでもよいわけです。

ただ、現時点で見えているデータ通信サービスのユーザなのは、PHS のデータ通信ユーザ+無線 LAN サービスのユーザです。今のユーザ規模は 200 ± 50 万人ぐらいと言われています。これを取りこみつつ音声インフラを展開しなくちゃいけないのか、マジかよ……というのが、5MHz の帯域を手に入れたソフトバンクの状態です。おまけにソフトバンクが採用する W-CDMA や HSDPA の場合、経済性も考慮にいれると 5MHz で 250 万加入者は無理じゃないか、という噂もあったりするし。


一方のボーダフォンとしては、英国本社的にはノキアやエリクソンといったヨーロッパの端末メーカーだけではなくて、日本の携帯端末メーカーと共同で(3G)端末開発を行いたい、というのが日本に拠点を作った目的の一つ。で、シャープや三洋電機等と端末を(一応)開発したのでその目的は果たしたと(おまけにノキアと三洋電機は合弁会社まで作ったし)。

また、成長性の低い日本市場より、BRIC を含めて高成長市場に投資するための原資も確保しなくちゃならないわけです。あとは次の CNET の記事にもあるとおり。

現在世界戦略の見直しを進めており、成長率の高いインドなどの発展途上国に経営資源を集中させる方針を打ち出している。日本市場については、英国の通信方式であるGSMとは異なるW-CDMA方式を利用していることもあり、Vodafoneの強みである規模の経済効果が出せないといった課題を抱えていた。

と、ここまでが今の環境の整理です。では、今後どうなるかをまったくあてずっぽうで想像してみましょう。

まずは、Vodafone Live! のトップページは緩やかに Yahoo! Live! に形を変えていき、日本最高の PV を誇るサイトの地位を安泰にするでしょう。もちろん Yahoo! のサービスががっつりと無料で利用できるようになります。メールアドレスも気が付いたら @yahoo.co.jp ドメインに変わってしまっているかもしれません。

ケータイサービスそのものも、Yahoo! モバイルフォンという名前に変わりますね。もしかすると、BB フォンで使われている 050 番号も使えるようになるかもしれません。(追記 [3/5 10:30] :050 じゃなくて、FMC 番号として検討している 060(?)かもしれませんね)


なーんて言っていると、NTT 再々編の話に再び火をつけることになりかねませんし(固定と携帯の融合とか)、NTT、KDDI との競合が激しくなると 4G の導入スケジュールにも影響が出てきて、総務省的にも困ったことになるのかもしれません。

また無根拠ですが(全部が無根拠っちゃあそうだけれど……)端末メーカーのラインアップが変わるような気がします。なんだかんだで携帯通信事業者が大変なのは顧客獲得費用で、インパクトを与えるのが端末の仕入費用と販売費用の差額。ソフトバンクがドコモ同様にプレミアムな路線をとると思えないので、バリュープライス路線を進むのは想像しやすいわけですが、バリュープライス路線に進むには顧客獲得費用の抑制は避けて通れない道かなと。それに加えてイメージを変えるためにも、端末メーカーが変わるんじゃないかなという気がします。

そうなることで日本の携帯電話メーカーのポジショニングはずいぶん変わるかもしれません。メモリ会社の合弁(ルネサス:日立と三菱)やネットワーク機器会社の合弁(アラクサラ:日立とNEC)に続いて、パナソニック+NEC という組み合わせはともかくとして、富士通+三菱+シャープなんていう組み合わせの合弁会社設立も、経済産業省の主導でありえるかもしれません。

しかし大変なのは、ソフトバンクに営業を仕掛けていた基地局メーカーの人達でしょうね。直近予定していた、数千億のビジネスがなくなったわけですから……

(追記 [3/5 12:35] : R30 さんのところにソフトバンク×ボーダフォン関連まとめエントリがあります。「ざっと見渡した限り、SBの買収資金の調達方法と、端末とサービスの競争軸の変化あたりがこれからの論点」だろうとのことですが、それ以外も含めて、様々な方々のエントリへのリンクがあり、今回の話のブログ界隈の議論を見渡すには中心点になると思われますので、ご興味があるかたは是非。)

(追記 [3/5 13:07] : 上の追記で触れた R30 さんエントリだけでなく、SW's memo の「ソフトバンク × ボーダフォンの問題整理」でも取り上げていただきました。「モバイル系ではなく、無線系というところがポイント。」と括っていただいて何よりです。電波系といわれたらどうしようかと思いました……)

2006年03月06日

au 無線 LAN / 3G デュアルモード端末の発表(法人市場向け)

ソフトバンクによるボーダフォン買収で騒がしい携帯電話業界ですが、KDDI がひっそりと(というのは言いすぎですかね?)法人市場向けの無線 LAN/3G のデュアルモードの携帯電話 "E02SA" を発表しました。

KDDI、無線LAN機能内蔵など法人向け携帯電話2機種を発表--発売は7月を予定
KDDIが無線LAN/3Gデュアル端末を7月発売,先行するドコモを追撃

左側は同時期に発表される「B01K」で、右が「E02SA」。「E02SA」は色がシルバーで、ビジネス用とはいえずいぶん地味なデザインです。

端末概要について、上記の CNET から引用しておきます。

E02SAは、三洋電機製のCDMA 1x WIN端末だ。メイン液晶は約2.3インチのQVGAで、サブ液晶は約1.1インチ、有効画素数127万画素のカメラ機能を搭載している。無線LAN機能はIEEE802.11bおよび11gに対応。標準時の連続通話時間などは検討中となっているが、ビジネスニーズの高い長時間利用に対応するために標準バッテリーの2倍の通話時間を実現する大容量バッテリーをオプションとして提供する予定だ。また、機能面でもビジネス向けのものが盛り込まれている。セキュリティ機能としては、2つ折りになる本体を閉じた時に自動的にロックをする「とじるロック」および、紛失時などに遠隔地から対応できる「遠隔オートロック」機能と「遠隔データ消去」機能などを搭載している。また、パソコン向けのウェブサイトが閲覧可能な「PCサイトビューアー」、Wordや Excelのファイルが閲覧できる「PCドキュメントビューアー」も搭載している。

無線 LAN が搭載された端末の課題の一つにバッテリ駆動時間がありますが、今回の E02SA はオプションとはいえ、大容量バッテリーを提供するということで、先行する NTT ドコモ N900iL と比較検討する際の優位点の一つになるかもしれません。

KDDI の法人向けモバイルソリューションのページにはまだ今回の E02SA や関連するソリューションの情報はありませんが、企業内でのワイヤレスネットワーク展開のイメージや、今回の端末の利用イメージなどについては、そのうち日経コミュニケーションあたりが詳しい続報を教えてくれることでしょう。

しかしソフトバンクが、 「800MHz をよこせー」といってみたり、ボーダフォン買収で騒いでいる間に NTT ドコモや KDDI はひっそりと FMC にどう対処するかについて、インパクトのあまり大きくない法人市場で実験していますねぇ。

携帯電話市場だけで盛り上がっても仕方ないので、ソフトバンク以外の固定系の通信事業者(NTT 東日本&西日本、NTT コミュニケーションズ、イー・アクセス、アッカ・ネットワークス、フュージョン・コミュニケーションズ等)にはもっと通信業界を面白くして欲しいと思うんですよね……

2006年03月09日

初期の携帯電話

調べ物をしている最中に、ちょっとすごいものを見つけたのでご紹介。

1987 年頃に登場した、初期の携帯電話端末だそうです。
20 年経つと、いまの先端デザインのケータイもこういう風に見えるようになってしまうんでしょうね……

2006年03月17日

ボーダフォンは 1.75兆円:ソフトバンクによる Vodafone の買収決定

実はあまりブログを書いている余裕が無いので、記事のコピペ&ショートコメントで。

買収価格については、ボーダフォンのインフラの査定が 7000 億円で、1500 万人のユーザの獲得費用が 1 ユーザあたり 4 万円とするとユーザベースの査定は 6000 億円、もろもろ入れて全体で 1 兆 5000 億円ぐらいで、あとはどれだけソフトバンクがプレミアを乗せるか、という風に考えてたので(一応リアルワールドではこの計算式の話をしたことがあるのだけれど、こんなの書いたら、後だしジャンケンの言い訳みたいだ、まったく)、直感的には 1.75 兆円というのは、ボーダフォンとソフトバンクの両方にとって「引き分け」な買収価格かな、と。あとは、今後のソフトバンクの展開を注視しましょうという、という感じですね。

で、今の時点(3/17 19:25)で一番まとまった情報があるのは CNET。

続きを読む "ボーダフォンは 1.75兆円:ソフトバンクによる Vodafone の買収決定" »

2006年03月29日

CTIA Wireless 2006 に行かれる方、いますか?

4/2 - 4/5 まで、ラスベガスで開催される CITA Wireless 2006IEEE Wireless Communications and Network Conference に参加します。

これらのカンファレンス参加される方で現地で話をしてみたいと思われる方、連絡ください。また、今回のカンファレンスには行けないけれどこんなこと気になるから聞いて来い!という方がおられれば、連絡をいただければ、内容次第でネ申扱いするか、鼻クソ扱いするかを決めさせてもらいます。

あと、ラスベガスで飲もうぜ!という方からのお誘いもありがたくお待ちしております。4/3 の場合、無線、携帯、他の通信、IT分野のギーク (Geek) の方の場合には、もれなく「無線ギークの集い」に参加できる可能性があります。

続きを読む "CTIA Wireless 2006 に行かれる方、いますか?" »

2006年04月04日

ドコモの実験免許申請、アッカの WiMAX 推進室、YOZAN の PHS 事業停止、韓国 KT の WiBro 試験サービス - 最近の WiMAX 関係の動き

WiMAX 関係のニュースをまとめてクリッピング。しばらくフォローしてなかったので。

まずは、NTT ドコモの屋外実証実験用無線局の免許申請について。

ドコモもWiMAXに参入--屋外実証実験用無線局の免許を申請

NTTドコモは3月28日、ワイヤレスブロードバンドサービスの屋外実証実験に向け、IEEE802.16e方式(WiMAX)の屋外実証実験用無線局の免許を総務省に申請したと発表した。実験は東京都代々木周辺で、約12カ月行われる。

実験項目に「WiMAXシステム内ハンドオーバーおよびHSDPAなどとの異システム間ハンドオーバーの検証」とあるのですが、どこの機器ベンダーでしょうね。ソフトバンクの時は LG-NORTEL が協力してましたが、まさか天下のドコモが同じベンダーを使うということはないでしょうから。出遅れ気味の国産メーカーが、ドコモからのサポートを受けて開発するのでしょうか。まるで、一昔前の局用交換機の開発のように。

この記事だけ読んでいると、「淡々と実験します」という雰囲気が感じられて、ドコモは今回の実験に乗り気でないように見えます。HSDPA に投資しまくった立場からまったく乗り気じゃないのか、やる気満々なのだけれどそう見せないために淡々と表現してるのは判断が難しいところです。

続きを読む "ドコモの実験免許申請、アッカの WiMAX 推進室、YOZAN の PHS 事業停止、韓国 KT の WiBro 試験サービス - 最近の WiMAX 関係の動き" »

2006年04月05日

無線ギークの会@ラスベガス

CTIA がラスベガスで開幕しました。

まあでも、正確には CTIA の本番は始まってなくて、いまのところ僕が参加してるのは IEEE Wireless Communications and Network Conference です。そこで本物のギークの毒(MIMO の perfomance measurement methodology とかいわれても知らねえ……)にあたってめげ気味のところで、michikaifu さんと二人のこじんまりした「無線ギークの会」が始まりました。

michikaifu さんがこちらのエントリで書かれていますが、気がついたらいささかグチ気味な話の展開。エンタープライズ IT も通信業界も実は結構閉塞感が漂ってるよね、という点を悲壮感を感じつつお互いに確認してたような気がします。先端技術によるイノベーションや、それに端を発するパラダイムシフトも最近はなかなか見ることはできないような気がして、ファイナンスをトリガーとするスキームの確立や、必要要件をまわすためのルーティーンな業務プロセスの遂行が前面に出てきてるよね、と思ってみたり。

続きを読む "無線ギークの会@ラスベガス" »

2006年04月06日

サービス設計の勘所、UMPC/DVB-H な新しい端末、WiMAX なベンチャー - CTIA の感想。

今日のラスベガスはずいぶん寒かった。いままで何度か来たことがあるけれど、寒いと感じたのははじめてかもしれません。

さて、この地で開催されている CTIA ですが、明日はシリコンバレーで用事があるので、今日しか見ることができません。そんな状況下なのですが、あまりあわてることなく、ざっと展示会場を見て回りました。次の写真は会場の様子です。

IMG_2064

で、メモに書き取った主な項目を元にして、その感想を少し。

続きを読む "サービス設計の勘所、UMPC/DVB-H な新しい端末、WiMAX なベンチャー - CTIA の感想。" »

2006年04月15日

MNP 周知コスト、モバイル WiMAX、EV-DO Rev.b、Qualcomm 独禁法違反 - ニュースまとめ読み

ここ最近、時間が思うように取れず、また体調も万全ではなくて、仕事ネタが滞りがち。というわけで(?)、読めていなかったニュースをまとめ読み&一言コメントして、今日はとりあえずよしとする。

周知コストは誰が負担するのか?

携帯通信事業者としては、どうユーザに周知するかが悩ましいのでしょう。

番号ポータビリティ周知不足 変更希望14%

携帯電話番号が変わらなければ事業者を変更してみたい人は14%。

総務省が12日に発表した通信サービスの需要動向調査によると、携帯電話の番号ポータビリティ制度の導入で事業者を変更したいという人はまだ低いことが分かった。

続きを読む "MNP 周知コスト、モバイル WiMAX、EV-DO Rev.b、Qualcomm 独禁法違反 - ニュースまとめ読み" »

2006年05月05日

携帯電話から skype を直接利用できる EQO

日本だと W-ZERO3 で skype を利用できますが、 Mobile Venture News によると、米国では EQO という既存の携帯電話で skype を利用することができる、すこし激しいサービスが登場してきているようです。

この EQO、ユーザーは skype のコンタクトリストのオンライン/オフラインを携帯から確認できたり、リストに登録されているコンタクトへの voicecall が携帯電話から可能です。

EQO Mobile Internet Phone Service: How It Works

EQO is a plugin which runs on your computer, connecting your Skype™ user account to your mobile phone via our secure, always-on network. Once you've installed EQO on your PC, EQO will ask you a few questions about your mobile phone and we'll take care of the rest by configuring the mobile phone application and sending it to your phone automatically. You can then install it with only a few clicks.

続きを読む "携帯電話から skype を直接利用できる EQO" »

2006年05月12日

ボーダフォンの新名称とロゴが決定!?

ソフトバンクに買収され、社長を孫さんが兼務することになったボーダフォン。

その「ボーダフォン」の名称とロゴが次のように変わるという情報がありました。

続きを読む "ボーダフォンの新名称とロゴが決定!?" »

2006年05月19日

シスコ x ノキア x ソフトバンクモバイルで、ビジネスケータイ

法人向けのケータイ市場が徐々に盛り上がってきました。ドコモ、au、に続いてボーダフォン(ソフトバンクモバイル)も無線 LAN に対応する携帯電話(ノキア製)を市場投入するようです。

ボーダフォン、ボーダフォン3Gと無線LANに対応するビジネス向け携帯電話2モデル

 ボーダフォンは5月18日、1台でボーダフォン3Gと無線LANに対応するビジネス向け携帯電話2モデルを開発し、2006年秋以降に市場投入すると発表した。

 今回発表されたビジネス向け携帯電話はいずれもノキア製で、欧州およびアジアで販売中の企業向けモデル「Nokia E60」「Nokia E61」をベースとしたもの。無線LANに対応しており、オフィスでは企業内無線LANによるVoIP電話として、外出時にはボーダフォン3G携帯電話として利用が可能だ。

また、次の記事によると、そのノキア製ビジネスケータイはシスコシステムズの IP-PBX と連携できるようになる様子。

続きを読む "シスコ x ノキア x ソフトバンクモバイルで、ビジネスケータイ" »

2006年06月02日

livedoor wireless の現在

一世を風靡した Livedoor の公衆無線 LAN サービスの現状について、ITPro の記事から。

ライブドア、電柱「以外」で公衆無線LAN接続サービスを展開 - ルノアール系列の全店にアクセスポイントを設置
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20060602/239845/

続きを読む "livedoor wireless の現在" »

2006年06月03日

Intel & WiMAX Forum が提供するモバイル WiMAX White Paper

dailywireless で知ったのですが、Intel が Mobile WiMAX の White Paper を各種提供しています。

Mobile WiMAX: The Attack Plan

Intel has a white paper (pdf) that argues, "only Mobile WiMAX can transport DSL and cable-like services cost-effectively in a mobile environment".

The paper was prepared by WiMAX supporters on behalf of the WiMAX Forum. The paper compares HSDPA, HSUPA, EVDO Rev A, and EVDO Rev B (using duplex 2 Ghz cellular channels) with Mobile WiMAX (using simplex 2.5 GHz channels). Unsurprisingly, Mobile WiMAX compares favorably with advanced CDMA technologies in this technical comparison.

次が Intel の White Paper のページへのリンクです。

続きを読む "Intel & WiMAX Forum が提供するモバイル WiMAX White Paper" »

2006年06月17日

Qualcomm に疑惑? - 802.20 の標準化議論が当面停止

dailywireless.org 経由ですが、EE Times によると、IEEE は 802.20 の標準化作業を一時停止した様子。

dailywireless.org - IEEE Suspends 802.20 Deliberations

Updated: IEEE 802.20 working group declares 'cooling off' period

In an unprecedented move, the IEEE's SA Standards Board has temporarily suspended deliberations by the 802.20 working group on mobile broadband wireless technology.

The decision comes after representatives from Intel Corp. and Motorola Inc. threatened to file formal complaints about the way the working group's chairman, Jerry Upton, allegedly handled draft proposals in favor of Qualcomm Inc. and Kyocera Inc.

Upton referred all press inquiries to Steve Mills, chairman of the standards board. In an email, Mills said that Upton had confirmed to the IEEE that he did indeed have a relationship with Qualcomm. As for reports that Qualcomm had earlier brought in several people to meetings in order to form a majority, Mills said that the board "is not disclosing the details of its investigation at this time."

In general, Mills observed, independent consultants are invited to participate in 802 meetings, "within the spirit and intent" of the standards development process.

The suspension is effective from Thursday (June 15) to Oct. 1, resulting in the cancellation of an 802.20 plenary meeting in July and an interim meeting in September.

In a statement, the IEEE said the suspension will "give the Standards Board time to consider the pending appeals [and possible additional actions independent of the appeals]."

802.20 ワーキンググループの議長である Jerry Upton 氏が、Qualcomm と何らかのつながりがあることが疑われており、調査するための期間として、標準化作業を一時停止した模様。一時停止の期間は 6/15 から 10/1 まで。

続きを読む "Qualcomm に疑惑? - 802.20 の標準化議論が当面停止" »

2006年06月18日

台湾 HTC が Windows スマートフォン 2 機種を発表

NTT ドコモから Windows Mobile 端末を提供予定の台湾 HTC が欧州で、自社ブランド展開を発表。

台湾HTCが初の自社ブランドWindowsスマートフォン2機種を発表

同社がこの日発表したTyTNは、タッチスクリーン技術を持つ「Windows Mobile 5.0 Pocket PC」を搭載したPDAタイプの携帯端末。ビジネスユーザーが主なターゲットとなる。3G/GPRS/EDGE、WiFi、Bluetoothなどの無線通信規格をサポートした。携帯電話として利用するときは縦に持ち、PDAとして利用するときは、横にして画面をスライドさせるとQWERTYキーボードが現れる。2.8インチの画面を前面に、2メガピクセルカメラを背面に搭載した。ミニUSBポートを持ち、Micro SDカードスロットもある。

HTC TyTN #1

HTC TyTN #2

今年 1 月の NTT ドコモの HTC 端末提供開始の報道発表は次の通り。

続きを読む "台湾 HTC が Windows スマートフォン 2 機種を発表" »

2006年06月22日

来年には企業向け MIMO 無線 LAN 機器が登場か

unstrung.com に、エンタープライズ市場向けの MIMO 無線 LAN (802.11n) に関する記事が立て続けに出ていました。

最初に出たのが、無線 LAN スイッチベンダーである Aruba Wireless Networks が MIMO 機器ベンダーである Ruckus Wireless と 802.11n プロダクトの開発に関して提携したという記事。

RUCKUS WIRELESS AND ARUBA NETWORKS TEAM TO BRING RELIABLE 802.11N TO ENTERPRISES, SERVICE PROVIDERS AND CONSUMERS
※Aruba Wireless Networks のニュースリリース

Unstrung - WLANs/WiFi/802.11 - Aruba, Ruckus Team on WiFi Gear - Wireless Networking News Analysis

続きを読む "来年には企業向け MIMO 無線 LAN 機器が登場か" »

2006年06月26日

手頃な WiMAX についての説明記事

ZDNet Japan に、非常に手頃な WiMAX に関しての説明記事が掲載されています。

通信業界でよく聞く「Wi-Fi」と「WiMAX」、なにが違うの?

 WiMAXは、本来、広域固定データ通信の無線による代替技術として検討されてきました。想定利用帯域は2〜11GHzと幅広く設定されており、米国では2.4GHz帯、5.8GHz帯での利用が多く、韓国では類似システムであるWiBroが2.3GHz帯を採用しています。日本でも総務省によって2.5GHz帯での帯域付与が計画されています。すでに都内の一部で、先行的に提供されていた3GHz帯以上のサービスとあわせて、2007年には広い地域での商用サービスの開始が予想されています。

技術論だけに陥らずに、動向や情勢にも触れてある、手頃な説明記事です。「WiMAX って、結局なんだ?」という方は、この記事を起点にしていろいろみていくのがよいのでは、と思います。

2006年06月30日

Intel が 802.16e 対応チップをリリース

Intel が WCA 2006 において、802.16e 対応(802.16d にも対応しているのでデュアルモード)のチップを発表したようです。

Intel Exec Talks Details About Rosedale 2

Intel revealed its next-generation WiMAX silicon device at WCA 2006 today, a dual-mode chipset that will work in both 802.16d and 802.16e modes.

続きを読む "Intel が 802.16e 対応チップをリリース" »

2006年07月08日

Intel がモバイル WiMAX 事業者に出資

日経 ITPro に Intel がワイヤレスブロードバンド・サービスの Clearwire に 6 億ドル出資した、というニュースが出ています。

Intel,無線ブロードバンド・サービスのClearwireに6億ドル出資

無線ブロードバンド・サービスの米Clearwireは米国時間7月5日に,米Intelのベンチャ・キャピタル部門であるIntel Capitalから6億ドルの資金を確保したと発表した。Intel Capitalのほか,米Motorolaとそのベンチャ・キャピタル事業Motorola Venturesも出資する。調達資金は合計9億ドルにのぼる。

<中略>

またMotorolaは,Clearwireの子会社であるNextNet Wirelessを買収する。NextNet Wirelessは,OFDM対応のNLOS(Non Line of Site:見通し外)ブロードバンド無線接続システムを手がけている。買収金額については明らかにしていない。

この Clearwire ですが、IPO を計画していたものの、今回の Intel の出資話に乗ったようです。

続きを読む "Intel がモバイル WiMAX 事業者に出資" »

2006年07月29日

アッカ/イー・アクセス/ソフトバンクのモバイル WiMAX 実証実験

いささか時期を逸した感があるが、今月はモバイル WiMAX の実証実験に関するニュースがいくつか流れたので(自分のためにも)時系列にまとめて並べてみる。

◆アッカネットワークスが実験用無線局免許を取得 (2006/7/12)
・ニュースリリース
アッカ・ネットワークス モバイルWiMAXの屋外実証実験のための実験用無線局免許を取得、実証実験を開始

この度実験用無線局免許を取得したことにより、まずは周辺電界強度特性や伝播スループット測定などの基本特性の実験を開始し、9月よりアプリケーションの実験を開始する予定です。

・記事
アッカ、WiMAX の屋外実証実験のための実験用無線局免許を取得

今年 4 月に発表した、仏アルカテルのモバイル WiMAX 機器を使用した実証実験用の実験用免許を取得した、と。実験場所は横須賀リサーチパーク。2.5GHz を使ったモバイル WiMAX の実証実験用の免許が下りたのは今年始めてなのではないかな、という気が。仏 Alcatel は米 BellSouth と共同で実証実験を実施するが、その件との関係は不明。

続きを読む "アッカ/イー・アクセス/ソフトバンクのモバイル WiMAX 実証実験" »

2006年08月15日

Sprint Nextel のモバイル WiMAX

先週のことですが、米 Sprint Nextel がモバイル WiMAX 技術を使ったワイヤレスブロードバンド基盤を構築すると発表しました。

スプリント・ネクステル、WiMAX技術を使った4Gネットワークを構築へ - CNET Japan

 ニューヨーク発--Sprint Nextelでは、WiMAX技術を使った第4世代ワイヤレスネットワークの構築に今後2年間で30億ドルを投じる計画だ。

 同社は米国時間8月8日、Intel、Motorola、サムスン電子と提携し、第4世代(4G)ワイヤレスネットワークの構築と、そこにアクセスするためのデバイスの開発を進めていくことを明らかにした。

 Sprintの幹部らが当地で開催された記者説明会で明らかにしたところでは、同社は2007年、このネットワークに約10億ドルを投じるという。また、2008年にも15億~20億ドルを投資するという。4Gネットワークは、2007年第4四半期に稼働開始する予定だ。2008年末までには約 1億人が同ネットワークにアクセスできるようになると、同社は語っている。

出遅れているのは承知していますが、いつものように米国のニュースサイトやブログがどのように伝えているか、特に今回はこのニュースの周辺部分を、ざっと拾ってみることにします。

続きを読む "Sprint Nextel のモバイル WiMAX" »

2006年10月03日

アッカネットワークスの WiMAX 実証実験

RBB Today に、アッカネットワークスのモバイル WiMAX の実験環境を取材した記事が出ています。

注目のモバイルWiMAX!実証実験の現場をレポート(前編)~横須賀リサーチパークの実験施設を一挙公開~

注目のモバイルWiMAX!実証実験の現場をレポート(後編)~電測車やストリーミングデモを公開~

これをみると、Alcatel の基地局は意外に小さいんだねえ、と。

続きを読む "アッカネットワークスの WiMAX 実証実験" »

2006年12月05日

Apple iPhone と Nokia 705 NK : 日本市場向けの海外ケータイに求められるもの

Apple が 1 月にリリースすると言われている iPhone に関する記事と、次の IT media のソフトバンク向けのノキア端末の記事を読みながら、もし iPhone が日本市場に提供されるようになるとするとどこまで日本市場に受け入れられるのかと、すこし心配になってみた。

続きを読む "Apple iPhone と Nokia 705 NK : 日本市場向けの海外ケータイに求められるもの" »

2007年01月06日

Sprint Nextel が Nokia を4番目のサプライヤーに指名

Sprint Nextel が Nokia を Motolora、Samsung、Intel に続いて4番目の (モバイル) WiMAX 関連のサプライヤーに指名したと幾つかニュースがでているので、メモしておく。

続きを読む "Sprint Nextel が Nokia を4番目のサプライヤーに指名" »

2007年05月15日

WiMAX免許割当方針案の公表

総務省から2.5GHz帯のWiMAX免許の割り当て方針が公表された。

広帯域移動無線アクセスシステムの免許方針案についての意見募集

ITmedia にも記事が掲載されている。

総務省が次世代高速無線サービスの免許方針案を公開

総務省の発表によると、今回の免許は

・全国規模の免許 (30MHz) x2、地域単位の免許 (10MHz) x1の3つが割り当てられる
・申請者が 3G の事業者ではないこと(33%以上出資または被出資の場合も含む)
・全国規模の免許のカバーエリアは、開設認定の日から3年で人口カバー率が 10%、5年で総合通信局管轄カバー率が 50% であること

ということである。

WiMAX については「NTTドコモとKDDIで免許を取ってしまって終わりなのでは……」という話を聞くことが多かったのだが、今回は 3G 事業者が参入できなくなった。夏にかけて話は面白くなっていくかもしれない。

2007年06月05日

WiMAX の ITU 標準化動向(メモ)

自分のためのメモ。起点は Unstrung の記事から。

WiMax Gets ITU Standards Boost

The International Telecommunication Union (ITU) looks set to approve WiMax as an official radio interface, opening up the possibility that it could become an approved 4G technology and benefit from the upcoming IMT-2000 Extension Band spectrum allocations. (See ITU Recommends WiMax Approval and Spectrum up for Grabs in Europe.)

At a meeting in Japan last week, an ITU Radiocommunication (ITU-R) Sector Working Party recommended that a specific subset of WiMax -- given the catchy, roll-off-the-tongue moniker of "OFDMA TDD WMAN" -- should be approved as an IMT-2000 radio technology alongside classic 3G systems.

ITU は WiMAX を"OFDMA TDD WMAN" という長ったらしい名前の IMT-2000 の標準無線インタフェイスとして認める方向にある模様。

標準として認められると何がよいか?

Although final approval is still some way off and is not guaranteed, the move is significant because some wireless companies and regulators had wanted to restrict official ITU status to technologies within the 3G roadmap. Such a restriction could lock WiMax out of future spectrum allocations in favor of orthogonal frequency division multiple access (OFDMA) systems based around the 3rd Generation Partnership Project (3GPP) 's Long Term Evolution (LTE) initiative or the 3rd Generation Partnership Project 2 (3GPP2) 's Ultra Mobile Broadband (UMB).


For years access to the IMT-2000 Extension Band (between 2.5 GHz and 2.69 GHz) has been subject to intense political and technical lobbying, with the entrenched interests of the 3G community coming into conflict with backers of up-and-coming WiMax technology.

要するに 3G に割り当ててある周波数("IMT-2000 Extension Band")を 3G 事業者以外でも獲得可能となる。

これはヨーロッパでは結構なインパクトがあるはず。上記抜粋中にもある "Spectrum up for Grabs in Europe" の記事からリンクされた次の表では、4カ国で 2.6 GHz の割り当て(実際はオークション)が計画されている。

Table 1: Upcoming European Wireless Spectrum Awards

ノルウェイが 2007 年 10 月、イギリスが 2007 年末、ドイツが 2008 年初頭、スウェーデンが 2008 年春という順番。いずれも移動体通信では先進的な国々。

またアメリカも 2.5GHz は 85% が Sprint-Nextel が所有していて、WiMAX で使用することを表明している。

Sprint Nextel Announces 4G Wireless Broadband Initiative with Intel, Motorola and Samsung

Sprint Nextel Corp. (NYSE: S) today announced its plans to develop and deploy the first fourth generation (4G) nationwide broadband mobile network. The 4G wireless broadband network will use the mobile WiMAX (Worldwide Interoperability for Microwave Access) IEEE 802.16e-2005 technology standard.

The Sprint Nextel 4G mobility network will use the company's extensive 2.5GHz spectrum holdings, which cover 85 percent of the households in the top 100 U.S. markets - the most of any wireless carrier in any single spectrum band. To access that network, Sprint Nextel will work with Intel, Motorola and Samsung to incorporate WiMAX technology for advanced wireless communications and help make chipsets widely available for new consumer electronics devices, connecting consumers to the Internet and to each other while providing them with the flexibility to do what they want or need to do regardless of time or place.

で、この周波数帯は日本ではどうなっているかというと、以前取り上げたように(WiMAX免許割当方針案の公表)今年の秋頃には WiMAX 事業者に割り当てられることになってる。ということは、うまくすれば(=それぞれの国で WiMAX 事業者に周波数が割り当てられ、良いタイミングでサービスが開始されれば)、各国において同一端末でネットにつなげることができるようになる。

結論めいたものはなにも無いけれど、同じ端末でグローバルローミング可能なら、端末側でいろいろ面白いものがでてくる/面白い仕組みが考えられるかもしれず、それも日本企業からでてきたら結構面白いかも、と思った次第。

2007年11月29日

Google Android の B 面としての Verizon Wireless の戦略

Google というキーワードが含まれているだけで Android はキャッチー度がアップしているわけだが(そうじゃなきゃ、ケータイ OS のニュースなんて誰が気にするかいな)、もしかすると昨今発表された Verizon Wireless のアンバンドル戦略のほうが示唆に富んでいるのかも。

時間がないので、とりあえず、ニュースのリンクだけ貼ってみる。

[techdirt]Verizon Wireless Responds To Competitive Pressures By Promising To Open Its Network

[unstrung]Verizon Tears Down the 'Walled Garden'

[dailywireless]Verizon Opens Network

[techcrunch 日本]Verizon Wireless、自社回線を開放。次に続くのは?

このテーマの日本における variant は 2.5GHz の話なのかも。

2007年12月06日

Sprint XOHM がもうすぐ開始。日本の WiMAX 事業者は来週にも決定。

dailywireless.org によると、Sprint のモバイル WiMAX サービス XOHM が数日中に始まる、と。

XOHM Live?

Sprint will soft launch its XOHM WiMax network in the next few days according to Bin Shen, VP of Product Management and Partnership Development.

Chicago, Washington DC and Baltimore will all go live at soft launch. Apparently a number of data cards have been tested on the network. XOHM will officially launch in the second quarter of 2008 as will several laptops with WiMax embedded in them. Later in the year a number of special purpose devices will launch, as will dual-mode CDMA / WiMax handsets.

公式のサービスは 2008 年 Q2 ということなので、今回は試験運用開始ということか。

ちなみに日本の 2.5GHz 帯の事業者は来週にも決まるでしょうね。CNET にもこんな感じで書かれているし。

政府に2.5GHz帯の配分を決める能力があるのか--有識者らが討論

2.5GHz帯の認定事業者2社は12月12日にも決定すると言われている。これについて「第3.9世代、第4世代と既に新たな動きも見られる無線周波数が今後どうなっていくかは今の段階ではまったく見えてこない。1.7GHz、2GHzでの失敗の例も踏まえて技術の中立性という視点からもっと慎重に検討すべき」(松原氏)、「周波数の配分は柔軟性が問題になる。市場の変化に合わせて対応できるよう使用用途の変更を認めるべき」(金氏)、「周波数配分が過去からのしがらみに囚われすぎている。例えば、多くの周波数が割り当てられている地域防災無線は、今は通信事業者の技術でも十分カバーできるはず。これまで局所的な議論しかしてこなかった結果、動きが取れなくなってしまった」(山田氏)、「WiMAX自体がどうなるかわからない」(池田氏)など、今すぐに結論を出すのは時期尚早とする意見が目立った。

各氏の意見のまとめかたが、とっても不思議。どうなると「今すぐに結論を出すのは時期尚早」とまとまるのかしら?時期の問題ではなく、割り当て方法について意見してるのに。こういうのをステレオタイプな先入観というのでしょう。

2007年12月21日

WiMAX、じゃなかった 2.5GHz 帯の割り当てが決定。

すでに報じられてますが、WiMAX、じゃなかった 2.5GHz 帯の割り当てが決定したようです。

[ITmedia News 速報]次世代高速無線 KDDIとウィルコムに免許交付へ

[ITPro 最新ニュース]【速報】2.5GHz帯事業免許はKDDI陣営とウィルコムに決定

[Tech-On!モバイル]2.5GHz帯はKDDI系子会社とウィルコム,総務省電監審が答申

[CNET Japan]2.5GHz帯の割り当て、ウィルコムとKDDI陣営に決定

[ITmedia エンタープライズ]次世代高速無線 KDDIとウィルコムに免許交付へ

いろんな視点で言えることはあるんですが、その辺はおいおい書いていくこととして(書けるんかいな)、とにかくおつかれさまでした(って、どういう意味だ)。

2007年12月28日

「情報通信法」とオープンアクセスルール

いまさら感があるが、総務省「通信・放送の総合的な法体系に関する研究会」最終報告書に目を通した。報告書を読みながら頭の片隅で考えていたことは今年 7 月に米 FCC が導入を決定した「オープンアクセスルール(Open Access Rules)」。

少し古いが、日経 BP ITPro の「米国の無線オープン・アクセス政策の衝撃(前編):Google電話も登場?“ぬるま湯”携帯業界を揺るがす」から引用。

 Open Access Rulesは,間近に迫ったアナログ・テレビ放送波の競売をターゲットにしている。米国では2009年のデジタル・テレビ放送開始に伴い,アナログ放送用の700MHz帯の電波が国に返還される。この周波数帯の電波は障害物を迂回して遠くまで届きやすいという特性を持つため,携帯電話などモバイル・サービス用の無線インフラには最適だ。

 FCCは,この700MHz帯を2008年1月頃に競売にかける見込みだ(図1)。その対象は高域部分の60MHz幅。その約3分の1に当たる22MHz分の帯域については,入札に参加する企業に対し,「落札した電波で作るモバイル・ネットワーク(無線インフラ)には,そこで使う端末の仕様やアプリケーションに関して,いかなる拘束も課してはならない」という条件を課す。また,これまで携帯電話端末は一つのキャリア(携帯電話サービス事業者)でしか使えなかったが,これをどのキャリアのサービスでも利用できるようにする。以上が「Open Access Rules」である。

上記の研究会が提言した「情報通信法(仮称)」は、地上波放送がデジタルに切り替わる 2011 年頃に「世界最先端の情報通信インフラ」が完成すると想定している。電波資源の有効活用を考えると、「情報通信法(仮称)」と地上波アナログ跡地の割り当てが時期的には平行して議論されるんじゃないかと想像できる。

垂直統合型モデルの典型である移動体通信事業者の利益を左右する電波割り当て(事業者免許は模倣困難な経営資源)と、業界全体の構図を決定する法制度の議論が同時並行で進む、目が離せない状態がこれから繰り広げられる。

「情報通信法(仮称)」がしっかりしたものができて、日本でもオープンアクセスルールのようなものが 700MHz で適用されて、他の周波数にも拡大するようなことがあれば、かなり日本の通信業界の構図も変わるだろう。

あと、直近な動きでは、KDDI のモバイル WiMAX 免許獲得ドコモの Google との提携は後々いろいろ効いてくる動きなのかも。

2008年03月20日

米国無線700MHz帯競売が終了、結果は今後発表。

1月24日に開始された米国無線700MHz帯競売が終了した模様。ほぼ2ヶ月かかったことになる。

■700MHz帯の競売終了、落札者はまだ秘密 - ITmedia News
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0803/19/news093.html

 米政府の無線周波数帯競売が3月18日に終了した。落札額は合計で195億9000万ドルと過去最高を記録したが、勝者はまだ明らかにされていない。

 アナリストらは、米Verizon Communicationsと英Vodafone Groupの合弁企業Verizon Wirelessが、全米をカバーするCブロックを47億4000万ドルという高額で落札した可能性が最も高いと考えている。

■米国の700MHz帯オークションが終了,史上最高の総額2兆円 - モバイル - Tech-On!(要ログイン)
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080319/149195/

 今回A,B,CブロックとEブロックはFCCが設定した最低落札価格を上回って落札された。最も落札価格が高かったのはBブロックの91億4000万米ドル。モバイルWiMAXに向けた帯域として人気が集まった模様だ。

<中略>

 各ブロックの落札者は未発表だが,米Yankee Group Research,Inc.が2008年2月末の時点で予想落札者を明らかにしている。それによれば,Aブロックは主に米AT&T Corp.,Bブロックは複数の通信事業者が分け合い,Cブロックは米Verizon社,Eブロックは米Qualcomm Inc.が最も有力としている。

ITmedia(ロイター)、Tech-On! 共に、Google がオープンアクセスルールを要求した C ブロックの落札者を Verizon Wireless と予想する、と伝えている。

■dailywireless.org » 700MHz: It’s Done!
http://www.dailywireless.org/2008/03/18/700mhz-its-done/

The FCC is expected to release the names of license winners within 10 days after the close of the auction.

FCC Chairman Kevin Martin said he sent an order to the other FCC commissioners to “delink” the failed D Block from the 700 MHz auction so the auction can be officially closed. Once the commission approves the move, the names of the 700 MHz winners can be released “almost immediately.”

最低落札価格を下回った D ブロックを条件を変えて再度競売を可能にするために今回のオークションから「分離」すると、公式にオークションが終了し、結果公表が可能となる。発表は10日ほど後。

Google 以外が獲得した場合、オープンアクセスルールにどのように対処するかが注目だ。

2008年03月22日

米国 700MHz 帯、オープンアクセス対応は Verizon Wireless

先日終了した米国無線 700MHz 帯の競売の結果が公表され、オープンアクセスが義務づけられた C ブロックは Verizon Wireless が落札した。

■700MHz帯競売、Cブロック落札者はVerizon
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0803/21/news016.html

 米連邦通信委員会(FCC)のケビン・J・マーティン委員長は3月20日、無線周波数帯(700MHz帯)競売の落札者を発表した。落札額の合計は、過去最高の195億9200万ドルを記録。米Googleの参加や「オープンアクセス」の義務付けで注目された「Cブロック」は、米Verizon Wirelessが落札した。

で、この 700MHz 帯を Verizon Wireless はどのように使うのか? dailywireless の記事を読むと、この先紆余曲折ありそうな雰囲気である。

■700MHz: Politics Wins
http://www.dailywireless.org/2008/03/21/700mhz-politics-wins/

It also means that 700 MHz will use HSDPA/LTE not Mobile WiMAX. That may not a big deal by itself, but it DOES mean there will be a forklift upgrade to LTE. New handsets and LTE infrastructure will cost consumers. If it ever happens. Plan on paying twice as much ($50 vs $25) for half the speed (500 Kbps vrs 1 Mbps) using cellular's dead-end, HSPA voice network.

Consumers got screwed. Here's my argument:

* Voice-centric, proprietary cellular networks are expensive. Data-centric networks [like WiMAX] are not.
* Some operators [like Sprint], say Mobile WiMAX delivers a 10-1 cost advantage over cellular.
* At 700 MHz, only one tenth the number of towers are required compared to 2.5 GHz.

That would indicate that a competitor (like Google) could come in and clean up. But they didn't.

Here's why:

* AT&T and Verizon already had 800 MHz infrastructure. Sprint, T-Mobile [and new entrants like Google] did not.
* Verizon is getting paid billions to implement the government's 700MHz Integrated Wireless Network for push-to-talk radios. It may act as a cross-subsidy for their 700 MHz commercial service.
* AT&T Bought Dobson for $2.8 billion last year. The third-ranked regional operator has 850MHz spectrum in rural areas while Verizon Wireless bought Rural Cellular Corp. for $2.67 billion last July. Verizon Wireless said it will also expand its wireless service coverage in rural areas.
* Both AT&T and Verizon plan on getting subsized by U.S. taxpayers using the Universal Service Fund.

一方の Google は今後どうするのか。やはりGoogle Android に注目すべきだろう。

■Google Lauds 700 Mhz as a Consumer 'Victory'
http://www.unstrung.com/document.asp?doc_id=148965

Google already has multiple wireless applications available for phones, but it's expected to get really serious about wireless software as its Android OS arrives on phones late this year and into 2009.

ケータイバックホールとケータイ端末の両方がオープンであれば、インターネット型のサービス基盤は引き続き盤石でしょう。逃げた、というのことではないんじゃないかな。

2008年11月16日

Qualcomm、LTE 対抗技術の UMB 開発断念

UMB、しばらく聞かないなと思っていたら、Qualcomm は開発を断念するところまでいってたんですね。

米Qualcomm社,次世代通信方式「UMB」の開発を断念

 米Qualcomm Inc.は,次世代移動体通信規格「UMB(ultra mobile broadband)」の,商用化に向けた開発を断念することを明らかにした。同社CEOのPaul E.Jacobs氏が決算説明会で述べたもの。

 UMBは多重アクセス方式にOFDMAを利用する次世代規格で,基地局から端末までの下り方向における伝送速度が100Mビット/秒以上と高い。 Qualcomm社が主体となって提案した技術を基に,標準化された規格である。いわゆる「第3.9世代方式」として,LTEの対抗技術と位置づけられていた。

Qualcommは LTE の開発にシフトするようですが、LTE 陣営もこの経済状態だと、当初のロードマップである 2010-11 年頃の登場というわけにはいきませんな。まあ、早くて 2013-14 年頃でしょうかね。

2G、3G で割り当てられているような低い周波数帯でのモバイル WiMAX or 次世代 PHS (OFDMA + MIMO)の採用、というのが LTE 登場までの正しい中期技術戦略だと思うのですが、日本市場には fit しなさそうだなー。

2009年02月25日

UQ WiMAXモニター落選

ひさしぶりの WiMAX ネタ。

KDDI / UQ Communications の「UQ WiMAXモニター」に応募していた結果が送られてきた。残念ながらあんたにはあげまへんと。

subject : UQ WiMAXモニター応募結果のご案内(自動送信メール)

**** 様

このたびは、UQ WiMAXモニターに、ご応募いただきありがとうございました。
応募者多数のため、今回は残念ながら****様のご希望におこたえできない
結果となりました。お忙しい中、ご応募いただきましたにもかかわらず、
ご要望に沿えず誠に申し訳ございません。

弊社は、2009年7月の東名阪へのサービスエリア拡大に向け、さらなるエリアの充実を
図るとともに、多様なWiMAX対応機器が利用可能となるよう準備を進めてまいります。
また、弊社では現在、各種キャンペーンの実施を検討しております。実施の際には、
****様に、メールにて各種お知らせやキャンペーンのご案内を差し上げたいと
考えております。
お手数ではございますが、今後のご案内が不要な場合は、お問い合わせフォームより
ご連絡ください。お問い合わせフォームで「モニターに関するお問い合わせ」を選択し
お問い合わせ内容欄に、下記の受付番号および「メール案内不要」とご記入ください。

なお、本メールは自動配信メールのため、当メールアドレスへの返信はできません。

【受付番号】 A0021*****

今後ともUQ WiMAXをご支援いただきますよう、よろしくお願いいたします。

===========================
UQお客様サポートセンター
フリーコール 0120-929-*** 
  受付時間 9:00 - 18:00 (2/3 - 2/25 平日のみ)
       9:00 - 21:00 (2/26以降 年中無休)
<お問い合わせフォーム>
https://www.uqwimax.jp/cgi-bin/service/support/ca.cgi
===========================

モニターで使ってみてよければ契約も考えたのだけれど、すでにイーモバイルとウィルコムのデータカードを持ってるからなー。さすがに3枚目にいきなり手を出すのはちょっと無いよな。

なーんて、落選したら現金なもので考えることは冷たいもんだw

About wireless

ブログ「お仕事日誌&一日一麺」のカテゴリ「wireless」に投稿されたすべてのエントリーのアーカイブのページです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のカテゴリはwebです。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

RSS feed meter for http://blog.novsix.com/
Bloglinesで閲読登録

This is my Google PageRank? - SmE Rank free service Powered by Scriptme
Creative Commons License
このブログは、次のライセンスで保護されています。 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス.