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滞在時間20時間の福岡出張に行ってきました。(どちらかというと)企画の立場にいる者として、こういう機会で、現場の方々の率直な意見を伺えるのは非常に参考になります。

企画とかマーケティングの仕事をしていると、市場調査資料に触れることも多いし、新しい技術や市場の動向についてもさまざまな確度で情報を得られるわけです。でも、そういう情報に基づいた俯瞰的な見方を前提として組み立てた企画は、ストーリーをしっかり理解できるように落とし込まないと、ビジネスの現場では一種の空論になりがちです。

現場では、目の前のリアルな顧客をディテールまで細かく見ているわけですから、ストーリーをしっかり理解してもらえればうまくはまっていくケースがよくあります。一方で、ツメが甘いと、単に時間を取って手間を煩わせてしまう空虚な机上の企画として扱われてしまうのです。

当たり前のことなのですが、今回の出張であらためて感じたことなので、今後も気をつけていきたいと思います。

明日からビックサイトで開催の日経BP主催ITPro EXPOに出展しております。ということで、明日・明後日は会場にいますので(明後日は別の予定があります)、来場の予定がある方がいれば、ご連絡ください。

昨日、「パラダイス鎖国」を上梓されたばかりの海部さんと San Mateo にある Pete's Coffee のおいしいコーヒーを飲みながら話をしてきた。

硬軟織り交ぜた話題(「シリコンバレーどうよ?」、「0の年・5の年、3の年・8の年」、定期券の話などなど。「パラダイス鎖国」の話はあまりしなかったかも)に飛んで、あっというまに2時間ぐらいが経っていたのだが、いろいろと話している間に、基礎的なところをしばらくはしっかり見ていく必要があるんだなあ、という感じがしてきた。

「基礎的なところ」といっても、直観的な認識なのでうまく説明できないのだけれど、なんだかそういう感じなのである。おいおい言葉になっていくのだろうと思うので、今日はこれまで。

p.s.

そういえば、Pete's Coffee は、一度日本に進出した後すぐに撤退した、と聞いたのだが、本当かしら?


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海部 美知
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昨日は新しい年度の始まり。僕の部署は人数がずいぶん増えたので、午前中に顔合わせを行った。全員が一同に会するのははじめてだったが、所属していた組織や担っていた役割によって、それぞれまとっている雰囲気は異なるものである。意見を交わしながら雰囲気がこなれてくる頃には、それぞれのフィールドで面白いことをはじめられれば、と思う。

また、大学院の授業が来週からはじまる。しばらく休みだったので、身体がなまっている。昨年のように通学できるのだろうか、と。まあ、通い始めるといつものようになんとかなるのだが(たぶん)、それに加えて来週中盤からアメリカ出張も入っている。出張準備は、もちろんまだ終わってない……

というわけで、なんだかんだとゴールデンウィークまではばたばたしそうだが、皆様におかれましては今年度もよろしこおねがいします。

昨日、今日の出張の移動中に読んだ本(現在、新幹線車内)。しばらく前にマイクロソフト日本法人の代表になることが決まった元ダイエー社長である樋口泰行さんが昨年出版した。

樋口さんは昨年早稲田のリーダーシップの講義で講演されたのだが、あいにく出張で欠席したため話を伺えなかった。出席した人達からは、この講義(毎回、企業トップが講演するスタイル)で1,2を争うぐらい良かったと聞かされており、出席できなかったのは非常に残念だった。

で、この本がその時の講演をある程度再現している、ということなので楽しみに読んだのだが、日本HP、ダイエー、マイクロソフトクラスの企業トップに必要とされる資質・能力だけでなく、マネージャーレベルであっても見通しておかなければならない領域があまねく網羅されていて、参考になる部分が多い。

樋口さん曰く、変化の激しい、ドラスティックで厳しい環境にある組織におけるリーダーには、現場の創意を最大限に引き出す力である「現場力」と、人と組織を正しい方向に導く力である「戦略力」に加えて、変革を猛烈な勢いでドライブし続ける「変人力」が必要だという。「変人力」はこういう風にも説明されている。

揺るぎない軸を持って社内の固定概念を打ち破る力、サムライにも似た気概で修羅場をくぐり抜ける力、熱き言葉で信念を伝え続ける力……私はこれらの力を総称して「変人力」と呼んでいるが、企業再生やM&A(合併と買収)が常態となるこれからの時代には、まさに「変人力」に裏打ちされたリーダーシップが不可欠である。

この「変人力」もさることながら、樋口さんが言っていることに厚み/熱みがあるのは、現場と同じ目線で考え、実行しようとする姿勢である。経営コンサルティングや投資ファンドにありそうなフレームワーク偏重な姿勢でなく、フレームワークのよさを認めつつも「事件はあくまで現場で起きている」的な姿勢を崩さず、軸もぶらさないところがこの人のすごいところなのだと感じる。

「経営に関わりたい動機」は最近の個人的な関心の一つなのだが、樋口さんはこのように書いている。

私にとっての一番の報酬は「社員が生き生きと働く姿を見られること」に他ならない。一緒に働いている社員達が歯を食いしばって改革に邁進し、組織全体がプラスの方向に転化していく。そのとき社員たちが見せる笑顔が、かけがえのない報酬になっている。

<中略>

結局のところ、変人になる最大の目的とは、「仲間と一緒に輝く」その醍醐味にあるのではないだろうか。

簡単な言葉だが、何かあるような気がする。すこし反芻してみよう。

変人力―人と組織を動かす次世代型リーダーの条件
樋口 泰行
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4月にいずれもラスベガスで開催されるのですが、参加(検討中)の方、おられるだろうか?

■CTIA WIRELESS 2008 (4/1 - 3)
http://www.ctiawireless.com/ (英語)
http://www.gii.co.jp/conference/ctia/ (日本語)

■NABSHOW (4/11 - 17)
http://www.nabshow.com/

いずれかに参加の予定なので(NAB の方が可能性高い)、参加の方がいればぜひ連絡(メールでもコメントでも)ください。現地で情報交換がてらビールでも飲めればと考えております、はい。

また、前後にシリコンバレーに立ち寄ると思うので、そのエリアの方もご都合よろしければぜひ。

セレンディピティ的にソフトバンクの第三四半期業績の公表を見つけた。

■第3四半期業績の概況【連結】(PDF形式 398KB/37ページ)
http://www.softbank.co.jp/irlibrary/results/pdf/softbank_results_2008q3_001.pdf

ふと、ソフトバンクモバイルの契約数が気になったので見てみたら、5 ページに第3四半期末で 1,761 万 3,500 件で、前年同期末から 211 万 7,000 件の増加とある。計算してみると 12.0% の増加。

次のページには ARPU の推移が載っている。第3四半期の ARPU は 4,520 円/月で、前年同四半期から 1,040 円の減少である。これも計算してみると 18.7% の減少。ちなみに ARPU とは Average Revenue Per User のこと。

ついでに契約数 * ARPU を計算してみたら、なんと 7.6% の減少…… シェア拡大も必要だが、ARPU の向上はそんなに簡単ではないはず。iPhone をドコモが投入することになったら回復手段は限られるのではないのか。

ということで、ソフトバンクはこんなニュースもあるが、実はけっこう大変な状態なのではという気がしてきたのだが、どうかな。

最近、企業経営系のニュースで興味深いのはこれである。

■プレナス、「ほっかほっか亭」とのFC解約を正式発表
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080206AT3B0600106022008.html

 持ち帰り弁当店で最大手のプレナスは6日、「ほっかほっか亭」の営業権を管理するほっかほっか亭総本部(東京・港)とのフランチャイズ(FC)契約を解約すると正式に発表した。12日に新ブランド名を公表する。5月15日から九州や東日本など23都道県で新ブランドの弁当店チェーンの運営を始める。

「ほっかほっか亭」は全国で 3500 店舗あるそうだが、九州と東日本の 2200 店舗はプレナスの傘下にある(西日本はハークスレイがフランチャイズ運営企業)。1000 店舗が直営で、1200 店舗が FC。その 1200 店舗の FC がどちらにつくかが今後の争点とのこと。

プレナスの東京オフィスが僕のオフィスの近所であるということをさておいて、個人的に興味深いのは 12 日に発表される新ブランド名。「ほか弁」という言葉はあまりに一般名詞化しているのはいうまでもない。そのイメージにどのような言葉で対していくのか。別ブランドに変えるだけのなにかがあるのか。とてもとても興味深いのである。

昨夜、大学院の友人と飲んでいる際に、仕事をする上での「思い」や「気合」はどういう風に必要かという話になった。自分が所属する部署が思いがあふれる環境であるのと、冷静に準備をすすめる環境であるのと、どちらがよいか? 自分の資質を磨いていくときに意識すべきなのは情熱さと冷静さと、どちらなのか? などという話。

僕はいずれも後者を先行させるべきだと思っている。組織でも個人でも、冷静さやロジカルさや用意周到さなどを先行させるほうがよいということだ。

そして(というか、しかし、というか)物事が進んでいくと(あるいは物事を進めていくと)冷静さや用意周到さで解決できない状況が必ず発生する。情熱や気合はそんなときにこそ必要なものだと思う。本当に必要とするときまでは冷静に準備するほうが大切である。思いがあふれて空回りしている光景をみるたびに、無意識かつ安直に「思いが大事だ!」という人たちの罪の深さを、つい考えてしまう。

やはり、エネルギーの無駄遣いはよくない、ということなのだが……

先週の土曜日午後はひさびさの ET 研。午前中は大学院のゼミ。

まずはゼミの話から。今回は元々興味があった分野の議論が展開。特に前半の(放送分野における)プラットフォームの話は、午後の Google Android の話にも関係あるし、いろんなところに繋がる重要な概念のはず。

どこかでまとめて時間をとってまとめられればよいのだけれど、どこから始めればいいのだろうか。手元にあるのは次の本だけれど、これ以外にもなにがあるのか?

プラットフォーム・リーダーシップ―イノベーションを導く新しい経営戦略
アナベル ガワー マイケル・A. クスマノ Annabelle Gawer Michael A. Cusumano 小林 敏男
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で、午後の ET 研。会場はいつものように茅場町。テーマは Google Android。手元のメモから気になるところを展開するとこんな感じ。

○Non-Internetへの広がり
Google にとってはインターネットは大きな存在。Google が持つテクノロジーと広告事業モデルがインターネットでうまく結びついたために、これだけの存在になることが出来た。で、アナログ情報(音声)とデジタル情報(データ)の交点に位置するケータイ OS Android は Google が Non-Internet に活動の領域を広げようと展開する取り組みの一つと捕らえられる。この動きがインターネットの領域を拡大するのか、それともインターネット外の領域に進出(侵出?)するのか、いずれの文脈でとらえるのが正しいかという評価は少し置いといても。

Non-Internet という視点については、現在のモバイルネットワークとインターネットの関係についても念頭におく必要があるはず。モバイルネットワークはかなりインターネットとは異なる成立の歴史があるわけで。

○Non-PC への広がり
いうまでもなく Android はケータイ OS。ということは Google のサービスと PC 以外のデバイスとの連携を可能にする。Android は Linux ベースの OS であるが、組み込み Linux はケータイ以外のデバイスへの適用についても種々前例があり(カーナビ、家電製品、各種制御機器で広く使用されている)、それらの経験ベースを生かすことが可能。

Non-PC へ広がると、そこで生成される情報(テキスト以外で、たとえばセンサー情報とか)についても Google のプラットフォームで構造化させることができる。

この二点を念頭に置くと、Google と PC インターネットの結びつきが強いことがよくわかる。

○広告だけに頼る事業モデルから、複数事業で構成される事業構造の変化
現在の Google はかなり広告モデル頼みな状況。これは企業としては脆弱。というわけで、複数事業への展開策としていくつかの取り組みを進めている。Google Apps もそうだし、Finance 絡みのサービスもその一つ。700MHz のライセンスを取りに行くのもこの文脈で整理できるかもしれないわけで、そこには Android がパーツとして含まれるのだろう、と。

○(組み込み業界における)ソフトウェア開発プロセスと収益モデルとの関係の変化
Android によって組み込みのソフトウェア開発の世界にツールとしてのオープンソースだけではなく、開発プロセスとしてのオープンソースおよびバザールモデルが持ち込まれるきっかけとなる可能性がある。開発プロセスのモデルとしては Mozilla(Firefox、Thunderbird)に近いのかもしれない。プロプライエタリな開発プロセスおよびライセンスに基づく収益モデルではない形の収益分配モデルが成立する可能性がある。

このあたりの話は、実は午前中のゼミでも少し触れてました。製品開発プロセスと収益モデルが流動的にあるのは、なにもレガシーなソフトウェア業界だけの話ではなくなりつつある、ということかと。

○キャリアのアンバンドル~MVNE 環境の整備
Android そのものよりも、Android を取り巻く環境とか文脈をみわたした場合、このあたりが気になる。Verizon のような米系キャリアの動きとか、総務省の動きとか。先にあげたモバイルネットワークとインターネットの関係を読み解きつつ、その過程で Ericsson、Nokia、Qualcomm などの旧大陸の住人の動きもあわせ見て(Intel はどっちかしら?)、Google の 700MHz ライセンス周りの動きを見ていけば、キャリアのアンバンドル~MVNE 環境の整備あたりの筋書きが朧気ながらも見えてくるのかも。

と、つらつらと挙げてみましたが、いずれをとっても結構やっかいな話ばかり。それだけ Android には可能性があるということなのか、それとも思い過ごしの幻想か。

しかし、いずれ日本も 700MHz の割り当てについての議論を深めなくちゃいけないんですよね。とりあえず 40MHz は移動体通信に割り当たりそうですが、ここの割り当てと OHA にドコモ、KDDI が参加していることになにか関係があるのか、ないのか。

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