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50 代で母と二人暮らしの自称「犬派」が、自宅の庭で生まれた 5 匹の子猫と親猫を保護する。引き取り手を探しているうちに、あれこれあって親猫とオス(長男)の子猫を飼うことになり、徐々に猫がかけがえのないものになっていくという話。

ワタクシもそうだったのだが、猫といっしょに暮らすようになると、街中で猫をよくみかけるようになる。「最近、この近所に猫増えたよね」などと言い出すのである。実際は前からそこにいたはずの猫が見えていなかっただけなのに。冷たい雨に打たれながら植え込みの陰に隠れるキジトラや 35 ℃を超える夏の昼間に水を求める黒猫は、猫を飼うまでは視界に入っていても、頭が認識していなかっただけである。

野良猫の寿命は平均 3 年。一方飼い猫は 20 年生きる場合もある。といった話題がこの本にでてくる。その事実を知り、著者の母親は誰かに引き取ってもらうはずだった猫を引き取る決心をする。そのくだりを含め、日常の風景をほどよい温度感で切り取る筆力がとてもうまい。そして周りの猫好きな登場人物が魅力的に描かれている。もちろん猫も。

とてもよい本でした。

p.s.
サム猫を飼い始めたときのことを思い出したので、小さい頃のサム猫を貼ってみる。


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