去年の秋、日比谷で行われた梅田望夫氏の講演会を聞きにいったことがあります。新潮社の雑誌『フォーサイト』が主催していて、一時間ほどの講演と一時間近くのQ&Aという組み合わせで、あっという間に時間が過ぎました。非常に楽しかった記憶があります。
この講演会は、終了後からログがすぐさまブログにアップされたり、そのログをみて梅田氏が自身のブログでコメントされたりと、ネット的には盛り上がったところもあったのだけれど、僕自身もいろいろ考えたことはありながらも、ばたばたした時期だったので自分のブログにエントリを書くことも無く、話を聞くにとどめていました。
『ウェブ進化論』はその時の話と、梅田氏のブログ "My Life Between Silicon Valley and Japan" を普段から読んでいると、内容はだいたい想像できるだろうと踏んでいました。実際に読んでみると、やっぱりある程度はこれまでに梅田氏が書かれたり話されたりしたことの(発展途上の)サマリーになっていました。
続きを読む "『ウェブ進化論』 梅田望夫(ちくま新書)" »
今日は年度末最後の日とか、たまってた仕事をようやったあらかた片付けたとか、来週は出張なのでいろいろ準備があったとか、夕方から「ソフトバンク、ボーダフォン買収で幕が上がる - 120兆円情報通信産業の波乱の行方」というセミナーに時間を間違えつつも行ってきたとか、その後セミナーに来ていたシリコンバレー繋がりの友人とメシを食いにいったとか、いろいろあった一日である。
それぞれについて書きたいことはたくさんあるのだけれど、でも、なんとなしに、今日読み終わったこの本の感想を書くことにする(書きかけだったから、というのが主な理由)。
佐藤 優
新潮社 (2005/03/26)
売り上げランキング: 733
おすすめ度の平均:


何が真実であるのか?

途中での感想ですが

こういう才能を無駄にしてはいけない
amazon.co.jp の書籍レビューは的外れな煽り系ばかりに見えるけれど、「出版社からのコメント」が比較的まともなので本書の紹介として引用してみます。
1991年ソ連消滅。エリツィン大統領の台頭から、その後の大混乱の時代を経て、プーチン氏への政権委譲へと続く90年代激動のロシアを縦横無尽に駆け回り、類い希な専門知識と豊富な人脈を駆使して、膨大な情報を日本政府にもたらした男、それが元主任分析官、佐藤優だ。
2000年までの平和条約の締結と北方領土の返還という外交政策の実現を目指して、ロシア外交の最前線で活躍していた彼は、なぜ「国策捜査」の対象となり、東京地検特捜部に逮捕されされなければならなかったのか? そもそも、検察による「国策捜査」とは何か?
さらに、鈴木宗男代議士による外務省支配の実態とは? 小泉政権誕生の「生みの母」とまで言われた田中眞紀子外相の実像とは? 宗男VS.眞紀子戦争の裏側で何が起こっていたのか──。
512日にも及んだ獄中で構想を練り、釈放後1年以上をかけて執筆された、まさに入魂の告白手記。
この本を読みながら考えていたキーワード群は主に2つあります。
続きを読む "プロフェッショナリズムと新自由主義モデル - 『国家の罠』を読んで" »
先に取り上げた、玄田有史氏の『働く過剰 大人のための若者読本』(NTT出版)を一から読みました。働くことの意味を考えるうえでの good reference かな、と。
で、出張準備しなくちゃ……なので、気になったところだけ抜粋しておきます。
続きを読む "「ちゃんといいかげんに生きる」 - 『働く過剰』を読んで。" »
物語の中に出てくる風景や光の加減、食べ物や風の香りなどをうまく想像しながら読み進めるためには、ある程度の経験が必要なのかも知れないと思いつつ、この本を読みました。
昨年の秋、年末のドイツ旅行に向けてこの小説を手にいれました。しかし、よくあることですが、最初の数ページをぱらぱらと眺めただけで放ってあったのです。旅行からはや4ヶ月が経った今日、まとまった時間ができたので、午後はのんびりとこの小説を読んですごしました。
この小説のキーワードの一つは、タイトルにもある「カレーソーセージ」です。カレーソーセージと言われても、見たこと、食べたことがないとピンとこないですよね。僕もこの本を手に入れたときには何のことだかまったくわかりませんでした。小説の冒頭部分にあるカレーソーセージの作り方は次の通りです(白ソーセージ云々というのは、ミュンヘン名物の白ソーセージのことを指しています)。
続きを読む "『カレーソーセージをめぐるレーナの物語』" »
今日からヨーロッパ出張なのですが、機内でこの本を読みました。ここ2,3年の間に固定系の通信業界で起きたざっと眺めるには良い本です。
タイトルに「光回線」とありますが、これに「IP 化」を加えて、固定系の通信業界は、ゲームのルールというか、ゲームそのものが大きく変わろうとしています。この変化の様子を、プレイヤー毎(パワードコム、KDDI、東京電力、NTT、ソフトバンク、総務省他)にひも解いています。
例えば、出てくるイベントの幾つかを時系列に並べなおすと、こういう感じになります。
2004/5/27
ソフトバンク、日本テレコム買収合意発表
2004/6
パワードコム社長に中根氏就任
→ 増資による財務健全化の後、KDDI の法人向け固定通信部門の統合へ
2004/8/30
ソフトバンク、「おとくライン」発表
→ 発表にて孫社長が「これが日本テレコムを買収した答えです」と明言。
→ 9/15 には KDDI が「メタルプラス」発表
続きを読む "光ファイバーと IP 化をめぐって - 『光回線を巡る NTT、KDDI、ソフトバンクの野望』を読んで" »
一ヶ月ほど前に夏休みのアメリカ旅行中に読んだ本。5 年ほど前に買っていたのだけれど、読むためには体力がいりそうなのでのびのびになっていた。ようやく今回の夏休みで手に取ることができた。
テキストを読むのが好きだと、この小説は面白いはず。評論と物語のミクスチャーという感じといっていいのかな。僕は十分に堪能できました。
続きを読む "「舞踏会へ向かう三人の農夫」リチャード・パワーズ" »
重松清の小説をここのところ、立て続けに2冊読んだ。この小説家は、孤独だけれどずっとひとりぼっちじゃない、ということを書くのがうまいと思う。
続きを読む "『疾走』、『流星ワゴン』(重松清)" »
今日から少し早めの冬休み。年末までフランス・パリであんまり目的もなくぶらぶらとのんびりする予定。
そして、パリに向かう機中で読み終えたのが、村上春樹作品の英訳者であり、日本文学研究者であるジェイ・ルービンによる村上春樹論。読みはじめたのは11月中旬だったが、最近までプライベートな時間の大半をあるプロジェクトのようなものに費やしていて中断しており、今回のフライトでようやく読了。
続きを読む "「ハルキ・ムラカミと言葉の音楽」ジェイ・ルービン" »