東・中欧旅行 #16 (ベオグラード~ソフィア) ベオグラード NATO の空爆跡、久しぶりの夜行列車

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東・中欧の旅、14日目のベオグラードからソフィア。

ベオグラードの NATO 空爆跡は印象深い。天災ではなく人為的な攻撃の爪痕だ。

久しぶりの夜行列車は心地よかった。たまにしか乗らないが、なくなっていくのは寂しいものだ。

ベオグラードの Manga Hostel のチェックアウトは 10 時。

ブログを書く時間もなく、起きた後シャワーを浴びてすぐに出発の準備を整える。

昨夜、ATM で下ろしたセルビア・ディナールを崩すために買ったパンを朝食としていただく。結構量が多い。昨夜のピエスカビッツァも効いているので、ランチ抜きが決定。

荷物はホステルで夜まで預かってもらうことにして、今日は一日ベオグラードでの散歩。

ちなみに Manga Hostel はこの駐車場を抜けなければならない。夜はまったく明かりがないので真っ暗だった。

ベオグラード中央駅へ夜行列車のチケットの調達に向かう。

その途中に1999年 NATO に爆撃されたビルというのがあるので行ってみた。

うむむ。ひどいこれは。

古くは阪神大震災、最近では東日本大震災などで壊れて崩れたビルは見たが、生まれて初めて爆撃されたビルを見た。周りのビルは爆撃されたものよりも古そうなので、これだけピンポイントに爆撃したのだろうか。

周りは政府の中枢機構が囲む中で、15年近くそのままに残しているのはなにか意図があるのだろう。まだまだ大国の思惑には屈しないということなのか。

中央駅は、他の首都の中央駅に比べて小さい。チケットカウンターも開いてるのが少ないうえに、並んでいる人も少ない。

国内線と国際線は別カウンターなのを確認して、国際線のカウンターに向かう。

英語を話せるか?と訊ねると、少し、と答えが。

一等車があるかと訊くと、ないとの答え。寝台車があるかと訊ねると、奥の係員としばらく相談して、クシェットならあるとの答え。

二等車しかないならクシェットになるので、それを予約。たしか 3100 ディナール(約 3,800円)だった。

たまたま停まっていた列車。

ベオグラードの散歩。

ソフィア行きの列車は21時45分発なので時間はたっぷりある。一方ランチはまだまだ必要ない。賑わっていそうな方向に向いて歩き始める。

テラジエ近くのカフェでコーヒーを飲む。filter coffee というのがあるので頼んでみたら、いわゆるドリップコーヒーだった。このあたりでコーヒーを頼むとエスプレッソかアメリカーノばかりなので、ひさしぶりのドリップコーヒー。酸味があっておいしい。

クネズ・ミハイロ通りをカレメグダン公園のほうに向かって歩く。オープンカフェもででいて賑わっている。

同じような気候で同じような雰囲気でも、国によってオープンカフェがあるところとないところがある。

セルビアはかなり多い方だ。クロアチアではあまり見なかった。たまたまなのか、それとも深い理由があるのか。

telenor がツートップ戦略をとっている。いつまでつづくか。

カレメグダン公園である。

昨晩ホステルの方にザグレブのお勧めの一つとして教わったときには、内心ほとんど期待してなかった。が、予想以上に良かった。

チェスおじさん達。

この公園、なにが良いかというと、ベースラインとしては、

  • 広い
  • 公園内の見通しがよい
  • ほどよい高低差がある
  • 公園外の見晴らしがよい
  • ちゃんと手入れされている

あたり。

意外に3つめは、広い公園では重要。アップダウンがあるほうが、ぶらぶらと歩くには面白い。

"shooting with my shadow"

これらベースラインの上で、特に良かったのは、公園から見える、ベオグラード北側に広がる風景。

首都の街のすぐ北側にこれだけ広い林が広がっているとは思わなかった。川の流れもほんのり雄大である。歩いていてはじめてこの景色が見えたときには、思わず「ほう!」と唸ってしまった。

あと、戦車や軍事用品が飾られた博物館があった。

ミリオタじゃないので、なにがなにかよく判らん。

結局、この公園には思いのほか長居してしまった。

まだまだ時間があるので、ビールを飲んで時間をつぶすことにする。

ガイトマップで探して行ったのは The Black Turtle という、ベオグラードに6店舗ある、ビアハブの一つ。

http://www.theblackturtle.com/srb/

ビールを飲みながら、wifiのパスワードを教えてもらって、ネットにつなげて、うだうだと。

5時すぎに入った時にはガラガラだったが、店を出る7時前後にはほぼ満席だった。

さて、夕食。

中央駅近くの Zavicaj Restaurant というところ。

Zavicaj Restaurant
http://restoranzavicaj.com/
http://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g294472-d3202918-Reviews-Zavicaj_Restaurant-Belgrade.html

パン、塩分しっかり。焼きたて。ほっこり、ふんわり。

二日続けてピエスカビッツァをいただくことに。200g で充分。昨日は食べ過ぎ。

マスタードを薬味にもらう。塩味の強いパンならつけて美味しい。ヤキトンにつけてもいい。サラダ用ドレッシングのベースにもなる。

マスタードの万能さはなかなか気付かれてないと強く感じている。

ホステルで荷物をピックアップして、中央駅へ。

ひさしぶりの夜行列車である。アルゼンチンで乗って以来か?なので、10年以上ぶりである。

手配したチケットは6人用のクシェットのもの。

予約した番号のコンパートメントにはザグレブ出身の若者が一人いた。発車までの間少し話してみると、ソフィアで料理人になる修業中だそうだ。

所定の時間を5分ほど過ぎて出発。意外と時間通りだ。

乗客が少ないので、出発してすぐに空いているコンパートメントに移る。これでコンパートメントを独り占めだ。

動き出してしばらくすると、車両の出入り口がロックされた。ゆっくり眠れる。

買ってきたビールを開けて飲む。つまみはビリニュスで買った缶入りピーナツ。とろとろと走る夜行列車に乗って飲むのは気持ちいい。

夜行列車は気温が低い。コンパートメントを移った際に毛布を持ってくるのを忘れた。とりあえずヒートテックのうえにフリースを着ていれば寒くない。そうこうしている間に眠くなってきたので、寝た。

1時頃に寒くて目が覚めた。ダウンを羽織って寝ていたら、2時過ぎには暖房がしっかり効いてきた。なにも羽織らなくてもぐっすり眠れるようになった。

5時半過ぎにコンパートメントのドアがノックされる。しっかり寝ていたので何度ノックされたかは判らないが、国境手続きだろう。車掌が "documentation" と一言残して、去っていった。

電気を点けて、扉の鍵を開けて待っていると、セルビアの係員がやってきた。パスポートを渡す。簡単に確認して、返してくれる。スタンプは捺さない。係員が過ぎてしばらくたってから、列車はこれまでとは逆方向に動き出した。

数分走った後、列車は再び停止。しばらくしてさっきとは別の色の制服を着た係員がやってきた。ブルガリア側の検査官だろう。どこに行くか?(ソフィア)、何日いるか?(2日)と二つ問答をすると、パスポートにスタンプを捺した。

検査官がいなくなってしばらくすると、今度は警官のような風体の男達が入ってきた。どこに行くのか?、一人か?、薬物やアルコールなどは持ってないか?、と問いただされた。

問いただされたと言っても、人の佳いおじさんだ。アルコールは?と訊かれたときに、目の前にあった空のビール缶を指差して、これだけだ、と言うと、ビールはアルコールじゃない、水みたいなもんだと言い、にやりと笑った。

国境を越えた後、横になっていると、再び本格的に寝ていたらしい。どこか遠くの方で繰り返し強くノックする音に気づいて起きた。

扉を開けると、車掌がチケットを手渡して "30 minutes to Sofia" と言った。

カーテンを開けると、外は凍っていた。

30分ほどでソフィアに到着。予定より1時間ほど遅れて、午前9時過ぎだった。

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