毎日jpに掲載の村上春樹のインタビューが、来夏の出版をメドに「1Q84」BOOK3 を執筆中であると明かしている。
--刊行から3カ月余り。この間、なされた批評について聞くと……。「全く読んでいません。いつも読まないんだけど、特に今、『BOOK3』を書いているから。まっさらな状態で執筆に集中したいから。1、2を書き上げた時はこれで完全に終わりと思っていたんです。バッハの平均律をフォーマットにしたのは、もともと2巻で完結と考え、そうしたわけです。でもしばらくして、やっぱり3を書いてみたいという気持ちになってきた。これから物事はどのように進んでいくのだろうと。時期的にはなるべく早く、来年初夏を目安に出すことを考えています」
「1Q84」を読んだときには、BOOK3がいつでるか、気になった。村上さんがいうようにフォーマットとしては完結しているかもしれないけれど、物語としては、しかるべきところにしかるべきことが落ち着いていなくて、閉じるべきものが閉じていないから。BOOK3 がでるということで一安心だ。
あと、このインタビューではタイトルが決まるまでの紆余曲折も語られている。
--ジョージ・オーウェル『1984年』(49年)に由来する謎めいたタイトルも魅力的だが、これには秘話がある。「最初は『1985』にするつもりでした。でも、執筆中に、オーウェル作品を映画化したマイケル・ラドフォード監督と話していて、英作家アンソニー・バージェスが『1985』という作品を書いていたのに気がついた。いろいろ考えた末に『1Q84』に変えて書き上げたあと、インターネットで調べたら、浅田彰さんがやはり同じ題で音楽カセット付きの本を出されていると分かりました。もうゲラ校正を進めている段階だったので、浅田さんにお知らせしました。という紆余(うよ)曲折があるんです」
浅田彰の本と同じタイトルというのは紆余曲折というより、因縁めいたものを感じる。
まあ、とりあえず「1Q84」の続きが読めることとなってよかったよかった。


