夏休みというほどでもないけど、木・金連続で休みを取った。時間があったので本棚に積んであったこの本を、なんでこんなの買ったんだっけとぱらぱらめくっていたら、舞台があまりに近所だったというのがその理由であった。
南に二十メートルほど歩いたところで、太い道路に出た。新大橋通りだ。左に、つまり東に進めば江戸川区に向かい、西に行けば日本橋にでる。日本橋の手前には隅田川があり、それを渡るのが新大橋だ。
石神(引用者注:小説の主人公)の職場に行くには、このまま真っ直ぐ南下するのが最短だ。数百メートル行けば清澄庭園という公園に突き当たる。その手前にある私立高校が彼の職場だった。
このくだりを読むだけでこの主人公の住んでいるあたりをいとも簡単に想像できる。日常の生活圏内が舞台として描かれていると光景をイメージしやすいことこの上ない。どうでもいいことだが、この主人公の住んでいるあたりだがキムタク主演のドラマ「ロングバケーション」でキムタクが演ずる役柄が住んでいたエリアに非常に近い。
で、ビールを飲みながら一気に読んだ。リアリスティックに見えるが実際は現実からすこしずれた空間をもち、そのずれ方がテレビドラマ向きの(結果として映画になっているようだが)推理小説。ビールを飲みながらあまり深いことを考えずに読むにはちょうどよい。愉しく読ませていただきました。



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