昨日、今日の出張の移動中に読んだ本(現在、新幹線車内)。しばらく前にマイクロソフト日本法人の代表になることが決まった元ダイエー社長である樋口泰行さんが昨年出版した。
樋口さんは昨年早稲田のリーダーシップの講義で講演されたのだが、あいにく出張で欠席したため話を伺えなかった。出席した人達からは、この講義(毎回、企業トップが講演するスタイル)で1,2を争うぐらい良かったと聞かされており、出席できなかったのは非常に残念だった。
で、この本がその時の講演をある程度再現している、ということなので楽しみに読んだのだが、日本HP、ダイエー、マイクロソフトクラスの企業トップに必要とされる資質・能力だけでなく、マネージャーレベルであっても見通しておかなければならない領域があまねく網羅されていて、参考になる部分が多い。
樋口さん曰く、変化の激しい、ドラスティックで厳しい環境にある組織におけるリーダーには、現場の創意を最大限に引き出す力である「現場力」と、人と組織を正しい方向に導く力である「戦略力」に加えて、変革を猛烈な勢いでドライブし続ける「変人力」が必要だという。「変人力」はこういう風にも説明されている。
揺るぎない軸を持って社内の固定概念を打ち破る力、サムライにも似た気概で修羅場をくぐり抜ける力、熱き言葉で信念を伝え続ける力……私はこれらの力を総称して「変人力」と呼んでいるが、企業再生やM&A(合併と買収)が常態となるこれからの時代には、まさに「変人力」に裏打ちされたリーダーシップが不可欠である。
この「変人力」もさることながら、樋口さんが言っていることに厚み/熱みがあるのは、現場と同じ目線で考え、実行しようとする姿勢である。経営コンサルティングや投資ファンドにありそうなフレームワーク偏重な姿勢でなく、フレームワークのよさを認めつつも「事件はあくまで現場で起きている」的な姿勢を崩さず、軸もぶらさないところがこの人のすごいところなのだと感じる。
「経営に関わりたい動機」は最近の個人的な関心の一つなのだが、樋口さんはこのように書いている。
私にとっての一番の報酬は「社員が生き生きと働く姿を見られること」に他ならない。一緒に働いている社員達が歯を食いしばって改革に邁進し、組織全体がプラスの方向に転化していく。そのとき社員たちが見せる笑顔が、かけがえのない報酬になっている。<中略>
結局のところ、変人になる最大の目的とは、「仲間と一緒に輝く」その醍醐味にあるのではないだろうか。
簡単な言葉だが、何かあるような気がする。すこし反芻してみよう。
ダイヤモンド社 (2007/12/07)
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ども♪
こちらも是非!
http://ameblo.jp/pbonta/entry-10075698138.html
HBSの場面は壮絶。 失礼ながらちょっと笑っちゃいました。。
まあ、ホンマの変人やったらダメってことですよねw
> pbonta さん、
どもども♪
お奨めありがとうございます。「愚直」の方も入手します、はい。
> ドン・ファン さん、
ふと、考えたのだけど「ホンマの変人」ってどんな人達なのだろう?
ホンマの変人…、俺がイメージしたのは「仲間と一緒に輝く」ことに何の醍醐味も感じない人ですね。「変わってる人」じゃなくて「変な人」と呼ばれる人のことかなw
> ドン・ファン さん、
「変な人」かどうかは、結局、主観あるいは集合的な主観で決まるよね(=絶対的な「変な人」指標というものが無い)というのが僕の理解。このことを前提にすると「ホンマの変人」というのはどうやって決まるんだろうな、と、ふと思ったわけ。
あと、「変わってる人」と「変な人」の違いが、実はちょっとピンと来てないなぁ…