2007年12月アーカイブ

3人以上のグループでの雑談の場合には、話し手とそのパートナーではない、聞き手という存在がいることになる。A さんと B さんが話している場合には、C さんは聞き手である。

1対1の会話と、3人以上のグループによる雑談は、本質的に異なるものなのでは

ともかく、3人以上のグループによる雑談に入っていくというのは、1対1の会話とはまた別の独立したスキルが要求されるということだ。

雑談に入ってく能力も、もちろん「コミュニケーション能力」だとは思うのだが、意思を伝達するのとは違うし、相手のことを考えるというのとも違うのではないか。

どちらかというと「空気読め」みたいなもの。“みんな”がどう思っているかを察するということ。

この聞き手をどう満足させるかが「空気読め」である。あんまり腑に落ちるような話題の展開はいけない。雑談が止まってしまう。また、追い切れない話題の展開もいけない。これも雑談が止まってしまう。なんとなくそこにいる人たちの多数が拾ってくれそうな、そして別の話題に広がりそうな領域に展開できると空気が読めていて、そこはかとなく皆が納得する。

で、この雑談における展開は東京と大阪では違うように思う。大阪の場合には、聞き手に突っ込ませることが雑談における前提とされている。釣り気味で多少破綻してても適度にスキがあれば、聞き手は突っ込んでくる。むしろツッコミが頻繁な方が雑談としてはおもしろいことが多い。この動き、パス回しにカットインしていくサッカーの練習のような感じ。

一方、東京の場合はその場に求められている共通認識から逸脱することがあまり許されない。聞き手の姿勢は自らの積極的な介入ではないことが多い。このため積極的な介入を前提とする話題の展開(大阪的展開)をすると、追い切ることができずに、「空気読め」となる。聞き手にうまく追わせるためには、微かなずらし方・距離感で話題をハンドリングする能力が期待されている。カットインではなく、ボールのハンドリングを巧みに変えていくパス練習のような感じである。

と、上記のエントリを読んでいて、大阪から東京に出てきた頃にとてもとまどったことを思い出した。

もらい物とかプレゼントとか自分で買ったのとかをあわせて、気がつくとこんな状態……

What's next drink?

ここに写ってないのも何本かあるし、もちろん冷蔵庫の中にはビールが何種類か入っている。

年末だからといって全部飲んだらあきませんな……

ブログを書くと言うことは、何かを言葉にすることである。長々としたエントリじゃなくても、たった一行のエントリであっても、なにかを引用しているだけでも、そこではなにかを言葉にしようと思うところがある。

言葉にするということで、語られることと語られないことができてしまう。

語られたことは誰かに届く。届いた言葉は、もしかするとその人の考え方に影響するかもしれない。行動を変えることがあるかもしれない。万が一、人生を変えることがあるかもしれない。そういうことを想像すると少し楽しくなる。誰かを変えたい訳じゃないけれど、もしそうなったらそれはすこしいい感じ。

そして、語られないことは残る。言葉にならない残った何かは、どこかに辿り着くわけではない。辿り着かなくても消えるわけでもないかもしれないし、消えるかもしれない。どこにも辿り着かないことがこの世界にはとても沢山ある。

ブログを書くことでなにかを求めているわけでない。何かを言葉にしたいから、こうして書いている(のだと思う)。辿り着くのかどうかは知ったこっちゃないけれど。

いまさら感があるが、総務省「通信・放送の総合的な法体系に関する研究会」最終報告書に目を通した。報告書を読みながら頭の片隅で考えていたことは今年 7 月に米 FCC が導入を決定した「オープンアクセスルール(Open Access Rules)」。

少し古いが、日経 BP ITPro の「米国の無線オープン・アクセス政策の衝撃(前編):Google電話も登場?“ぬるま湯”携帯業界を揺るがす」から引用。

 Open Access Rulesは,間近に迫ったアナログ・テレビ放送波の競売をターゲットにしている。米国では2009年のデジタル・テレビ放送開始に伴い,アナログ放送用の700MHz帯の電波が国に返還される。この周波数帯の電波は障害物を迂回して遠くまで届きやすいという特性を持つため,携帯電話などモバイル・サービス用の無線インフラには最適だ。

 FCCは,この700MHz帯を2008年1月頃に競売にかける見込みだ(図1)。その対象は高域部分の60MHz幅。その約3分の1に当たる22MHz分の帯域については,入札に参加する企業に対し,「落札した電波で作るモバイル・ネットワーク(無線インフラ)には,そこで使う端末の仕様やアプリケーションに関して,いかなる拘束も課してはならない」という条件を課す。また,これまで携帯電話端末は一つのキャリア(携帯電話サービス事業者)でしか使えなかったが,これをどのキャリアのサービスでも利用できるようにする。以上が「Open Access Rules」である。

上記の研究会が提言した「情報通信法(仮称)」は、地上波放送がデジタルに切り替わる 2011 年頃に「世界最先端の情報通信インフラ」が完成すると想定している。電波資源の有効活用を考えると、「情報通信法(仮称)」と地上波アナログ跡地の割り当てが時期的には平行して議論されるんじゃないかと想像できる。

垂直統合型モデルの典型である移動体通信事業者の利益を左右する電波割り当て(事業者免許は模倣困難な経営資源)と、業界全体の構図を決定する法制度の議論が同時並行で進む、目が離せない状態がこれから繰り広げられる。

「情報通信法(仮称)」がしっかりしたものができて、日本でもオープンアクセスルールのようなものが 700MHz で適用されて、他の周波数にも拡大するようなことがあれば、かなり日本の通信業界の構図も変わるだろう。

あと、直近な動きでは、KDDI のモバイル WiMAX 免許獲得ドコモの Google との提携は後々いろいろ効いてくる動きなのかも。

周りにいる「仕事ができる(のだろう)なぁ」と思わせられる人に共通する能力の一つに、要領の良さ、がある。要領の良さ、といってもお調子者とか立ち回りがうまいという類の意味ではない。手際がいいという意味である(そういう意味では要領がいいという表現は不遇だ)。

物事を手際よくすすめるためには、やらなくていいことを極力やらない、あるいは最短で終わらせることが必要である。なぜか?理由は簡単。「やらなくていいこと」の多くは非生産的だから。物事を生み出さないプロセスだからたいてい「嫌だなぁ」と思うわけ(何かを生み出す仕事に好んでついていればそう思うはず)。

だから、不要な(または不要だと思われるような)プロセスについては手際よく進めることが肝要。なんとか Hacks とか知的生産技術とよばれるほとんどのものはそういう手際良さ向上のためにあるテクニックだと思う。

で、そうして創り出した空いている時間をつかって、何かを生み出していけばよい。なにかを生み出すにはタネをこねくり回すだけの「暇」がたいてい必要とされるし。またなにかを生み出すために必要な細かいプロセスや手続きについてはキチンとすすめられるだけの余裕も必要。そこを「嫌だなぁ」とおもって端折ってしまうと大抵は良くない結果がまっている。

というわけで、生産性向上とは、まず暇を創り出すことだと思う。「貧乏暇なし」からは、なんとか Hacks とかいうやつをつかってでも抜け出さないといけない。

なんていうことを、仕事納めの日につらつら考えているのは暇なのかしら。

ASUS Eee PC と並んで物欲をかすかに刺激しているのが Chumby。

以下の説明は日経BP Tech-On! から。

Chumbyは「目覚まし時計」のような形をした握り拳大の機器で,3.5型のTFT液晶ディスプレイを備え,無線LANを使ってインターネットに接続する機能を持つ。組み込み用LinuxをOSに採用し,米Adobe Systems Inc.の組み込み機向けプログラム実行環境「Flash Lite」を搭載しており,「Widget」と呼ぶFlash Liteを使って作られた小さなプログラムを実行できる。ユーザーが好みのWidgetを組み込むことで,Chumbyはいろいろな用途に使える。時刻の表示はもちろん,天気予報やニュース,写真共有サイトの写真画像、指定したブログ,RSS形式のWWWサイトの更新情報などをインターネットから取得して表示するWidgetがすでに用意されている。MP3形式の音楽の再生も可能だが,動画の再生には能力がやや不足するという。

「握り拳大」というサイズの表現がいいですね。

で、以下は Virtual Chumby とでも言えばいいのかな。こんな感じの内容が表示されますよ、というブログパーツ。

価格は $179.95 だそうで。欲しい、かも。

しばらく前から物欲を(かすかに)刺激してるモノが ASUS Eee PC。

Eee PC(イーピーシー)は、2007年10月から台湾、11月からは米国で販売が開始され、日本でも2008年2月に販売が予定されている低価格なノートブック・パーソナルコンピュータ(ノートパソコン)のことである。

この製品は、米インテル社と台湾のASUSTeK Computer社によってデザインされたA5サブノートのパソコンであり、低価格な部品を使っている以外では、ハードウェア構成は通常のWindowsが使えるノートパソコンと違いはない。名前のEeeは3つの「E」、つまり「Easy to learn, Easy to work, Easy to play.」を表わしているとされ、「Excellent」の意味もあるとASUSのWebには説明されている。

スペックなどの細かい点は英語版 wiki の項目同社の製品紹介ページに詳しい。

様々な機能がインターネットで提供されるようになっているので、Firefox と Skype が動く、インターネットにつながる軽量ノートってとっても魅力的。たいていのデジタル小物が数万円で手に入るのに、(ノート)パソコンはいまだに高いものだし。

と思ってたので、Eee PC の話題を聞いたときにはずいぶん興味をそそられた。いろんな意味で見ておかなければならない動きなんだろうな、と。

Engadget Japanese によると、5 万円ぐらいで提供されるということ。

日本以外の各地域で大いに盛り上がる低価格ミニノートAsus Eee PCの国内販売が正式にアナウンスされました。発売は2008年2月、価格はオープン / 想定5万円前後。Eee PCには内蔵フラッシュメモリ / メインメモリの量やウェブカメラの有無、バッテリー容量などによって複数のモデルがラインナップされていますが、国内販売されるモデルの仕様については(カラーバリエーションも含めて)未発表のまま。

また、来年4月には次世代モデルがでてくるという噂もある。

いろんな意味で悩ましい……

昨夜ずいぶん飲んだのに(朝まで飲んでいた)、今日もやっぱり飲むのです。

この「イベリコバル門仲」の場所は、仕事帰りによく訪れていた鶏料理の「鼓太郎」があったところ。「鼓太郎」よかったんだけれどねえ。いつのまにかなくなっていました。

バルと云うのは手軽でいいもんです。料理の portion も小さいのでシェアしながらのんびり食べたり飲んだりするにはちょうどよいし。スペイン料理は心なしかオイリーなので、さっぱりと食べられるメニューがあればいいのにと思う反面、ワインには濃厚な料理があうというのもまた悩ましく、夜は更けていくのであります。

すでに報じられてますが、WiMAX、じゃなかった 2.5GHz 帯の割り当てが決定したようです。

[ITmedia News 速報]次世代高速無線 KDDIとウィルコムに免許交付へ

[ITPro 最新ニュース]【速報】2.5GHz帯事業免許はKDDI陣営とウィルコムに決定

[Tech-On!モバイル]2.5GHz帯はKDDI系子会社とウィルコム,総務省電監審が答申

[CNET Japan]2.5GHz帯の割り当て、ウィルコムとKDDI陣営に決定

[ITmedia エンタープライズ]次世代高速無線 KDDIとウィルコムに免許交付へ

いろんな視点で言えることはあるんですが、その辺はおいおい書いていくこととして(書けるんかいな)、とにかくおつかれさまでした(って、どういう意味だ)。

twitter 界隈で2日ほど前に祭り状態になっていた MyMiniCity、2日遅れですが、街を創ってみました。

ayustety - MyMiniCity

次のページによると、アクセスが増えると街が発展する、という SimCity 系の仕組みだそうで。

MyMiniCity (マイミニシティ) - 関心空間

はやりモノには乗っとけ、ということでとりあえず。

今日のランチは、仕事が出来そうなおしゃれな雰囲気のお姉さん達がベトナム麺を立ち食いしている店でした。それもほとんどの人が黙々と。

移動の途中で、ふと、丸の内オアゾにベト麺屋があったなあと思い出したのでランチに立ち寄ってみたら、僕以外、店員も客も全員女性の店でした。店にはいると自動販売機で食券を買って注文する「松屋」的システムなんですが、でも、全部女性なのです。

店内には高めの椅子に腰掛けるカウンター席と、立ち食い用のスタンディングテーブル席があるのですが、お客さんはいずれもぜーんぶ女性。で、テーブルの上には3~5cm程度の長さに切ってあるもやしと揚げ玉(天かす?)がボウルに入れて置いてあり、いずれも入れ放題。ラーメン屋っぽいサービス。

他に食べたいものをかんがえるのも億劫なので食券を買って注文したのは鶏のフォー。奇をてらうこともなく非常にオーソドックスな作りでスープも麺もおいしかった。コメントがあるとすると、スープはもう少し熱いほうがいいんじゃないかな。もやしを入れるとスープの温度が下がっちゃうからね。

僕は椅子に腰掛けるカウンター席。向かい合わせの席なので、前の人が食べているのが丸見えなんですよね。あれはちょっと気まずい。立ち食いそばでもあれだけ真正面にすわっていることってないんじゃないかな。

フォーはおいしかったのだけど、不思議な感じが残る店だった。なんなんだろう、この感じは。

今年の年末年始はめずらしくどこにも行かないのです。おそらく十数年ぶりのこと。

で、溜まっていて読めない本を読めればなぁ、とおもっているわけです。今のところ積ん読モードにあるのはこんな本たち。

囚人のジレンマ
囚人のジレンマ
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リチャード パワーズ 柴田 元幸/前山 佳朱彦
みすず書房 (2007/05/24)
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原書で途中まで読んだのですが、パワーズの英語は難しすぎて断念。ようやく待望の邦訳がでました。

わたしを離さないで
わたしを離さないで
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カズオ イシグロ
早川書房 (2006/04/22)
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イシグロはいい小説を書きますよね。

パズル・パレス (上)
パズル・パレス (上)
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ダン・ブラウン 越前 敏弥 熊谷 千寿
角川書店 (2006/04/04)
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その昔、San Francisco で乗ったタクシーの運転手に勧められた小説。著者はご存じ「ダ・ヴィンチ・コード」のダン・ブラウン。

走ることについて語るときに僕の語ること
村上 春樹
文藝春秋 (2007/10/12)
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しょうがないですよね。村上の本は同時代感(同世代、じゃないですよ)ということで読み続けなくちゃいけないんですよ。

物語の作り方―ガルシア=マルケスのシナリオ教室
G.ガルシア=マルケス 木村 栄一
岩波書店 (2002/02)
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買ってからずいぶん長きにわたって未読のまま。この年末年始には読み終わるか?

まだまだ他にもあるのですが、ここに挙がっている本はとりあえず趣味で読む本なわけです。他にも大学院関係の本も読みたい&読まなくちゃいけないものがあるし、冬休み中に片付けておかなくちゃいけない課題はあるし、自宅の大掃除もあるし。意外にばたばたしそうな年末年始を過ごしそうな予感が……

今日(昨日)は早稲田で同じ指導教授についている学部3年生との懇親会&懇談会&飲み会でした。つーか、その飲み会から帰ってきて、今は午前4時半なのですが。

就職活動を迎えている3年生に向けてアドバイスを、ということで少しお話ししました。そこで話したことを要約すると、僕個人の見方では、将来にわたって成長しそうな感じがして、周りの人達がフォローしそうな「かわいげ」のあるキャラクターであるかどうか、というのが若手の人達に一番大きく要求される性質だと思ってます。で、そういったような要素が、その企業(就職活動企業)の文化に合った形で表現できれば、大抵の面接って通るように思うのです。やっぱり、組織文化が求めるキャラで、将来成長しそうで、みんなからフォローされそう、という風に見える人はみんなが欲しいと思うはずだもの。

逆にいうと、組織文化にあってなさそうで、その分野での成長が見込めなさそうで、フォローされなさそうなキャラクターというのは、採用側としては難しいですね。そういう人と一緒に働きたいと思う人はなかなかいないようにおもいます。

で、そうなると、「んなこた言ったって、どうすりゃいいかわからん!」という意見になるかもしれませんが、そこで思考停止になるか、問題点をずらしてでもなにか先に進められるかというのは、実は、その人の伸びしろをはかるのにいい観点なのです。「わからん!」と止まる人達は、もうちょっと具体的な課題に対しても「わからん!」と止まる可能性があるのです。足をとめることが求められていない場合には、そうやって止まってしまうのはあんまり良い傾向ではないのです。なんでもいいから一つ前に進められるかどうかというのは、実は意外に大きいのです。

なーんてことを現役3年生と話したことで、僕自身もいろいろ昔に考えてた事柄を思い返して、学ぶことが多い一日となりました。ずいぶんためになりました。ありがとう。

今日の3年生の皆さんには、自分の特性にあっている職場がみなさんそれぞれにおいて見つかるように祈っています。がんばれー!!

昨日今日で読んでて「いいなあ」と思ったページを紹介。

情報技術者のIT知らず - 新誠一の「言いたい放題」

 仕事柄,沢山の情報技術者にお会いする。中には,製品紹介の中で「ITが世界を変える」などの文言を使われる方がいらっしゃる。一呼吸おいて「IT とは何?」と聞いてみると,これまで例外無く動揺される。「何を当たり前のことを聞くのだ」という不満を抑え込んで,「ITはパソコンやブロードバンドですよ」とお答えになる。「ITは物? テレビや電話やパソコンという物を脱却したところにITの妙味がある」というと話が続かなくなる。

 情報技術者と話していると,ITに限らず省略語ばかりである。「Ajax」だの,「L2」だの,「RAID」や「MAC」などである。距離を置いて眺めると,ジャーゴンの洪水で顧客の頭を飽和させているようにもとれる。ちなみに,IT業界ではDoS(Denial of Server)攻撃と立派な三文字言葉が割り振られている。もっとも,ジャーゴンを並べる情報技術者の方が攻撃よりも先に飽和しているのが実情かもしれない。

確かに Information Technology、つまり「情報技術」について考えている IT(あるいは ICT)業界の技術者に出会うことはなかなか少ない。あと、技術の視点と情報の視点を両立して考えている人は、IT の世界には少ないかもしれない。

The Sartorialist

"Selected as one of Time Magazine's Top 100 Design Influencers" というキャッチがついた、小綺麗に装っている人々の写真が掲載されているブログフォーマットのサイト。写真と、たまについているコメントがとてもいい感じ。

たとえばこんな風に。

Look how beautifully that coat is shaped in the torso.

ps please no pant length comments
Phil has lost a little weight so his pants keep sliding down his newly svelte frame

While I am traveling to Stockholm I thought it would be a good time to share a few of the images I shot for Vogue Nippon at the Frieze Art Fair.

愛が溢れるコメントと美しい写真。このサイトにあるシックな人達の写真からは、装いを考える上で示唆されるところが多い。小綺麗にした一般の人の姿を数多く拝見できるところってなかなかない。

梅田望夫×まつもとゆきひろ対談「ウェブ時代をひらく新しい仕事,新しい生き方」(前編):ITpro

梅田:

<中略>

 日本企業でも富士通の池田敏雄さんとか,ホンダの本田宗一郎さんとかがやってたプロジェクトがある。Steve Jobsが,iPodを作るときに「この背面がもっとキラキラしてなくちゃダメだ」というところまでこだわった,そんな話をホンダの人にすると,「それはホンダの物語と同じだ」って言うわけです。

 ある時期から,日本の企業のエンジニアリングのプロジェクトがビジネス主導になった。それはいろんな理由があり,マネージメントの側からするとそれは当然であり,それによる成功事例も多いんだけど,そうでないやり方で,オープンソース的なものを取り入れていくには,エンジニアから信頼される技術者がトップレベルの意思決定をするリーダーに選ばれる,そういうメカニズムがちゃんとうまくいけば,大企業のなかで,限定的にでも,そういうワクワクしたプロジェクトが実現できるんじゃないかと思います。

すごく納得させられるところがある反面、結局こういうエンジニアかくあるべし的な話って日本語ではものづくりを題材にすることでしか説明できないんだなぁと思わせられたくだり。Apple と Google のすごさって、ものづくりを超えたところにあると思うんだけれど。

あと、後編の「英語が下手と人に言うのはやめよう」のくだりは、いろいろ思うところがある。一つだけあげると、

梅田:

<中略>

 僕は英語が下手だけど,アメリカに住んで生きていけてる。アメリカ人って,英語が下手な人になれてるんです(笑)。すごく。

 あるとき「なんでおまえこんな間違った英語書いてるんだ」って日本人に言われたんだけど,それってアメリカで習った英語だったんですよ(笑)。アメリカって,必ずしも正統な英語が流通しているわけじゃないんですよね。中国系がいて,インド系がいて。シリコンバレーはもうめちゃくちゃです。

というのはシリコンバレーというアメリカの中でも「特殊」な地域の事情であるということを勘案しなくてはいけない。「正統な英語」という表現に隠された危うさを感じるべし。アメリカの正統な英語という存在には決まったものがない。そういう事情を勘案しながら、この事情はアメリカ全部に敷衍してあてはめてはいけないということには気をつけないと。

それでもやっぱり、

まつもと:  海外に出ないのはもったいないな,というのは思います。僕が英語で発信しなかったら今のRubyはないわけで,一歩前に踏み出すというのがすごく重要ですね。

というのは、僕個人の感覚をベースにしても、とてもあたっているとおもう。

英語はツールにしか過ぎない。これは明らか。ツールの使い方がうまいのはそれはそれで悪くないのだけれど、そればかりうまくてもどうしようもない。英語が出来るから海外に行きたいというのは、個人の欲求の充足という観点からみればわるくないけれど、ビジネスの視点からは説得力が無いわけ。ただ一方で、ツールの使いこなしがうまければそれによって得られることもあるでしょ、ということ。ツールの使いこなしがうまいと排除される、というわけではないのも一つの見方である。

自分用のメモ。コメント歓迎。

日経エレクトロニクス 12/3 号の特集がアナログ停波というキーワードからテレビというメディアにおける変化のシナリオを書いている。

http://techon.nikkeibp.co.jp/article/HONSHI/20071127/143050/

2011 年 7 月のアナログ停波に向けての課題は次の通り。

1. 超低価格チューナーの不在
地デジ用チューナーを作るには、最低でも部品コストとアルゴリズム(MPEG-2、AAC、MULTI2、ARIB 等)のライセンス料だけで 3 ~ 4000 円かかる。
地デジの企画は他の国であまり使われてないので、低価格路線ではメーカー側のビジネスが成立しない。

2. アンテナ問題
地デジは UHF 帯を使っているので、UHF 帯のアンテナが必要。但し、古い UHF アンテナの場合、ローバンドとハイバンドの2つの周波数帯域に分けてアンテナが設置されているために、地デジ用に使えないケースあり。

3. 共同視聴施設の改修
日本の半数(!)の世帯は何らかの形で共同視聴している。たとえばマンションもその一つ。パターンとしては、集合住宅、受信障害対策、山間部、ケーブルテレビの4つ。で、おおざっぱにいうと半数近くが未対応。停波直前の駆け込み需要が発生する可能性あり。

4. 地デジによる電波障害
地デジにより電波障害が減るといわれているが、全くなくなるわけではない。このケースの対応費負担については、総務省は民間が負担すべき(民間の問題は当事者同士で解決すべき)、民間は国が負担すべき(地デジ移行を決めたのは国だから)として平行線にある。

と、課題はあるのだが、全体としては on time で進んでいるので停波延期にはならない。

で、「視聴者は『地上波を見たい』わけではなく、手軽でそこそこ面白いコンテンツを選んでるにすぎないため、地上波以外のテレビ番組の配信形態が増えるだろう」と。視聴者のポジションはたしかにそうですな。ただ、そうなると地上波テレビ放送局ってどういう存在に?免許制で独占していた供給経路が独占的でなくなるわけだから、コンテンツ制作者として生き残るのか?

一方で、日経エレの記事では、「テレビ」デバイスのインターフェイスの多様化、統合が不可避だとうたっている。携帯電話は10年で大きく変化したのに、テレビ受像機については変化してない、と。

地上波テレビってテレビ受像機にデフォルトで受信機能が付属しているということが肝の一つなはず。はたして配信形態とインターフェイスの多様化はテレビ受像機の統合化を進めるのか、それともアンバンドル化に進むのか?

メーカー側の方向感を示唆する記事としては、同じく日経エレクトロニクス 11/19 の特集2が参考になる。

WWW初の技術がH.264を脅かす - 日経エレクトロニクス - Tech-On!

メーカーは需要あるところに製品を提供していく。ただし、技術の採用に当たっては専有可能性について考える必要はある、と。まあ、そりゃそうだ。

しかし、これを読んでると Adobe の製品戦略ってしたたかなもんだな。

先日の高田馬場店での野菜カリーに感動したので、休日の遅い昼食のために本店に訪問。神保町はうちから近いので便利。高田馬場店にくらべると、店内は非常にコンパクト。

今日いただいたのは、チキン+野菜カリーに豆サラダをセット。茹でじゃがいもは付け合わせ。

単独(たとえば、野菜カレー)で頼むよりも、組み合わせで頼むと量が多くなる。おまけに豆サラダまで喰ったのでかなり腹いっぱい。味はというと、野菜カレー単品で食べるよりもチキンが入っている分だけ多少マイルドになっていたような気がする。

いやしかし、ホントにおいしかった。かなりフェイバリットなカレーかも、これ。

検索エンジンとしての Google はかなり早くから使ってて、Gmail もわりと早いころから使ってた。地図関係はケータイとの連携が便利なので基本は EZ ナビウォークだけれど、Google Maps もよく使うし、スケジュールは Google Calendar で管理してる。あと、このブログでは Google Adsense と Google Analytics を使っている。

で、最近 Google Docs と Google Reader が僕が使う Google ツール群に仲間入りした。Google Docs は大学院の授業のメモをとるときによく使っている。だから、エクセル風の Spreadsheet やプレゼンテーションもあるけれど、今のところは Document がメイン。大学設置の PC だろうが、自宅の Mac だろうが、会社の PC だろうが読み書きできるのは、実は結構ありがたい。

RSS リーダーはずっとはてなを使ってたきけれど、この間 Google Reader を試してみたら Gmail っぽい UI なのが気に入った。すこし使ってみると、購読しているフィードを全部まとめて時系列で表示してくれるので、操作系と合わせ技でずいぶん気に入った。

というわけで、まったりと Google に刈り取られている今日この頃。

秋の早稲田

しかし、徐々に秋らしくなってきた。夏が苦手な僕にとっては好ましい気候になりつつある。とても嬉しい。早稲田のキャンパスもこうして見てみれば綺麗なもんだ。

dailywireless.org によると、Sprint のモバイル WiMAX サービス XOHM が数日中に始まる、と。

XOHM Live?

Sprint will soft launch its XOHM WiMax network in the next few days according to Bin Shen, VP of Product Management and Partnership Development.

Chicago, Washington DC and Baltimore will all go live at soft launch. Apparently a number of data cards have been tested on the network. XOHM will officially launch in the second quarter of 2008 as will several laptops with WiMax embedded in them. Later in the year a number of special purpose devices will launch, as will dual-mode CDMA / WiMax handsets.

公式のサービスは 2008 年 Q2 ということなので、今回は試験運用開始ということか。

ちなみに日本の 2.5GHz 帯の事業者は来週にも決まるでしょうね。CNET にもこんな感じで書かれているし。

政府に2.5GHz帯の配分を決める能力があるのか--有識者らが討論

2.5GHz帯の認定事業者2社は12月12日にも決定すると言われている。これについて「第3.9世代、第4世代と既に新たな動きも見られる無線周波数が今後どうなっていくかは今の段階ではまったく見えてこない。1.7GHz、2GHzでの失敗の例も踏まえて技術の中立性という視点からもっと慎重に検討すべき」(松原氏)、「周波数の配分は柔軟性が問題になる。市場の変化に合わせて対応できるよう使用用途の変更を認めるべき」(金氏)、「周波数配分が過去からのしがらみに囚われすぎている。例えば、多くの周波数が割り当てられている地域防災無線は、今は通信事業者の技術でも十分カバーできるはず。これまで局所的な議論しかしてこなかった結果、動きが取れなくなってしまった」(山田氏)、「WiMAX自体がどうなるかわからない」(池田氏)など、今すぐに結論を出すのは時期尚早とする意見が目立った。

各氏の意見のまとめかたが、とっても不思議。どうなると「今すぐに結論を出すのは時期尚早」とまとまるのかしら?時期の問題ではなく、割り当て方法について意見してるのに。こういうのをステレオタイプな先入観というのでしょう。

いいねえ、TechCrunch。IBM の調査結果にのっかって言いたい放題だ。

IBMの調査でテレコム幹部は依然「わかっちゃいない」と判明

テレコム企業の幹部連中はどうやらカッコイイと思ってデートにBluetootのヘッドセットをつけてやってくるような連中なみに「わかっちゃいない」ことが判明した。

<中略>

彼らはやがて、顧客の選択をコントロールする力はすでにテレコム業界にはないことを思い知らされることになるに違いない。

このアンケート調査の結果を見ていると 20 年前の IBM を思い出しますね(って、その頃はまだ働いてないけどさっ)。こんなアンケートを実施している IBM も当時は「彼らは大きな変化が起きつつあることは知っているものの、古い心理的体質を捨てることができない」状態だったのにね。

この間の日曜日は渋谷クアトロであった The Sea and Cake のライブに行ってきた。

Everybody
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The Sea and Cake
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ふとしたきっかけで見に行くことになったのだけれど、意外というかずいぶん良かった。なかなかすばらしかった。大学生のころはひねてたバンドが年を経てセンスのよいおっさん達になって、一見するっとしてるように思えて実は一筋縄ではいかないロックをやってます、という感じ。

やっぱりライブっていいなあー、と思ったわけです。これからも折を見てライブにいくことにしよう。

明日期限のレポートがまだ仕上がってないんだけどね。まあいいか。

先週の土曜日午後はひさびさの ET 研。午前中は大学院のゼミ。

まずはゼミの話から。今回は元々興味があった分野の議論が展開。特に前半の(放送分野における)プラットフォームの話は、午後の Google Android の話にも関係あるし、いろんなところに繋がる重要な概念のはず。

どこかでまとめて時間をとってまとめられればよいのだけれど、どこから始めればいいのだろうか。手元にあるのは次の本だけれど、これ以外にもなにがあるのか?

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で、午後の ET 研。会場はいつものように茅場町。テーマは Google Android。手元のメモから気になるところを展開するとこんな感じ。

○Non-Internetへの広がり
Google にとってはインターネットは大きな存在。Google が持つテクノロジーと広告事業モデルがインターネットでうまく結びついたために、これだけの存在になることが出来た。で、アナログ情報(音声)とデジタル情報(データ)の交点に位置するケータイ OS Android は Google が Non-Internet に活動の領域を広げようと展開する取り組みの一つと捕らえられる。この動きがインターネットの領域を拡大するのか、それともインターネット外の領域に進出(侵出?)するのか、いずれの文脈でとらえるのが正しいかという評価は少し置いといても。

Non-Internet という視点については、現在のモバイルネットワークとインターネットの関係についても念頭におく必要があるはず。モバイルネットワークはかなりインターネットとは異なる成立の歴史があるわけで。

○Non-PC への広がり
いうまでもなく Android はケータイ OS。ということは Google のサービスと PC 以外のデバイスとの連携を可能にする。Android は Linux ベースの OS であるが、組み込み Linux はケータイ以外のデバイスへの適用についても種々前例があり(カーナビ、家電製品、各種制御機器で広く使用されている)、それらの経験ベースを生かすことが可能。

Non-PC へ広がると、そこで生成される情報(テキスト以外で、たとえばセンサー情報とか)についても Google のプラットフォームで構造化させることができる。

この二点を念頭に置くと、Google と PC インターネットの結びつきが強いことがよくわかる。

○広告だけに頼る事業モデルから、複数事業で構成される事業構造の変化
現在の Google はかなり広告モデル頼みな状況。これは企業としては脆弱。というわけで、複数事業への展開策としていくつかの取り組みを進めている。Google Apps もそうだし、Finance 絡みのサービスもその一つ。700MHz のライセンスを取りに行くのもこの文脈で整理できるかもしれないわけで、そこには Android がパーツとして含まれるのだろう、と。

○(組み込み業界における)ソフトウェア開発プロセスと収益モデルとの関係の変化
Android によって組み込みのソフトウェア開発の世界にツールとしてのオープンソースだけではなく、開発プロセスとしてのオープンソースおよびバザールモデルが持ち込まれるきっかけとなる可能性がある。開発プロセスのモデルとしては Mozilla(Firefox、Thunderbird)に近いのかもしれない。プロプライエタリな開発プロセスおよびライセンスに基づく収益モデルではない形の収益分配モデルが成立する可能性がある。

このあたりの話は、実は午前中のゼミでも少し触れてました。製品開発プロセスと収益モデルが流動的にあるのは、なにもレガシーなソフトウェア業界だけの話ではなくなりつつある、ということかと。

○キャリアのアンバンドル~MVNE 環境の整備
Android そのものよりも、Android を取り巻く環境とか文脈をみわたした場合、このあたりが気になる。Verizon のような米系キャリアの動きとか、総務省の動きとか。先にあげたモバイルネットワークとインターネットの関係を読み解きつつ、その過程で Ericsson、Nokia、Qualcomm などの旧大陸の住人の動きもあわせ見て(Intel はどっちかしら?)、Google の 700MHz ライセンス周りの動きを見ていけば、キャリアのアンバンドル~MVNE 環境の整備あたりの筋書きが朧気ながらも見えてくるのかも。

と、つらつらと挙げてみましたが、いずれをとっても結構やっかいな話ばかり。それだけ Android には可能性があるということなのか、それとも思い過ごしの幻想か。

しかし、いずれ日本も 700MHz の割り当てについての議論を深めなくちゃいけないんですよね。とりあえず 40MHz は移動体通信に割り当たりそうですが、ここの割り当てと OHA にドコモ、KDDI が参加していることになにか関係があるのか、ないのか。

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