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渡された仕様書を実装するのは翻訳だがなにか?

優秀だと感じていた人が浅はかさを感じさせるようなことをいうと少し悲しくなる。

ここでの話題は「業務用途で Ruby を使う上での課題」というところからはじまっている。そこからどうかして、「思いっきり見下されてしまっている『渡された仕様書を実装するだけのサラリーマンプログラマ』」という役割についての話になっている。

私も実際にそんな立場にある人と飲みに行ったことがあるのだが、彼が「私の仕事なんて所詮、人が書いた『仕様書』をマシンが理解できる『プログラム』に翻訳するだけの仕事。クリエーティビティなんてこれっぽっちも必要ない」と嘆く姿を見て、どう慰めて良いものか分からなくなってしまった。

Railsはプロダクティビティを格段に上げると言われているが、この手の進化が目指すところは、最終的には「人間が書く仕様書=マシンが理解できるプログラム」の世界。そんな世界が実現されれば「渡された仕様書を実装するだけのサラリーマンプログラマ」は必要なくなってしまう。

この文章からは翻訳という行為をあまりに軽んじているじゃないかという違和感を感じる。人間があらゆる言語とそれにまつわる各種の文脈を容易に身につけて不自由なく活用することが出来ないという現状から、翻訳という役割はグローバルといわれる環境ではかなり重要な機能であることが自明である(英語至上主義はどっか別のところでお願いします)。

ここでいわれていることを無理矢理別の文脈で解釈すると、エスペラントが普及すれば他の言語が不要になるのだから、翻訳といったような、見下されてしかるべきつまらない仕事は辞めてしまえよと聞こえる。

人生において創造性を志向するのは自由だが、自然言語や人工言語という分類を問わず言語を取り扱うことを仕事とする方にしては言語の多様性さにおける寛容性にいささか欠ける意見なんじゃないかと感じる。

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コメント (2)

くわ:

そのような無理やりな理解をする必要なく、彼の文脈から読み取れるメッセージは「翻訳とは本来アートだという気概を持って取り組むべきだ」ということなのではないか?

面倒くさいけど解説すると、レシピ、プログラム作り、翻訳を対比しているということは、背景に、

 材料の分量と、手順が分っても、
 作り手によって美味しくも不味くもなる

 文法と単語の対応関係が分っていても、
 本当に言いたいことを的確に翻訳できるわけではない

 仕様書があったとしても、
 シンプルで、美しいプログラムが書けるわけではない

という対応関係が想定できる。

君は知らないかもしれないが、かつてアメリカとソ連では、核ミサイルの弾道計算プログラムの長さが象と蟻ほどの違いがあったらしい。米国ではPCの性能が非常に高い為に、無駄なコードの羅列でも処理してくれたので、あまり追い込んだ形でプログラムをする体質がなかった為らしいが、弾道計算という決まちきった計算プロセスのプログラミングでこんな具合なのである。

つまり、これらには創造性で埋めるべき余地が存在しているので、それを自分自身が単純作業として貶めちゃダメだということを言っているのだと思うのだが?

差別するなといっている、君が翻訳を差別してると思えるよ。

> くわ さん、

ここに書かれている文章から判断するに、コードを書いた経験が(ほとんど)無い方だと判断します。その割にはプログラミングに関していろいろ言われているので放っておこうかと思いましたが、基本的なところだけは指摘しておいた方がよいと思いますので、指摘しておきます。

まず、核ミサイルの弾道計算をPC(パーソナルコンピュータ)で処理することはありません。一般的に IA と呼ばれるインテルプロセッサを使用したアーキテクチャのコンピュータハードウェアを使用する可能性はあるものの、それをPCと呼ぶことはまずありません。

二つ目に、弾道計算というのは複雑な計算系ではないものの、高速な処理が求められるために、洗練されたプログラミング技術が必要です。何をもって「無駄なコードの羅列」や「追い込んだ形でプログラムする体質がなかった」とおっしゃっているのかがわかりませんが、現実としては、洗練されたプログラミングが必要とされます。

きちんと事実関係を確認したほうがいいですね。

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2007年10月12日 00:51に投稿されたエントリーのページです。

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