渡辺千賀さんのブログでコンサルタントが頭が良いフリをする方法というテーマのエントリがあった。そこにはコンサルタント的に優秀と勘違いさせる(ための)方法として、こんな例が載っている。
どういうときに、相手を優秀だと勘違いしてしまいがちか、という例として1.外向的な人
2.批判的な人
3.自分の得意な分野について語っている人
が挙げられている。これ、コンサルタントの3つの得意技、とも言えます。
それぞれについて詳細がこの後説明されているので、興味ある人は続けて読んでください。まあ、コンサルタントだけではなくて、外部の人と接する機会が多い場合には多かれ少なかれ無意識にこの3つのテクニックを駆使していることがあるような気がする。
もちろん、渡辺さんが指摘している通り、「あんまりこういうのをたくさん繰り出すと、自分より優秀な人から見透かされるので、程度をわきまえておくのも重要」でしょう。こういうテクニックについては、僕のような市井のマーケターであっても、濫用する人はそこここに目に付くので、1匹いたら30匹いるはずです(いささかの自戒も込もってます……)。
で、もともとこのエントリの始まりは、若かりし頃のビルゲイツのマイクロソフトでの次の逸話から始まっていました。そこを読んでるときに、「エンタープライズ IT って……」と思ったのです。
きちんとスーツを着た営業が、オタクな外見の若いビルゲイツを連れて客のところに行く。最初のうち、客はビルゲイツを無視しているが、一旦ゲイツが話し始めると、誰もがそのほとばしる怒涛の知性に圧倒される、という話。「普通の人と話すのが、ウォータークーラーから水を飲むようなものだとすれば、ビルゲイツと話すのは、消防用のホースから水を飲むようなものだった」
これを読んでると、僕はエンタープライズ IT に対してネガティブモードに入っていることがわかりました。今、こんなビルゲイツが身の周りにいたとして、企業の情報システムの人達は「ほとばしる怒涛の知性に圧倒される」かしらと。「消防用のホースから水を飲む」ことで問題・課題は解決されるのかと。今はこういう知性は、特にエンタープライズ IT なフィールドでは非生産的に圧倒される(されているふりをする)だけで、もっと実利的なものを求めている人達のほうが多いんじゃないのかなと思うわけです。
企業における IT って、ここで描かれているようなビルゲイツなみの知性が必要とされているのでしょうかね?問題意識をどのように顕在化・言語化させればいいのかよくわからないのですが、すごくネガティブです。いまは。



コメント (2)
それは時間の経過によるITの成熟度の問題もあると思います。
ゲイツが若いころには、IT、ましてやPCは一般の人にとってまだまだ得体の知れないモノだったと思います。その意味では(ビルゲイツはすごい人だと思いますが)極端に言うと何をしゃべっても、この人すげー、状態だったのです。
それが技術のコモディティー化によってなんとなく分かったような気がしている人が多くなると、そんな細かいことはどーでも良い状態になってしい、だから何が解決できるのよ、モードに人がなるのでは。
そう書いている自分もシニカルかも....(~ペ)ウーン
投稿者: ナル | 日時: 2006年03月30日 07:47
ナルさん、
> それが技術のコモディティー化によって……
希少性 vs. コモディティー化という軸で考えると、ビル・ゲイツとマイクロソフトが出てきたときにも IBM や DEC を筆頭にコンピュータ分野のプレーヤーがいたわけですから、知性の希少性(=non-コモディティ)ではないのかな、と。
僕はむしろ、希少性の高い知性や技術がサプライヤーにとっての競争力の源泉になりえるか(=ユーザに作用するか)という点が気になります。
投稿者: ayustety | 日時: 2006年04月01日 01:59