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「働く」ために最も必要とされる能力、そしてアメリカ生活から学んだもの

知り合い教えてもらったブログ。ハーバードビジネススクールに在学されている人のブログで、ザーッとエントリを読んだのですが、いろいろ考えらせられることが多くて、そのなかでも気になった引用があったのでそのエントリを含めてそのブログを紹介(厳密には引用の引用の引用なのですけれど……)。

わからん!

玄田 有史 (2005). 働く過剰 大人のための若者読本.NTT出版

就職し、働き出すと、ほとんど毎日が「わけのわからないこと」だらけである。上司からの指示、顧客からのクレーム、会社の方針、商品やサービスの意味、それから自分が働いている意味…。そんなわけのわからない毎日に対して、「わからないから、やっていけない」と、途中で断念してしまうことが、個人にとっても、会社にとっても、最も避けたい状況なのだ。そんな「わからん」経験のなかで、自分なりに工夫し、パニックにならず、良い意味でウロウロできること。そんな「わからない」ということに対するタフネス(たくましさ)こそ、今も昔も変わらない、働くなかで最も必要とされる能力なのである。(pp.268- 270より一部抜粋)

働く過剰 大人のための若者読本
玄田 有史
NTT出版 (2005/10/25)
おすすめ度の平均: 5
5 経営者、人事こそ読むべきだと思う
5 多くの人に読んでほしい本
5 本書で問題提起を

めちゃくちゃ忙しいはずのビジネススクールの生活の中で、「『わからない』ということに対するタフネス」というところに目が行くのはすごいですよ。

このブログに共感を覚えたのは、僕もしばらく前にこのブログの中の人と同じ年齢のころにアメリカの大学で1年半ほど研究員をしていたことがあって(それも自分がアメリカに行きたいという思いをあまり強く持ってなかったにも関わらずとんとん拍子でアメリカに行くことになったので、今思えばディテールの想像不足だった……)、HBS ほど過酷なスケジュールではないものの、アメリカでの生活時間を経ていく間にそれなりに似たような思いを持ったからです。

ここでも引用されているエントリですが、他の世界で生活するということについて、これぐらいうまく言いえているのもちょっとうなります。

慣れるまでは、いちいちはっきりさせるという作業は苦痛だし、曖昧さと甘えの素敵な環境から移ってくると、むしろこのカラフルな毎日にひたすら疲れ果ててしまう。実際、日本のサービスに慣れた人の多くが、ものごとをはっきりさせることが、アメリカに住んでいていちばん面倒なことだといっている。解決のためのアドバイスはない。慣れて、前向きに自分の周りを動かすことを少しずつ学ぶしかない。決してそんなに大変なことではないが、気持ちの問題なので、多少時間がかかる。

一方で、小さなことですごくいいなと思うことがたくさんある。ルールがはっきりしているので、フェアだ。議論して勝つと、物事が動くし、ルールがはっきりしている分、残りの部分は個人が好き勝手やっている。マクドナルドのおばちゃんと世間話したり、学食のおばちゃんと天気の話をしたり、Unitedのおばちゃんがサンドイッチを4列向こうから投げてきたりする毎日が、ぼくは個人的には結構好きだ。

こういうカラフルなアメリカの日常を経験して今思うのは、日本という国も捨てたものではなくということ(ホントにアメリカの日常は「カラフル」なのだけれど、基本的には「気持ちの問題」なので慣れるのに多少時間がかかるだけです)。帰国後は、アメリカの日常で感じられるのとは別の種類の「すごくいいな」と思うことがたくさんあることを改めて実感します。

ご存知な方がどれぐらいいるかわかりませんが、全日空の機内誌の宣伝に「おもてなし」というフレーズがあります。アメリカで生活することで初めて、奥ゆかしくて静かな、この「おもてなし」という言葉の意味を、実感を伴って(または欠落感と共に)理解できたような気がします。そして、その「おもてなし」が自然に感じられる日本の日常生活が、アメリカの生活同様に、結構好きです。

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コメント (2)

僕も向こうに住んだら、こんな風に感じるんですかね・・・

どうだろうね。こういうのって人によって違うだろうし、環境によっても差が出るだろうし。

でも、僕は後半の引用はまったくその通りに感じました。「違う文化・文脈の国にいるというのはこういうことなのだなぁ~」と。

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2006年02月20日 22:48に投稿されたエントリーのページです。

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