今週のワイヤレス関係のニュースのクリッピングを、エントリを分けて。
日経 Tech-On! に IEEE 802.20 のドラフト案に QUALCOMM と京セラ案が採用になったというニュースが 1/19 に出ていた。
IEEEの次世代モバイル規格「802.20」,米QUALCOMM社と京セラの提案方式を採用へ
IEEE802.20は別名MBWA(Mobile Broadband Wireless Access)とも呼ばれるもので,時速100kmを超える高速移動体にも高速の無線インターネット・サービスを提供するコンセプトで規格策定が進んでいた。2002年から作業部会での討議が始まっていたが,このほど伝送方式案を1本化する投票を行ったもの。その結果FDD(frequency division duplex)モードにQUALCOMM社の技術提案「MBFDD」が,そしてTDD(time division duplex)モードについてはQUALCOMM社と京セラの統合案の「MBTDD」(MBTDD 625k-MC(BEST-WINE)モードを含む)で認められた。一部で強行に反対する陣営もあったが,投票結果は大差での賛成となった。
「2002年から作業部会での討議が始まっていたが」とあるが、昨年(2005 年)はこの 802.20 ワーキンググループでの議論はほとんどなされていなかったと聞いている。だが、ようやくドラフト案を作るためのベース技術が固まったということ。
この分野は既に同じIEEE の 802.16e で議論されてきたモバイル WiMAX が昨年末に 802.16-2005 として標準化を完了しており、サムソンの協力の元で韓国版モバイル WiMAX である WiBro を使用して、テレコムイタリアが 2006/2/10 - 26 に開催されるトリノオリンピックのスキー場でトライヤルを実施したり、日本では総務省のワイヤレスブロードバンド推進研究会において2.5GHz をモバイル WiMAX 等の広帯域移動無線アクセスシステムに向けて割り当てようという議論結果が出されていたりと、実環境での利用に向けて各種作業が進んでいるわけだが、いまさら良く似た技術の標準化議論を同じ IEEE で開始してどうするのだろう、と思う。
CDMA の特許を押さえていて(=主戦場は 3G を決めた ITU)携帯電話側のプレーヤーである QUALCOMM が IEEE も押さえたいということなんだろうなあ、と。そないにうまいこといくもんかいな。


